インナーチャイルドビリーフチェンジセラピー

2024年3月18日

私は心理カウンセラーとして開業する前、このセラピーの効果的なやり方を色々な本を参考にしながら、独学で研究し自分一人で試行錯誤しながら実践していました。毎日毎日やっていくうちに心がどんどん軽くなって自分らしく生きやすくなっていくことを実感しましたが、だからといって最初から上手くできたわけではありませんよ。私は基本不器用なので(笑)

そして経験を積んでいくうちにインナーチャイルドセラピーにNLP(神経言語プログラミング)を使っていくことによりさらに効果的であることもわかりました。私のところでカウンセリングを受けられた方の中には、他社で数十回このセラピーを受けられて効果を感じられなかったのに、たった1回で効果を実感された例も山ほどあります。詳しくは体験談をご覧になってみるのもいいですね。

 

インナーチャイルドとは

あなたは幼い頃、親からありのままの自分を愛してもらえたと自信を持って言えますか?

もし心の底からなんの疑いもなく「愛してもらえた」と思えたとしたら、あなたはこのセラピーとは無縁の方だと思われます。ただし、中には愛してもらえなかった現実を認めたくなくて「愛してくれた」と錯覚を起こしている方も存在するもの事実です。

そういった方の中には愛してくれたのになぜ、自分は幸せになれないのだろうって、悩まれている方も多いのではないでしょうか・・・。

もしそうだとしたら、ありのままの素の自分ではなく以下のような条件付きの愛情だったのかもしれませんね。

・勉強ができたときやテストの点が良かった時だけ愛してくれた。
・スポーツ、音楽(楽器等)、芸術的なことなど優秀な成績を収めたときだけ愛してくれた
・わがままを言わずいい子にしていたときだけ愛してくれた
・強い自分で居た時だけ愛してくれた
・お手伝いをしたときだけ愛してくれた
・積極的なときだけ愛してくれた
・泣かないときだけ愛してくれた

このようにありのままの素の自分を愛してもらえなかったことによりインナーチャイルドが傷つくことがあります。

インナーチャイルドとはあなたの心の中にずっと住み続けている心に傷を負ってしまった子供のことです。肉体も心も成長し大人になっても、心の中は子供の頃に傷つけられた「心の傷」が癒されることなく野放し状態になっています。その未だに癒されることなく傷を負ったまま野放し状態になっている幼い時の自分のイメージがインナーチャイルドと言われています。

そしてこの子供の頃の心の傷は、あなたの周りで現在起こっている出来事と深くつながっていて、「フッ」とした瞬間に現れ、意識ではどうにもコントロールできない苦しみや悩みを引き起こし現在の大人の自分を苦しめ、大きな悩みの原因を作り出している可能性があります。

現在のあなたが自分らしく生きられなかったり、意識でいくら自分を変えようと頑張っても自分の思ったように人生が上手くいかないのはほとんどの場合、幼い時に良かれと思って身につけてしまった思考や行動パターンが習慣化した原因である可能性があります。もちろん当時はその思考や行動が生きていくためには絶対的に必要だった・・・

しかし今となっては必要なくなってしまった・・・。

ところが最終的に子供の頃に良かれと思って無意識のうちに身につけてしまった現在不必要になってしまった価値観が勝ってしまいます。そこに葛藤が生まれて心が混乱し、意識ではコントロールできなくなりそれが大きな悩みとなって表れてしまうのです。

インナーチャイルドが傷つくことにより、人間が本来持っている天真爛漫(自分らしさ)を見失ってしまい、無意識のうちに本来の自分ではない偽りの仮面を被ったり、役を演じたりしてしまいます。

例えばもしあなたが子供の頃お母さんから「一人で遊んでばかりいないでお友達と遊んできなさい!そんなあなたはお母さん嫌いよ!」と言われ続けたとしたら、お母さんに愛されるためにその子はどんな価値観や行動パターンを身につけてしまうでしょうか?
(母親に愛されるためには子供は手段を選びません)

※この子はおそらく友達と遊ぶよりも一人で何かをとことん追求していくことが好きで生きがいを感じ、それがこの子の心の気質であるんだと考えられます。これはあくまでも一例ですのでご了承ください。

知らぬ間に身につけてしまった考えられる価値観と行動パターン

「一人で遊んでいる自分はダメなんだ」
「自分の好きなことをしてはいけないんだ」
「自分のことより友達のことを優先しなければいけない」
「友達が居ない自分は生きている価値がない」
「一人で何かを楽しめない」
「自分の願望を我慢してしまう」
「自分が友達に嫌われないように気を遣いすぎる」等

もし上記のようなことを子供の時に信じ込んで身につけてしまったとしたらどうでしょか?

この子が本来持っている心の気質とはまったく違っていると思いません?

