ありのままの自分を受け入れるシンプルな3つのステップ
この記事をご覧になられている方は、おそらく様々な自己啓発本を何冊も読まれたり、メンタル系のセミナーなどにも参加された方も多いかもしれませんね。
それでもありのままの自分を受け入れることは、非常に難しい・・・とお考えになられている方も少なくはないでしょう・・・。
人生を充実させ幸せになるために必要なことは・・・?
「ありのままの自分を受け入れることです」
と書籍に書いてあったり、セミナー講師からもこういったことを言われたことも数多いと察します。
しかし
頭では理解しているけど、どのようにして受け入れたらいいのか分からない???
そんな方が意外と多いような気がします。
実際にカウンセリングをさせていただき、しみじみとそう感じることが多々あります。
「ありのままの自分を受け入れるって、どうやってするの?」
「自分を受け入れることは知っているけど意味がわからない?」
「自分を受け入れるって、本当にできるのか?」
このような声をよく聞きます。
またそうやって、現在自分を受け入れる方法がわからなくて悩んでいる方にはとても役に立てる記事になるかもしれません。
確かにありのままの自分を受け入れることができると、自分自身の能力なども発揮しやすくなってきますし、何より自分らしく楽に生きられるようになってきます。
その結果、今までより経済面も豊かになり、恋愛のパターンが変化したり、素晴らしいパートナーとの出会いがあったりする確率が高くなるかもしれません。
私はありのままの自分を受け入れることを心の基礎と言っています。
それくらい私たち人間にとって、このことは最重要ポイントだと私は認識しています。
心の基礎については2012年に祥伝社さんから出版させていただいた私の著書にくわしく掲載しております。
なぜ受け入れ方がわからないのか?
自分の受け入れ方がわからないのは、最初に心断が明確になっていないことが原因ではないかと私は認識しています。
心断とは医療の分野で例えると「診断」になります。
お医者さんは、患者を診察して、そして病名や病状などを明らかにします。
その病状を基にして最適な治療を進めて行きますよね。
もし病状が明確になっていなければ、治療することは困難になります。
私が大好きなドラマの一つに
『ドクターX ~外科医・大門未知子~』
ご存知の方も多いと思いますが、私は大門未知子の外科医や手術に関する考え方にとても共感できます。
「まだはっきりとした診断もできていないのにオペができるわけないだろ!」
いつの放送かは忘れましたが、重要な診断を見落としていたある医師に向かって言った言葉です。
医師にとっても患者にとっても、あやふやな診断が命取りになってしまうということですね。
実はカウンセリングも同じことが言えると私は考えています。
根本解決を目的としたカウンセリングは心断こそがすごく大切になってきます。
心断の大切はカウンセラー養成講座でじっくりお伝えさせていただいています。
ちょっと大げさな方向へと向かってしまいましたね。
何が言いたいかというと、受け入れ方がわからない人は???
何を受け入れたらいいのかが、明確になっていない可能性があるんじゃないですかね。
ここがあやふやだとスタート地点にも立てないですから、一歩踏み出すこともできません。
では一体どういったことなのか?
これから詳しく述べていきますね。
自分を受け入れる方法
これから自分を受け入るための基本的な方法を詳しくお伝えしていきます。
まずは以下のことを頭に入れておくと良いでしょう。
このことを基準にして受け入れていきます。
①どこを
②どのように
③どうやって
基本的なことはこの3つだけです。
もちろん応用編などもありますが、この応用編は人それぞれ異なっていたり、複雑に絡み合っていることが多々あります。
その場合、カウンセリングが必要になるため文章では伝えきれませんのでご了承いただけるとありがたいです。
ステップ1
まずは「どこを」の部分を明確にすることが出発点となります。
なぜかというと、ここの部分が先ほどお伝えした心断になるからです。
この心断ができないと先に進めませんので、ご了承くださいね。
そしてこの心断をしやすいようにありのままの自分を受け入れる(自己受容)ための7つの要素を提案しています。
この7つの要素については、一つ一つ詳しく解説していますので、どこの部分が今現在受け入れることができていないのかを明確にしやすくなってきますので参考にされるといいでしょう。
まずは以下の記事から徐々に読み進めることが「どこを」を知る方法としては一番ベストです。
ステップ2
ステップ1の「どこを」が分かった後の次は・・・
ステップ2の「どのように」ですが・・・
ここは先に結論から言っておきますね。
ズバリ!
