メンタルブロックが解除できない原因と最先端の外し方
メンタルブロックが解除できなくて、人生を少々無駄にしているとお考えの方もおられるかもしれません。
この記事ではメンタルブロックが解除できない原因を今まで数え切れないくらい解除してきたカウンセラーが徹底解説していきます。
そしてその外し方もお伝えしていきます。
メンタルブロックとは
簡単ではありますが、メンタルブロックって何なのかをお伝えします。
メンタルブロックは基本的にコーチング領域で
能力を妨げている否定的な思い込み
人間が何か行動等を起こす場合に、出来ない、ダメだ、無理だと否定的に考えてしまう思い込みによる意識の壁、あるいは抑止・制止する思考のこと。
メンタルブロック-コトバンクより
我々人間が何か行動を起こそうとするとき無意識のうちに頭に浮かぶ
「私にはできない」
「失敗するに違いない」
「苦手だ」
といったようなネガティブな思考パターンです。
違った見方をすると人間の能力的な部分に対しての心のブレーキとも言えるかもしれませんね。
何かをするときにキューと!!!
心にブレーキがかかってしまうと自分自身の能力を最大限に発揮できると思いますか?
メンタルブロックが外せない原因
メンタルブロックを外すために世間一般で行われていると思われる基本的なことは
・過去のポジティブな経験(成功体験も含む)を思い出してそれを活かす
・ポジティブシンキング(前向きな考え方)の実践
・過去の失敗から学ぶ
・瞑想をする
・ブロックが外れた未来像をイメージして今までと違った行動をする
などなど・・・
上記のことを実践してもメンタルブロックを解除することが難しいケースをご紹介します。
これから2つの事例をご紹介していきますが、二人とも私のところでカウンセリング・セラピーを受けてくださった方たちです。
事例1ー受験生女子
受験生女子のお話です。
この子の相談は、テスト中ある科目だけ通常のメンタル状態を保つことができずに冷静でいられないために普段の実力をまったく発揮できないメンタル状態でした。
その科目のテストがある前日から、緊張感が増して
「出来ない、ダメだ、無理だ」
と否定的な考えが浮かんでいたそうです。
このメンタル状態で受験して合格するのは至難の業だと思いませんか?
この彼女のメンタルブロックの原因は、一つではなく何個も絡んでいました。
最初のきっかけは一つだったのですが、その一つがまるで何かのウイルスのように増殖してしまっている状態でした。
ある科目に苦手意識を持ってしまいそれがテスト中にまで悪影響を及ぼすまでになってしまったのです。
苦手意識だけならまだしも、それが大切なテスト中にまでも悪影響を出てしまうわけですから、重要問題ですよね。
この彼女の場合・・・
ある科目に苦手意識を強烈に植え付けられてしまった出来事が存在していた
その出来事がトラウマとなりある科目に対する苦手意識を作ってしまったんですね。
ですから、この出来事がきっかけとなりある科目に対してのみメンタルブロックがかかってしまったと推測できます。
最終的に彼女の心の中にあったいくつかのメンタルブロックを外して、センター試験の時しっかりと落ち着いて受けることができたとご報告をいただきました。
このメンタルブロックも簡単なものから複雑なものまであるということですね。
事例2ー40代男性
この方は貯金をためることへのメンタルブロックがありました。
貯金が少々たまってくるとお金がどんどん出て行っています・・・
自分でも何でそうなっていくのかがわからないと言っていたと記憶しています。
それが1回ではなく何度も同じような現象が起こっていたそうです。
色々とカウンセリングを進めながら検証していった結果
この方の根本的な原因は、父親の言動にありました。
詳しくはお話できませんが、父親の暴力的な言動により
「私がお金を持つとトラブルを生む」
と心で強く思い込んでしまったことが明確になりました。
どうですか?
この思い込みがあったら、貯金たまりますか?
これが彼がお金をためることができなかった原因です。
私がお金を持つとトラブルを生む➡私は十分お金を貯金してもいい
この後、上記のようにビリーフチェンジしていきました。
トラウマがあると・・・
メンタルブロックを外すために世間一般で行われている基本的なことを実践しても上記の2例のようにトラウマがあると自分自身で外すことは非常に困難です。
これはコーチング領域というより、カウンセリング領域のアプローチが必要になってきます。
それに輪をかけて心理的抵抗があったりするとなおさら、自分自身で外すのは不可能に近いかもしれません。
心理的抵抗があると熟練したカウンセラーでさえブロックを外すことは難しいのではと私は感じています。
これは私が今までカウンセリングセラピーをしてきた経験から言えることですが、実際に心理的抵抗を短期間で的確に外せるカウンセラーやセラピストが日本全国に一体何人くらいるのだろうか?と疑問に思ったこともあります。
これは私の意見というより、ご相談に来られたクライアントさんの声を元にしています。
心理的抵抗とその抵抗を解除するPRC心理テクニックは以下でご覧になれます。
メンタルブロックを解除するには
それほどトラウマが強くないメンタルブロックであれば、自分一人の力でも十分外すことは可能です。
ではその外し方をお伝えしますね。
ここでは非常にシンプルな方法をご紹介します。
実は・・・
もうすでにあなたはメンタルブロックを外す方法を知っています。
それに何個もこのブロックを外してきましたよ。
というより、赤ちゃんのときから外しています。
メンタルブロックとは一般的に「人間が何か行動等を起こす場合に、出来ない、ダメだ、無理だと否定的に考えてしまう思い込みによる意識の壁」でしたね。
言い方を変えると・・・
苦手意識が強い
ともいえません?
今までできないと思っていたことができるようになった
こんな経験、誰でもありません?
これはまさに苦手意識を克服したという見方もできますよね。
メンタルブロックを解除するシンプルな方法
このやり方はカウンセリングというよりもコーチング領域のアプローチ方法です。
我々人間の心にはネガティブなことだけを記憶するわけではなくポジティブな出来事だって記憶しています。
そのポジティブな記憶を有効的に使っちゃいましょう!
今までできないと思っていたことができるようになった・・・
上記のことをもう一度読まれて目をつぶって想像してみましょう!
想像できたら以下4つの質問に答えていくだけです。
・それはどんなことだったですか?
・できないことができるようになったときどんな気持ちだったですか?
・できないことができるようになるためにどんなことをしましたか?
・今できないと思い込んでいることを克服するためにまずどんな行動を起こしますか?
※最先端の外し方はPRC(psychological resistance Cancellation)心理テクニックになります。
また以前の成功体験をイメージすることにより
「あのときもできないと思っていたけど行動を起こしたらできるようになった。だから今回も大丈夫だ!」
という勇気も同時に湧いてくるかもしれませんね。
このワークのコツとしてはどんな些細な事でも何でもOKですので例を以下に挙げておきますね。(できればできないと思い込んでいたことの方が良い)
- クリアーできないと思い込んでいたゲームをクリアーした
- 解けなかった数学の問題をついに解くことができた
- 10キロのダイエットに成功した
- ある曲を楽器で弾けるようになった
- 懸垂が10回できるようになった
- パソコン操作ができるようになった
- ハーフマラソンで完走できた
- プレゼンが上手くなった
このように以前はできないと苦手意識を持っていたけどある程度できるようになった人生経験であれば大丈夫です。
ここで一番お伝えしたいことは
固定観念とくわずぎらいを崩壊した経験を活かす
といったところでしょうかね。
※このワークはトラウマや心理的抵抗があるときは効果的に進まない可能性がありますのでご了承ください。
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