ということは本来持っている気質を無視して、違う自分の役割を演じながら生きていく羽目になってしまうわですから、現在の自分は本当は自分が好きなことをとことんしたいのに無意識のうちにブレーキがかかってしまい、それが意識の自分では何でブレーキがかかってしまうのか、わからずに悩んでしまうのです。

そういったあなた独自の好ましくない人生ストーリーを無意識の内に作ってしまっている。そうやって出来てしまった人生ストーリーを意識で変えていくことはとても難しいです。

 

インナーチャイルドが傷つくと・・・

傷つけられたチャイルドのオーラ

 

  • 自分の思っていることを他人に伝えるのが苦手
  • 人に甘えたり、頼ったりするのが苦手
  • 他人から自分がどう思われているのか気にし過ぎる
  • 人の前でいい子を演じてしまい感情を上手く表現できずに「NO」と言えなかったり断ることが苦手
  • 愛情を素直に受け取れないから恋愛がうまくいかない
  • 自分は価値がないと思っている
  • 自分は他人から不必要の人間だと自覚している
  • 自立できない
  • 何かに依存しすぎてしまう
  • 自分のことがよくわからない
  • 自分が幸せになることを怖がる
  • 自己否定感が強く自傷行為をしてしまう
    上げればきりがないくらいたくさんのお悩みがあります

上記のようなお悩み状態を作りやすくなってしまいます。

 

親にインナーチャイルドを傷つけられた

結局、インナーチャイルドが傷ついてしまうのは、あなたのせいでもなく親の責任です。それを知ると親に対して強烈な怒りを感じることがあります。

40代、50代になってもその怒りが消えずに悩んでご相談に来られる方も多い

親に対していつまでも怒りや憎しみ許せない気持ちが消えることなく、感謝したくてもできずに自分を責めて辛い思いをしている方に特設ページを作りましたのでご覧になってみてください。

このページは毒親の特徴や親をなぜ許せないのか?なぜ感謝できないのか?そんなことを詳しく語っているページです。

(関連記事-親が憎い許せない感謝できない方のために)

 

インナーチャイルドセラピーの詳細とアダルトチルドレンの関係

そういった現在のあなたの悩んでいる心理状態と深く関わっているインナーチャイルドの存在に気づいてあげて、その傷ついている心の中のチャイルドを大人になった今の自分が癒やしていくのがこのセラピーです。

また上記のチャイルドが傷つくパターンは、アダルトチルドレンの症状によく似ているとお気づきの方もおられると思います。

(関連記事-わかりやすいアダルトチルドレンと機能不全家族)

幼い頃の自分の気持ちを本当に分かっているのは、他人でもなく親でもなく自分自身ですよね。その幼い傷ついた心の中のチャイルドを今大人になったあなたがその存在に気づき、気持ちを共感し、癒してあげることによってその頃の自分を許してあげたり、好きになったりしていくことができます。

その結果として現在の自分の自尊心や自己愛が増していき、結果として私が著書でも提唱している「心の基礎」が築かれていきます。

また別の見方をすると、人それぞれが持っている本来の個性的な天真爛漫(個性、気質)を復活させるとも言えます。そういった素晴らしい気質を持っていながら、本人がお気づきでない場合が非常に多いと私は経験から感じております。

すると不思議と「他人は他人、自分は自分」と思えるようになっていき、他人の目をそれほど気にせず自分らしく楽しく生きられるようになっていったり、自分で自分を幸せにしていくサイクルに変わっていきます。(杉田もこのセラピーの経験者です)

実際にこの癒すことを目的としたインナーチャイルドセラピーで長年悩み続けていた心の様々な問題が劇的に改善していった方はたくさんおられます。それだけ心の中の幼い自分が傷ついていた証拠でもありますよね。

 

インナーチャイルドビリーフチェンジセラピー

根本的な解決が可能になってくるのが、心理エキスパートで行っている独自のインナーチャイルドセラピーの素晴らしさでもあります。ですから長年思い込んでいたネガティブなビリーフ(価値観・思考)を書き換えることも可能にできるのがこのセラピーの魅力ですね。

NLP(神経言語プログラミング)で言われているビリーフ・チェンジをこのセラピーに取り入れていますので効果を倍増してくれます。

チャイルドのイメージ写真

先ほどの例ですと

「自分の好きなことをしてはいけないんだ」→「自分の好きなことをしてもよい」
「自分のことより友達のことを優先しなければいけない」→「自分の気持ちを優先してもよい」
「一人で何かを楽しめない」→「一人でとことん楽しんでもいい」
「自分が友達に嫌われないように気を遣いすぎる」→「人は人自分は自分」

インナーチャイルドを癒し心の傷を修正しながら、なおかつ、今まで疑いもなく信じ込んできた不要のビリーフ(価値観・思考)を現在の自分に最もふさわしいビリーフに変換していくことができるのが、心理エキスパートで行っているインナーチャイルドビリーフチェンジセラピーです。

