過去の自分を許し受け入れる(自己受容7つの要素)ことの大切なワケ

2024年3月29日自己受容本当の意味とカウンセリング効果

【自己受容7つの要素】

①性格的な部分
②容姿や身体的なこと(病気も含む)
③才能や能力的なこと
④学歴や職歴
⑤家庭環境
⑥感情
⑦過去の自分

自己受容に関連している要素の①~⑥今までお伝えしてきました。

今回は過去の自分についてお話していきます。

 

過去の自分を受け入れる重要性

私は個人的にカウンセリングセラピーを行っていくとき、過去の自分をある程度受け入れていることができているのか?

ここのポイントを重要視しながら、カウンセリングを進めて行くことが多々あります。

もちろんお悩み状況によっては、重要視しないこともありますけどね。

それくらい我々人間が過去の自分と向き合っていくことは非常に大切なポイントだと感じております。

過去の自分と言ってもピンとこない方もおられるかもしれませんのでちょっと例を挙げてみますね。

  • 子供の頃の家庭環境
  • 学歴
  • 職歴
  • 恋愛経験
  • 過去の友達関係
  • 過去にしてきた自らの行い
  • 他人に嫌なことをされた経験(いじめ、セクハラ、パワハラなど)
  • 離婚歴
  • 病気や怪我、事故歴など

家庭環境と学歴・職歴については自己受容7つの要素に入っていますが、こんな感じですかね。

もちろん人によっては、ここに挙がらなかった項目で過去の自分を許せずに悩んでいる方もおられるかもしれませんね。

 

現在の自分を不幸にする

これも私の考え方の一つですが、過去の自分たちを許せていなかったり、受け入れていなかったりすると今現在の自分を苦しめる羽目になってしまいます。

人を悩ませる要素として私はちょっと変わった以下の3つことを提唱しています。

●過去で悩む?

●現在で悩む?

●未来で悩む?

この3つのどこかで人は悩みます。

ここでは過去の自分を受け入れるということがメインになりますので「過去で悩む」についてお話を進めて行きますね。

あとの2つ(現在で悩む、未来で悩む)は以下の記事でわかりやすく解説していますので参考にされるといいでしょう。

過去で悩む

過去で悩むとは正確にいうと、過去に行ってきた行為や過去の出来事を思い出して不快な気分になってしまう。

もうとっくに過ぎ去り終わったことなのにも関わらず今現在の自分を苦しめ悩ませてしまう。

よくある代表的なことが後悔です。

「あのときああしていれば良かった」

「何であのときあんなことをしてしまったのか」

「あのときに戻ってやり直したい」

誰でもがこういった後悔を多かれ少なかれ背負って生きているのではないかと思います。

しかし、この後悔があまりにも重い荷物になっていると生きていくことが、かなりの苦痛を伴ってしまう場合があります。

過去に起こってしまった出来事は変えることができないし、過去に戻ってやり直すことも不可能ですよね。

その現実がまた辛さを増してしまうのかもしれませんね。

おそらくこの記事を読まれている方の中には「タイムマシーンに乗って人生をやり直したい」と何度も思われたんじゃないですかね。

私なんかこの仕事をする前に何度そう思ったことか・・・(笑)

それが軽い後悔くらいならいいのですが、人生を大きく左右するくらいの取り返しのつかないことであればなおさらです。

また失恋をしてしまい元彼(女)のことを忘れようとしても忘れることができないのは、こういった心理状態に似ているかもしれませんね。

 

最悪のパターンにはまる

ここで最初に挙げたテーマが「現在の自分を不幸にする」と書きました。

その理由を解説していきますね。

もしあなたが過去の自分の出来事や行いに対してすごく後悔や罪悪感が強烈に残っている場合、以下のパターンにはまってしまうと考えられます。

過去の出来事を思い出す→不愉快な気分になる→当時の自分を責める→過去の自分を許せない

どうですか?

このパターンにはまってしまうと過去の自分を受け入れるどころか、過去の自分に怒りを感じ許すことなどできなくなってしまう可能性が高くなってしまう・・・。

まさに悪循環ですよね。

余談ですが私なりに解釈してみました。

顕在意識では過去の出来事と理解しているが潜在意識では今現在目の前で起こっている出来事と認識している

違った伝え方をすると潜在意識では過去の出来事がまだ心の中では生き続けているとも言える。

実はこれは我々人間の脳の性質でもあります。

この脳の性質があるからこそ催眠療法(ヒプノセラピー)などが効果的といえるんですね。

そしてもう一つがトラウマです。

トラウマについては詳しく解説している記事がありますのでそちらを参考にされるといいでしょう。

こうやって過ぎ去ってしまった過去の出来事を思い出してはフラッシュバックして、今現在の自分の気分を一気に不愉快にさせてしまいときには心に大きな苦痛を与えてしまうこともあります。

このように目の前に不快な出来事が起こっていないにも関わらず、今現在の自分が悩まされてしまうことが「過去で悩む」と私は解釈しています。

 

過去の自分を受け入れらない方へ

過去の許せない自分を許すことができると現在の自分自身を不快にさせることがなくなり、良い気分で日常生活を送れる日が多くなってきます。

過去の出来事を思い出す→不愉快な気分になる→当時の自分を責める→過去の自分を許せない

上記のパターンが以下のように変化するからです。

過去の出来事を思い出す→不快な気分が減る→今の自分に悪影響を与えなくなる

では過去の自分が起こしてしまった過ちや行いを一体どうやって許し、受け入れていくことができるのか?

過去の自分を受け入れていくセラピー(療法)の方法はたくさん存在しますが、ここでは自分一人でもできる簡単な方法をご紹介させていただきます。

 

肯定的意図を知ろう

これはNLP(神経言語プログラミング)の肯定的意図を知るということですね。

肯定的意図はちょっと説明が難しいのですが、簡単に言うと理由とか利点などとご理解していただけるとありがたいです。

例を挙げましょう。

私のNLP関連の知り合いの方で逆子を治すのが得意な女性がいます。

ストレートにお伝えすると逆子の子に肯定的意図を聞いて、その想いを共感した後、スッカリ元に戻るそうです。

母体を催眠状態にして、逆子の子に以下のような質問をします。

「その状態になることで何を伝えようとしているの?」
「どんな理由があって、その状態になっているの?」
「何を満たそうとして、その状態になっているの?」

するとこんなことを答えるみたいです。

「お父さんとお母さんがケンカばかりしているから・・・」
「お母さんの目線で世界を見たかったから・・・」
「栄養のバランスが悪いから・・・」

もちろんこの回答は母親を通して伝えてきます。

ですから、もし自分一人で肯定的意図を明確にしたいときは、以下のような問いかけをするとよいでしょう。

「どんな理由があったんだろう・・・?」
「何を満たそうとしていたのだろう・・・?」

この肯定的意図は、自分にも使えますし、他人の言動や行動に関しても応用できますので是非、日常生活にもお使いいただけるとナイスだと思います。

※肯定的意図を知ったからと言って、後悔や不快な思いが100%解消されるわけではありません。あくまでもちょっとした後悔やトラウマに効果的だとご理解いただけるといいです。

 

 

Left Caption

記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール