カウンセリング短期解決(1~2回)する人と回数かかる人の違い

STM(Summary therapy method)カウンセリング

カウンセリング短期解決する人と回数がかかる人の違い

 

この記事ではカウンセリング・セラピーでどんどん効果が上がっていく方と効果に継続が必要な方の傾向や特徴などを私なりにまとめてみました。(2025年改訂版)

ですから、これからカウンセリング・セラピー(療法)を受けようとご検討されている方には、とても参考になる内容ではないでしょうか・・・?

あくまでもこれからお伝えすることは、わたし杉田がカウンセラーとして20年以上の経験上の知識なのでご了承くださいね。

人はそれぞれ心の状態が違う

ではなぜ同じような症状であったとしても解決が早い人と時間がかかる人がいるのか・・・?

ちょっと医療で例えますね。

人それぞれ同じ病名であったとしても、腫瘍の範囲や大きさ、質、形、重さ、位置などが異なり、体質などが個々に違いますよね。

もちろん医師はそういった情報を事前に調べて、その人の体の状態によって一番適した処置を行うと思います。

ですから、同じような悩みであったとしても、詳しく掘り下げてお聞きすると悩みの中身が全く違うことが多々あります。

ここでいう中身というのは、心のオペを行っていくときの重要なポイントみたいなものです。

カウンセリングは100人に100通りの解決方法がある

それは我々人間の気質、性格、価値観、育てられた環境などが100%同じではないからだと考えられます。

たとえ兄弟だとしても・・・。

これはある超一流の高級寿司さんが言っていた言葉です。

「私は個々のお客さんの味覚に合わせて調理方法を変えている」

もちろん常連さんに対してだと思いますけどね。

この言葉は先ほどお伝えした
「100人に100通りの答えがある」

というところが似ているかもしれませんね。

人の味覚は十人十色

といっても過言ではないでしょう。

 

解決に時間がかかる人

解決に時間がかかる人

 

今までカウンセリングや様々なセラピー(療法)を受けてみたけど・・・

・効果をほとんど感じられなかった
・1年以上通ったが不満足な結果だった
・時間ばかりかかってしまいお金の無駄だった
・カウンセリングなんて効果がないと諦めてしまった
・カウンセラーに不信感を抱いている
・少しの変化は感じられた
・そのときは良かったけど数週間でぶり返してしまった
・どこに行っても効果が上がらなかった

カウンセリング、心理療法、ヒーリング、気功、スピリチュアル系、各種セラピーなどを受けられて効果を感じられなかった方は上記のような想いがあると考えられます。

「せっかく期待して、時間とお金を使いカウンセラーを信じて数回受けたのに、なんで・・・」

そんな声が聞こえてきそうです。

これから「効果に時間がかかる方」というテーマでお話を進めて行きます。

 

効果に時間がかかる方の特徴

カウンセリング・セラピーで効果に時間がかかる方の特徴はいくつかあります。

ここでお話させていただくのは、

自分は何もしなくてもカウンセラーが治してくれるという他人任せではなく、自分が変わりたい、症状を治したいと思われていることが前提になります。

また効果がまったく出ないというより、出やすい人と比べて通常より時間がかかってしまう方とご理解していただければ幸いです。

 

①脳や神経系の機能が低下している(重いうつ状態など)
②解離性同一性障害(多重人格障害)
③複数の糸が絡み合っている
④心理的抵抗(感情麻痺や解離状態など)

以上が効果に時間がかかる方の特徴です。

 

脳や神経系の一部の機能が低下している

もしかしたら、ここの内容を読まれて不快に思われる方がおられる可能性もあるかもしれませんので、ご了承ください。

脳の一部の機能が低下していると思われる症状です。

・大うつ病性障害(うつ病又は重度のうつ)
・双極性障害(躁うつ病)
・統合失調症
・発達障害

神経系の機能が低下していると思われる症状です。

・重度な強迫性障害
・複雑性PTSD
・発達性トラウマ
・解離性障害など

脳や神経系とは無関係かもしれませんが、重度の依存症も時間がかかります。

大うつ病性障害、においては、低下している脳の一部の機能を活性化させるために薬との併用でカウンセリングを受けられることがベストだと私は考えています。

大うつ病性障害は、うつ状態で無気力になるため興味が減退したり、認知機能の極度の低下、睡眠障害や食欲不振などの自律神経症状を特徴とする消耗性疾患である。

大うつ病性障害(うつ病)は、1日中寝ているような状態になり、なおかつ食欲不振になりますので普通の日常生活を送ることが困難になる場合があります。

この状況に陥っているときは、いくら効果的なセラピーを行っていたとしても回復するのにかなりの時間を要します。(約3か月~6ヶ月)