そのためにじっくりカウンセリングを行い今現在、どんなビリーフが自分を悩ませているのかということを明確にしていく必要があります。

インナーチャイルドを癒すとともにNLPのビリーフチェンジも同時に行うことにより、ネガティブな価値観も変換することができますので最大の効果が得られるのも大きな特徴です。

特に私を含めアダルトチルドレンと言われている人たちには経験上、このセラピーは非常に効率よく効果を発揮してくれますので、アダルトチルドレンとチャイルドの癒しセラピーはとても相性が良いと私は感じています。

アダルトチルドレンと言われている人たちは、機能不全家族で育ち、父親や母親に対して凄まじいほどの怒りや憎しみや許せない気持ちを持っていることが多く、そのネガティブな感情の重い荷物を背負いながら生きています。ですから、親に感謝したくてもできない心の状態になっています。

 

インナーチャイルドセラピーを受けられた方の事例と体験談

ここでは実際にインナーチャイルドセラピーを受けられて心の問題を改善されていった女性4名の事例と体験談をご紹介させていただきます。

●事例-1 20代女性 役者さん

この女性の父親は頑固で人の意見を聞かない方で母親は精神的に子供で短気でストレスを子供にぶつけるような方です。ですから、子供の頃から良い子を演じて親の顔色を伺いながら育ってきましたので不登校も経験しました。今でいう機能不全家族ってやつですかね。そして自分を変えよとカウンセリングやヒーリングに行ったり、インナーチャイルドセラピーを半年間で10回行ってきたそうです。ところが本人はそこまで効果を感じられず私のところで効果がなければ最後のしようと思っていたと言っています。

インナーチャイルドセラピー体験談-1

●事例-2 40代女性 主婦

幼い時の両親の印象としては、父親は酒乱でお酒を飲めば暴れることを繰り返して、母親は子供の前で「自殺したい」とまで言っていました。また言い方もきつかったみたいで、子供の頃甘えた記憶がないと本人が言っていました。そういった両親との関係が災いしてか、ずっと自己否定感と対人緊張に悩んでいました。人の言動に傷つき易く、いつも人から拒絶されてしまうような不安感があったそうです。よく言われているアダルトチルドレンですよね。

インナーチャイルドセラピー体験談-2

●事例-3 20代女性 接客事務

この女性の父親は暴力的で家族が皆、父を怒らせないように毎日のように顔色を伺って気をつかっている状況で母親もかなりヒステリックだったせいか、小さい頃から生きることに不安を感じ成長するにつれて引きこもりがちになっていきました。おそらくこの例も機能不全家族ですかね。そして大人になってからはニートと転職を繰り返してカウンセリングルームを転々としていました。

面談カウンセリング・セラピーの他にこの方は「キライは自分」がす~っと消える本に載っているぬいぐるみワークを真面目にやってくれました。それがさらに解決を早めたと思われます。

インナーチャイルドセラピー体験談-3

●事例-4 40代女性 会社員

この方にインナーチャイルドセラピーを行ったとき、とても興味深い言葉が出てきました。「このお母さんは本当のお母さんじゃない他に居るはずだ」とインナーチャイルドが言っていました。それくらい甘えたいときに甘えることもできず、お母さんにもっともっと自分のことを見て欲しいのに見てくれない絶望感がすごくありました。そのことが影響してか、幼いときから楽しいとか嬉しいとかほとんど感じらず、反対に孤独感、無気力、絶望感、そしていつも死にたい想いにかられていました。

インナーチャイルドセラピー体験談-4

 

インナーチャイルドを癒せないパターン

私の経験上あまりにも愛情不足で育った方や自己否定が強い方は、最初なかなかインナーチャイルドを癒すことが難しい場合があります。

それを私は心理的抵抗と言っています。

例えば自分のインナーチャイルドと向き合っていこうとしたときに

「見たくない」
「触れたくない」
「こんな子自分ではない」
「幼少期のことを思い出したくもない」

などなど・・・

こういった心理状態の場合、99%の確率でインナーチャイルドセラピーは行えません。

ではどうしたらいいのか?

それは心理的抵抗を解除するしか方法はありません。

この抵抗を外すことができる本物の心理カウンセラーやセラピストは全国でも少ないのではないかと私は感じています。

なぜかというと、抵抗が強くてインナーチャイルドセラピーができず私のところにご相談に来られる方が多数おられるからです。

セラピーの行き詰まりのほとんどがこの心理的抵抗が立ちはだかっていることが多いです。

しかし、その壁を壊すことによってインナーチャイルドの癒しができるようになっていきます。

心理的抵抗については以下の記事が非常に参考になると思います。

またどうしてもインナーチャイルドセラピーが難しい、ピントこない、苦手だと思われる方は、違った心理療法を行って同じような望む効果を出していくことも可能ですのでインナーチャイルドセラピーにこだわる必要もないと私は考えています。

そのように臨機応変対応させていただきます。

 

 

 

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記事の担当者
この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール
 

Posted by expert44