どのように=真実と現実を知る
ですから、かなりしんどい作業になるかもしれませんね。
なぜかというと
自分の嫌いなところ又は見たくない部分
が多いからです。
違った見方をすると
そんなの現実の自分ではない、だから自分だと認めたくない
という想いが猛烈に強くなっている傾向が多々あります。
この想いが強ければ強いほど、自分を受け入れること自体がどんどん遠ざかってしまいます。
だから先ほども言いましたが、かなりしんどい作業になってくるのです。
しかし、この部分は我々人間が様々な面で成長していくには、必要不可欠になります。
しっかりとその真実と現実を知り、そこの部分を逃げずに言い訳せずに正面から立ち向かっていく勇気が必要になることもあるのかもしれません。
特にプライドが異常に高すぎる人は要注意です。
こんな話があります。
あるアスリートの話
小学校から野球を始めて、すでに中学時代からは、ホームランバッターが座る4番バッターに抜擢されて、全国大会にも出場しホームランを量産しました。
それが各高校のスカウト人の目にとまり、甲子園常連の高校へ入学しました。
さらに高校でも1年から、4番バッターとして期待されその期待に応え続けてきたのです。
甲子園にも何回か出場し高校通算50本塁打以上を打ちました。
そして、プロ野球の世界へと期待を膨らませ入団したのです。
入団して3か月が過ぎた当たりである優秀なコーチから以下のことを言われました。
「今のお前のバッテング技術では、ホームランバッターになれるどころかプロの世界では通用しない」
またこんなことも言われました。
「下半身が弱すぎる!もっと基礎練習が必要だ」
しかし
この選手は学生時代まで恵まれた体と非凡な才能とセンスがあったおかげで結果を出してきたため本格的な基礎トレーニングはそれほどしていませんでした。
ですからこんな考え方を強く持っていたのです。
「オレは凡人とは違うだから地味な基礎練習なんて意味がない。それよりもバッテング技術を教えてくれ」
結局この選手はこの強い想いを捨てきれずに地味な基礎練習をそれほどせずに数年が経ってしまいました。
ここで皆さんに質問です。
さてこの選手は数年後どうなっていったでしょうか?
もう私が答える必要もないと思いますけど、お話を進めて行きます。
基礎練習を怠っていた彼は、戦力外になってしまい野球をやめてしまいました。
一つ言えることは、あのときコーチに言われたことに素直に耳を傾けて、日々の練習に明け暮れていたら結果は違っていたかもしれません。
野球の才能とセンスがあっただけにもったいない話ですよね。
非凡な能力を持ったおかげで凡人の立場になって考えることができなくなってしまい、変なプライドだけが育ってしまった可能性もなきにしもあらずです。
そのプライドが邪魔をして基礎練習を怠ってしまったかもしれません。
まーここだけの話ですけどね。
まとめるとこの選手はまさに
自分の弱点を認めていない状態
その弱点がある現実から逃げている状況とも言えます。
違った表現をすると自分の弱点に触れたくない状態かもしれませんね。
触れたくないということは、いつまで経っても真実と現実を見ようとしないということです。
ここまで読み進めてこられた方であれば、この意味がどんなことを示しているかはご理解できると思います。
次のステップに行かれる前に以下の記事に興味を持たれると今までお伝えしてきたことの理解が、さらに深みを増しますので是非ご覧になることをお勧めします。
また以下の物語は「どのように」の意味がよくわかります。
ステップ3
どこを、どのようにを知った後、どうやって自分を受け入れたらいいのか?
某ラジオ番組のテレフォン人生相談のパーソナリティーである加藤諦三さんがよく言っていることです。
変えられることは変える努力をしましょう。変えられないことはそのまま受け入れましょう。
私は以前このことを知って、しみじみ「そうだな~」と感じました。
まさにこの言葉は、ありのままの自分を受け入れるときには必要不可欠です!
反対に・・・
「変えられないことは受け入れない。変えられることは努力しない!」
これだったら、最悪ですよね。
ただの怠け人間ですよ(笑)
ある意味、すご~く気楽に人生を送れるかもしれませんけどね。
さて「どうやって」のところですが・・・。
私の体験談がわかりやすいかもしれませんので、お話しますね。
そして私がどのように?
どうやって?
自分を受け入れることができたのか・・・?
この経験があったからこそカウンセリングやセラピーの現場でも相談者さんのお役に立てていると自負しています。
百聞は一見にしかず
ではなく
百聞は一体験にしかず
それくらい人生経験というものは、どこの本にもネットにも書いていない貴重な情報だと思います。
自分を受け入れる為にしたこと
加藤諦三さんの言葉をもう一度思い出してみましょう。
「変えられることは変える努力をしましょう。変えられないことはそのまま受け入れましょう。」
これからお話することは自虐的に聞こえる方もおられるかもしれませんが、ご了承くださいね。
私、杉田は20代後半から髪の毛が無くなり始めました。
洗髪するとごっそりと髪の毛が抜けるんです。
それが毎日続く・・・
ヤバイ!
それから2~3年後には、たまに会う知り合いからは「どうしたの髪の毛?」とよく言われるようになりました。
私の場合、おでこの生え際と頭頂部から同時にハゲてきたので最悪です。
29歳の時には、頭頂部を鏡で見ると地肌が見えるほどになっていました。
今でもよく覚えていますが、それを見た瞬間、めちゃくちゃショックで、あまりのショックで気づいてみたら、自分の頭をペシペシ叩いている・・・。
そのとき私の心によぎった想いは
「ハゲはみっともない」
「この頭はオレじゃない」
「これでは彼女もできない」
「老け顔になる」
「周りから若ハゲとバカにされる」
こんな想いが強烈にありましたので、もう絶望的な気持ちを感じながら毎日生きていました。
当時の私は変にカッコつける自分で特に外見を重視していたので、自分がハゲているなんて絶対に認めたくありませんでした。
ですから、この頃から必ず帽子をかぶらないと外出することができませんでした。
仕事の時は、仕事上帽子を取らなければいけませんでしたので、サイドから頭頂部に髪の毛を集めて誤魔化していたため、頭皮にばかり意識が行ってしまい色々な面で非常に辛かったです。
よく言われるバーコードってやつです(笑)
とにかく寝ても覚めても頭皮のことばかり気にし過ぎるくらい気にし過ぎていて、同年代くらいの男性のフサフサの髪の毛を見てはひどく落ち込みネガティブモードに突入して、自分を否定する日々が続きました。
ハゲ頭を否定するだけならまだいいのですが、自分が感じている短所の部分も併せて否定するようになってしまったのです。
元々私は「自分は生きる価値がない人間だ」という想いがかなり強い人間でしたのでなおさら歯止めが効かなっていた時期でした。
こんな状態ですから、半うつ状態になり、人生に希望など持てません。
余談ですが・・・
床屋さんに行ったとき、頭のサイドは時間をかけて整えてくれるのに、頭頂部は2~3分ですぐに終わってしまうことがなんと切ないことか・・・(笑)
今振り返ってみるとせめてあと10年は髪の毛があったら良かったのにと思うこともあります。
だって、一度きりの人生なのに20代でハゲですからね。
これを読まれている方は、「たかが髪の毛」と思うかもしれませんが、当時の私にとってはとてつもなく大きな悩みでした。
この大きな悩みを解決するために様々なことを試してみましたが、髪の毛が生えてくるどころか、日増しに減っていく一方です。
一時は植毛や増毛なども考えましたが、やはり自分の髪の毛をはやしたかったです。
髪の毛が生えてくる確率は、ほんの数パーセントかもしれませんが、可能性がある限り試しましたが、最終的に私の場合何をやっても効果がありませんでした。
そこで思ったのが・・・
「ハゲ頭はどうにもできない。どうもがいても、何をしても、どうやっても髪の毛は生えてこない」
いい意味で開き直った私は、髪の毛に未練を捨てスキンヘッドにしました。
それ以来、帽子をかぶることなくが無くなり大きな悩みが軽減されて視界が広がったような感じになり、肩の荷が下りたような楽な気持ちになりました。
正直、今でも髪の毛が生えてきたらいいな~という気持ちは少なからずありますよ。
髪の毛があることに越したことはありませんから・・・。
しかし、以前と異なっているのは
髪の毛に対して執着していない
ということが大きな違いです。
私の場合
「変えられる可能性がちょっとあったから、変える努力をしたけど変えることができなかったので受け入れた」
ということですかね。
また私は臆病で小心者の性格が受け入れられなくても長年悩んでいたこともありました。
もちろん現在は完全に受け入れることに成功しています。
どうやってするのかは以下の通りです。
非常にシンプルですので・・・
がっかりしないで読んでくださいね。
「どうやって」の秘訣=いい意味であきらめる
なんだよ、、、
こんなことかよ~と思われた方、まだまだ甘いです(笑)
なぜかというと、私のハゲ頭の場合、あんなにお金と時間を使って努力したのに髪の毛がはえる気配すらない・・・
こうなってしまったら、もういい意味であきらめるしか道はないじゃないですか・・・。
加藤諦三さんが言ってくれたことを実践しただけです。
私流に表現するとこうなります。
「努力しても変えられないときはいい意味であきらめて受け入れましょう」
こういたお話を読まれても、それでもまだ受け入れられないという方は間違いなく心理的抵抗が存在している可能性がかなり高いので、その抵抗を解除するセラピー(療法)が必要になってきます。
心理的抵抗は個々それぞれ異なるのですが、自分を受け入れることができない場合
あきらめきれない何かがある
という可能性が非常に高いと私は考えています。
また私のカウンセリング経験から、この抵抗を自分一人の力で解除するのは困難を極める場合が多々あります。
以上
ありのままの自分を受け入れるためのシンプルな3つのステップでした。