なぜかというと・・・

強烈なストレスにより一時的に心と脳がショック状態に陥ってしまいかなりのダメージを負ってしまっていると考えられるからです。なおかつ、ショック状態になってしまったことにより、心と体の充電がゼロに近い状態になってしまっていると推測できます。(これは私杉田の個人的な考えです)

※双極性障害、統合失調症、発達障害をカウンセリングやセラピーで根本的な完治をすることは難しいです。

 

解離性同一性障害(多重人格障害)

この症状の方はかなりの時間を要します。

簡単な流れは、本人が解離性同一性障害であるということを認めて、その後安心・安全領域を心の中で作り、そして解離している別人格たちを呼び出してお話をし統合していきます。

特に解離している人格たちの存在を認めて、統合していく作業が数十回行っていきますので時間がかかってしまいます。

この症状に対しては、私もアレンジして使っていますが、USPTというテクニックが有効です。

USPT(Unification of Subconscious Personalities by Tapping Therapy)とは,両側刺激のタッピングにより解離性同一性障害(DID)や内在性解離における別人格を表出させ,主人格との融合・統合を行う治療法である。 非常に簡便であるので、短期間で手技を修得できる。

 

複数の糸が絡み合っている

私のカウンセリングでは、解決する8つポイント(メンタルリサーチマップ)を視野に入れながら、進めていきます。

我々人間の心の問題を解決していく過程で必ずこの8つのどこかに属します。

1時間以内に見つかる方もいれば、少々時間がかかってしまうケースも稀にあったりします。

また8つのポインが複数あった方や全部あった方もおられました。

このように8つのポイントがなかなか定まらなかったり、症状やお悩みが複数あった場合は、その分解決に時間がかかる可能性が高くなってきます。

8つのポイントに関わる記事がありますので参考にすることもできます。

 

心理的抵抗

心理的抵抗は一言で表現するとこんな感じです。

心の問題を解決していく上で・・・

何かしらの抵抗があり一時的に効果が出にくい心の状態

又はセラピー(療法)の進行を妨げる心理状態

になっている。

ですから、心のオペ(セラピー)を行っていく上でこの心理的抵抗があるとセラピー(療法)を効果的に進めることができません。

 

【よくある実例】

心理的抵抗の実例

自分のインナーチャイルドを見たくないといったケースです。

インナーチャイルドセラピーは基本的に幼少期の自分と向き合っていくセラピーなので「見たくない、振り返りたくない」と心で強く思っているとまったく実行することができなくなってしまいます。

この心理状態を内在性解離ではないかと私は思っています。

アダルトチルドレンは心の傷の深くで解離状態が起きてしまっている方も少なくありません。

この場合まず・・・

「見たくない」という抵抗を解除する作業が必要になってくる

ある意味この心の状態は・・・?

幼い頃の自分を見たくない=当時の感情を感じたくない

これは一部の感情麻痺状態や解離状態とも言えます。

このように感情麻痺を解いていく分、通常より時間と回数がかかってしまう

抵抗を解除するために必要な時間は個人差がありますのでご了承ください。(90%くらいの確率で1~2回で解除可能)

もちろん抵抗が存在しなければ、短期間で改善していく可能性が極めて高まってきます。

そして抵抗を解除していく過程でも根本的に解決していくことも多々ありますよ。

 

上記の事例の方とアダルトチルドレンの女性で感情麻痺はありませんでしたが、心理的抵抗があり、数名のカウンセラーさんの所へ行っても改善がなかなか見られず、私のところに来られて抵抗解除を含め3回で済みました。

心理的抵抗についてもっと知りたい方は詳しく解説している記事をご用意してありますので、そちらを参考にされるといいでしょう。

 

効果が上がりやすい人

1~2回のカウンセリングで解決する人

 

一言でお伝えすると重い症状もなく、解離症状もなく、悩みが一つで糸が絡んでなく、心理的抵抗ない。

こういった方は症状に関係なく1回~2回でもかなり解決していくことが多いです。

さらにカウンセリング・セラピーの効果が上がりやすい気質や心理状態もあると私は思っていますので、それをこれからお話していきますね。

身体的に解説すると同じものを食べているのに太りやすい体質の方、太りにくい体質の方みたいな感じです。

 

