カウンセラーとの相性が良い悪いはあるのか?
これからカウンセラーやセラピストを目指されている方は、この相性ということについてもある程度の知識を持たれることをお勧めします。
また今までカウンセリングやセラピーを受けられた方にも、何かの参考になれば嬉しいです。
カウンセリングに相性なんて本当に関係あるのか?
心の問題を解決していく上でカウンセラーとの相性は関係あるのか?
カウンセラーとの相性が悪いと効果が薄れてしまうのか?
こういった疑問を持たれている方、意外と多いのではないでしょうか・・・。
そういったことをふまえながら、お話を進めて行きますね。
本当にカウンセラーとの相性は大切なのか?
カウンセリングとはカウンセラーとクライアントが心と心で触れ合っていくコミュニケーションを図っていくわけですから、相性が悪ければいくらカウンセラーが超一流の技術を持っていようが効果は半減以下になってしまう可能性があります。
私が言っている相性とは、生理的に受け付けない感覚の方です。
女性の方がこの感覚は理解しやすいかもしれませんね。
「別にあの人のこと嫌いじゃないし、悪い人ではないと頭ではわかっているけど・・・でもなんでかわからないけど嫌なんだよね・・・」
このようにある方に対して感じられている人も多いと思います。
この状態は意識で感じているというより、無意識で何かを察知している感覚に近いかもしれませんね。だから、意識ではどうすることもできないんだと考えられます。
または外見はそれほど嫌な感覚はなかったけど、実際に話をしてみたら、ぜんぜん意見がかみ合わない人も存在しますよね。
この場合は自分の意見や想いをいくら伝えても、伝えても、なにか相手に伝わっていないし、相手が受け止めてくれない感覚を感じているときに相性が合わないと認知していると考えられます。
それはお互いが考えていることや感じていることの価値観が正反対のときに起こる現象かもしれませんね。
我々人間は他人の物事の考え方、聞き取り方、感じ方、しゃべり方、言葉の表現の仕方、使っている言葉の単語、しぐさや表情、雰囲気などを無意識のうちに感じ取っています。
そういった部分の不一致が多いと感じたときにお互い話するのも顔を見るのも嫌になってしまうのかもしれませんね。
またそういった方が生理的に受け付けない方ではないかと私は推測しています。
相性が悪いとカウンセリングの効果が半減する?
カウンセラーとの相性が悪いとカウンセリングや心理療法の効果が半減してしまい、心の問題を解決していくことが困難になってしまうのか?
そのことを検証していきましょうね。
相性が悪いと判断するのは双方同じ条件ですよね。
そんなときこの3つの例が考えられます。
①カウンセラーはクライアントさんに「相性は良い」と感じていて、クライアントさんは「相性が悪い」と感じている。
②カウンセラーはクライアントさんに「相性が悪い」と感じていて、クライアントさんは「相性は良い」と感じている。
③カウンセラーもクライアントさんも「相性が悪い」と感じている。
この3つの中でカウンセリングセラピーの効果が上がりにくい順番を推測してみましょう。
もう皆さんもお分かりですよね。
③→①→②
この順番かと考えられます。
わざわざ解説しなくてもお分かりかと思いますが、いちをお話しますね。
先ほど「カウンセリングとはカウンセラーとクライアントが心と心で触れ合っていくコミュニケーションを図っていく」とお伝えしました。
相性が悪いと感じてしまうと、心と心の触れ合いができなくなってしまい、表面だけの会話になってしまいます。
すると本心・本音が言えない状況になってしまうでしょう。
違う言い方をすると特にクライアントさんの方が相性が悪いと感じてしまうと、心を閉じてしまい、心の問題を解決するための有益な情報を出さなくなります。
すると、本来カウンセラーがアプローチしなければいけないお悩みの重要なポイントに辿り着かずに終わってしまうことになります。
結果、クライアントさんが求めていた悩みを解決できない最悪の事態に陥ってしまいます。
カウンセラーも人間です
カウンセラーのかたをもつわけではないですが、カウンセラーとて一人の人間です。クライアントさんの中にはどうしても合わないクライアントさんも存在するのも現実です。
私が今まで触れ合ってきたクライアントさんの例で統計を出すと、多く見積もっても1~2%くらいでしょう。
この数値は先ほどお伝えした
③「カウンセラーもクライアントさんも相性が悪いと感じている」
のところが一番当てはまります。また②も当てはまりますね。
この数値を多く捉えるか、少なく捉えるかは人それぞれでしょう。
インチキカウンセラーではない限り、どのカウンセラーも多かれ少なかれ、クライアントさんの悩みを何としても解決したい!