効果が上がりやすい方の特徴

効果がすぐに出やすい人は先ほどの反対とも言えますが、今回は2つに絞ってお伝えしていきます。

①自発的な意志が強い
②感情が素直に出る

以上が効果が出やすい方の2つの特徴です。

 

自発的な意志が強い

自分は何もしなくてもカウンセラーが解決してくれる

ではなく

解決するんだったら、できる限りのことはする

言い方を変えると覚悟みたいな気持ちですね。

この気持ちが強ければ強いほど、どんどん解決に向かっていく傾向があります。

これも百聞は一見にしかずのお話です。

数年前に完璧主義で感情を表に出すのが苦手な40代男性の方がうつ状態でご相談に来られました。

この男性は私が出した課題を1日たりともサボることなく、負担のかからない範囲でコツコツと実践されていました。

カウンセリングの度にやっていただいた課題の用紙を見させてもらいながら進めて行きました。

最初はなかなか効果を実感できなかったみたいですが、根気よく諦めずに徐々にやっていくうちに様々なことにお気づきになり、改善へと向かっていったのです。

まさにこの例は他人任せではなく自発的に行動を起こした彼の努力の賜物だと私は感じています。

この課題を行うことにより、固かった思考が徐々にほぐれていき、その結果完璧主義が緩くなって、今までより生きやすくなっていきました。

※すべての方に同じ行動課題を出しているわけではありません。

この方の場合、感情が出にくい気質の方のため認知行動療法的な課題をやっていただき思考の柔軟性と認知の歪みを修正したため通常に比べて回数がかかってしまいました。

しかし、この男性が自発的ではなく他人任せであったとしたら、課題をやらずにカウンセリングで効果が上がらなかったでしょう。

興味のある方はこの男性の体験談をご覧になることもできます。

また自発的な意志が強かった高校3年生の女の子はたった2回のカウンセリングで自分を変えることができた体験談もご覧になれます。

 

感情が素直に出る

これはカウンセリングにしてもコーチングにしてもありのままの感情を感じたり、自分の想いや気持ちをしっかりと表現できた方が効果は上がりやすくなります。

ですから、私は感情が出にくいクライアントさんとカウンセリングするときは

解離していいるのか?
・トラウマがあって感情が麻痺していいるのか?
・心理的抵抗があるのか?
・元々の気質なのか?

これを視野に入れ仮説を立てながら、カウンセリングを進めていきます。

それくらいカウンセリングでは、ありのままの感情を言葉として表現することが重要になってくるケースが多いです。

 

まとめ

カウンセリングを受けられる前に電話やメールで回数についてお問い合わせをいただくことがよくあります。

「私は深いトラウマがあるのできっと時間がかかる」
「私は頑固だから、改善しにくい」
「私はアダルトチルドレンだから時間がかかる」
「私は疑い深い性格なので効果が出ないかも・・・」
「私は抵抗が強いので時間がかかる」

中には上記のような自分自身に対する思い込みを持たれている方もおられます。

ところが実際にカウンセリングを進めてみると2~3回ですっかり解決していった方も多かったりします。

もちろん反対のパターンもあります。

驚いたことに旦那さんがカウンセリングを受けられて奥さんから「あんな頑固な人が杉田さんのお話には素直に聞いていてビックリした」と感想をいただいたこともありました。

最後に一つお伝えしておきます。

カウンセリング・セラピーですぐに効果が上がる人なのか?
それとも時間や回数がかかる方なのか?

カウンセリングを進めて行く間に心理的抵抗が見つかったり、その抵抗が10本絡み合っているのか?2本しか絡み合っていないのか?

深く強い頑固な抵抗なのか?それとも浅く弱い柔軟な抵抗なのか?

こういったことは正直言って、実際にお会いしてカウンセリングをしてみないとわからないです。

ですから、悩み歴が長い、悩みが深い、などとご自分で判断したからといって効果に時間がかかることとは無関係だと私は感じています。

これからカウンセラーにお世話になろうとお考えの方にこの知識がお役に立てることを願っております。

 

また私はカウンセリングでは相性はそれほど関係ないと感じていますが、気になる方もおられるかもしれませんのでいちを以下の記事もリンクしておきます。

【関連記事】
カウンセラーとの相性が良い悪いはあるのか?

 

 

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記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
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