という想いや信念は一緒だと思います。
しかし、プロとしてやっている以上、合わないからと言ってそれで諦めるわけにはいきませんよね。
これは催眠療法(ヒプノセラピー)の神様と言われているミルトン・エリクソンがこんなことを言っていました。
「抵抗するクライアントは居ない、柔軟性のないセラピストがいるだけだ」
カウンセラーやセラピストだったら、一度はこの言葉を聞いたこともあるでしょう。
真面目にやっている全国のカウンセラーやセラピストの皆さんは、この言葉を心に強く刻み込んでクライアントさんと真剣勝負をしていることでしょう。
もちろん、カウンセラーの皆さんはたとえ相性が合わないと感じたとしても、合わないクライアントさんに合わせていく術は持ち合わせていると思います。
これからカウンセラーやセラピストを目指されている方は、NLP(神経言語プログラミング)を学ぶと良いかもしれません。
NLPの心理テクニックの中には、相性が悪くても合わせていく技術がたくさん存在しますので、機会がありましたら、是非学ばれてみることをお勧めします。
このサイトにNLP(神経言語プログラミング)のことをシンプルに説明しているページがありますのでご覧になってみるのもいいですね。
本物のカウンセラーやセラピストはクライアントさんに合わせられる技術を持っています。
しかし、その優れた技術を持っていて、ベストを尽くしたとしても、どうしても生理的に相性が合わない人が1%~2%くらい存在するのも現実だということを知っておくことも大切です。
100人に1人か2人というのはあくまでも私個人の数値ということでご了承くださいね。
もちろん、もっと多いカウンセラーの方もおられますし、もっと少ないカウンセラーの方もおられるでしょう。
こんなカウンセラーになってはいけません
カウンセラー側として一番いけないのは、クライアントさんの悩みがなかなか解決されないときに「あの人は相性が合わないから改善しないんだ」と自分の腕を棚に上げて相性のせいにするのは最悪ですよね。
おそらくこのような考えを持たれているカウンセラーが居たとしたら、大した腕ではないとみていいでしょうね。
そんなことを考える前に自らの腕を磨くことに精進しましょう。
カウンセラーとの相性が悪いと感じたら?
ここではクライアント側からとカウンセラー側からの2つの方向で見ていきたいと思います。
●クライアント側
クライアントさんの方が「このカウンセラーは相性が悪い」と感じたら、他のカウンセラーに変更したほうが効果を出しやすいと感じています。
カウンセラーが優秀な腕を持っていることは当たり前ですが、カウンセラーとの相性も効果を出すためには必要なことですので、そのへんはホームページをしっかり見るなり、電話やメールでお問い合わせをしてみるのも一つの手ですよね。
これは私の経験ですが、私のところに来られる5割以上の方たちが、私のホームページをご覧になられて以下のような想いで来訪してくれています。
「この人だったら、私のことをわかってくれる」
「この人だったら、頼れそうだ」
「この人だったら、私を救ってくれる」
このようなことを直感で感じられて、そして私のところにカウンセリングを受けに来られる。
このような場合、よっぽどのことがない限り、素晴らしい満足いく結果が出ます。
クライアントさんが、直感でそう感じてくれているわけですから、その時点で相性が良いと無意識で感じ取ってくれているのかもしれませんね。
もし自慢に聞こえてしまったら、恐縮です。
もちろん中には「インチキくさい」「詐欺師みたい」「怖そう」とか感じられている方も居ると思いますけどね。
もう10年以上前の話になりますが、ある女性のクライアントさんから電話でお問い合わせがありました。
そのときその方からこんなようなことを言われました。
「失礼だと思いますが、杉田さんの外見が怖そうなので付き添いの方と一緒にカウンセリングを受けても大丈夫ですか?」
確かに自分でも怖そうなので否定することもなくもちろんOKを出しました。
自分で言うのもなんですが、髪の毛があったら優しい顔になるんですけどね・・・(笑)
ちなみにこの彼女は最終的に体験談を喜んで書いてくれました。
まーこれは相性とは関係のない話ですけどね。
●カウンセラー側
カウンセラーの方が「このクライアントは相性が悪い」と感じたら、自分で自分に心理療法を行っていくことをお勧めします。
私はそれで相性が悪いクライアントさんのパーセンテージを下げることに成功しました。
正直言って、それでもどうしても合わせることが難しい方も居ますけどね・・・(笑)
しかし、現在(2022年)ではカウンセリングで効果を上げるために相性はそれほど関係ないと私は感じています。
他のカウンセラーさんのところでカウンセリングを受けられて効果を感じられなかった方から、よくお聞きする言葉です。
これは相性が悪かったのか?カウンセラーの腕が貧弱だったのかはわかりませんが・・・。
「私の気持ちをカウンセラーが理解していないと感じた」
「カウンセラーと意志疎通ができなかった」
「自分の想いを無視されカウンセラーの型にはめられて不快だった」
一言一句は覚えていませんが、このような言葉だったと思います。
たぶん私も数少ない相性が悪かったクライアントさんから、こういったことを言わせてしまっているんでしょうね。
クライアントさんにこんなことを言わせないようにやはり日々の努力と向上心がカウンセラーにも絶対的に必要になってきますよね。
開業資金の内訳や開業に必要なことが書いているページがありますのでご興味のあるかたはこちらのページも参考にしてみてください。
一流のカウンセリングセラピーテクニックを学べる養成講座!