セラピー(心のオペ)で本質的な解決を目指す秘訣
この記事では心のオペについてご説明していきますね。
おそらく心のオペって聞かれて、聞きなれない言葉だと思われた方がほとんどではないでしょうか。
しかし、オペと言えば一般的に手術のことですから「ココロの中の手術をすることなんだろうな」と想像つく方が多いかもしれませんね。
心のオペとは私、杉田が勝手に名付けた造語です。
お医者さんが手術をするというのは、常識になっていますが、まさか心理カウンセラーが心の手術をするなんて考えてもみなかったかもしれませんね。
だからといって、メスを使ってクライアントさんの体を切ることはしませんよ。
そんなことをしたら、医師免許もないので犯罪行為になってしまいます(笑)
では心のオペとは一体何なんのか?
そしてどんな悩みや症状に対して心のオペが必要なのか?
心のオペが難しい方はいるのか?
副作用や後遺症はあるのか?
そんなテーマを元にこれから語っていきます!
こういったことを知ることによって、さらにカウンセリング、セラピー、心理療法の本当の必要性や意味をご理解できるかもしれませんね。
心のオペって何?
これも私の考えなのでご了承ください。
「心のオペとは心の問題を根本解決していくために用いる心理療法の技術」
現在、心理療法と言われるものはおそらくかなりの技法が存在するかと思われます。
私は開業する前にどの技法が効果的なのか、色々調べました。
そして今現在私が心のオペとして使ってる心理療法はこれです。
●NLP(神経言語プログラミング)
●催眠療法(ヒプノセラピー)によるインナーチャイルドセラピー
●EFT(感情解放セラピー)
●ゲシュタルトセラピー
この4つをクライアントさんの悩み状況に合わせて使い分けています。
基本的には今現在、悩ませている症状などの根本的な原因となっているトラウマを探し出して、そのトラウマを取り除いていくことをしていきます。
トラウマを取り除くというよりは、そのトラウマのネガティブな影響力をなくしていくと言った方が正しいでしょう。
またそのトラウマは意識でわかっていることもあるし、意識では気づいていないこともあります。
そして、予期不安(未来に対しての不安)や心理的な抵抗(メンタルブロック)を解除したり、ビリーフチェンジ(思考パターンを変換する)することも可能です。
もちろん、メスや麻酔、薬は一切使いませんよ。
医療のオペとカウンセリングのオペの違いはこうです。
医師のオペ=基本的に体にメスを入れる
心のオペ=高度な言葉の誘導技術
お医者さんとカウンセラーのオペはこんなふうに違います。
このように心のオペは高度な言葉の誘導技術を使って進めていきますので、言葉って魔法なんですよ!
そして、言葉は使い方によっては、猛毒にもなるし、薬にもなります。
わかりやすい例で言えば、親が子に言葉の暴力を振う心理的虐待でトラウマとなってしまい、その後の人生に大きなダメージを心に与えたり、詐欺師が人を騙したりすることは、言葉が猛毒になっていますよね。
カウンセラーは基本的にクライアントさんが幸せになっていけるような言葉の誘導をしていき、全面的にサポートしていきます。
だだし、EFT(感情解放セラピー)は我々人間の感情とつながっている経絡秘孔を刺激しながら行っていきますけどね。
【心のオペ】
①根本的なトラウマの解消(解離症状が重い方は別のアプローチが必要)
②予期不安(未来に対しての不安)の軽減
③心理的な抵抗(メンタルブロック)を解除
④ビリーフチェンジ(思考パターンを変換する)
⑤感情解放
この5つができます。
心のオペのことをすごく簡単にお伝えしましたが、何となくわかってくれたら嬉しいです。
ここではコーチング的なアプローチ方法は載せていませんのでご了承ください。
なぜ複数の心理療法を使うのか?
開業当初、私は催眠療法(ヒプノセラピー)をメインに行っていました。
ところが私の催眠に対しての技術不足かわかりませんが、催眠にかかる人は改善していくのですが、催眠にかからない方はほとんど改善していかないという現実にぶち当たりました。
これではせっかく時間とお金と期待をかけてきてくれているクライアントさんに申し訳ないと思い、まずはNLP(神経言語プログラミング)をプラクティショナーコースから本格的に学び始めました。
NLP(神経言語プログラミング)で催眠にかからない方も改善できるようになりましたし、この頃から自己受容できるような根本解決も可能になってきました。
自己受容(ありのままの自分を受け入れる)は心の問題を根本的に解決する上において非常に重要ポイントになってきます。
自己受容できていな方は間違いなく心のオペが必要になってきます。
(関連記事-自己受容本当の意味とカウンセリング効果)
しかし、どうしても改善が薄い方もおられることも確かでした。
そこで改善が薄い方を何とかしたいと思い今度は、EFT(感情解放セラピー)を学びに行きました。
ちなみにゲシュタルトセラピーは、NLPの中にポジションチェンジという技術がありますが、それがゲシュタルトセラピーに当たります。
私の場合、NLPもEFTも基本的なことは学びましたが、それだけでは納得できなかったので、心の問題を根本解決していくにはどう応用して使っていったらいいのか・・・?
こうやって、試行錯誤しながら、4つの心理療法を色々と研究し応用して、最終的に杉田メソッド究極奥義①~③が完成しました。
私が思うことですが、やはり引き出しは多く持っていた方がいいのかと感じています。
それはまるで一流の彫刻家が状況に合わせて何本もの彫刻刀を使い分けているようなイメージに似ているのかもしれませんね。
どんな悩みや症状に心のオペが可能?
機能不全家族で育てられたアダルトチルドレンと言われる方は、間違いなく心のオペを行って根本的な心の問題を解決していった方がいいでしょう。
(関連記事-わかりやすいアダルトチルドレンと機能不全家族)
特にアダルトチルドレンの方は幼少期の強烈なトラウマが潜んでいる場合がありますので、それを取り除かない限り、いくら表面だけのアプローチをしても根本解決には至らないケースが多いと私は感じています。
心のオペは基本的に今現在、悩ませている症状などの根本的な原因となっているトラウマの影響力を無くしていくのが目的ですから、フラッシュバックやPTSDなども効果的です。
また心のオペは未来に対しての不安(予期不安)なども対処できますので、パニック障害、不登校、うつ病で休職して復帰するときの不安を軽減するときなどにも役に立ちます。
性格改善や自己受容(ありのままの自分を受け入れる)を望まれるほとんどの方が、何かしらの心理的な抵抗があるパターンが多いですので、この抵抗を解除することが大切になってきます。
その抵抗さえ解除できれば、ありのままの自分を受け入れることが可能になります。
対人恐怖症の特徴の一部として、「自分の意見を言ったら嫌われる」「人の視線が気になり過ぎる」「自分は人に好かれない存在だ」などと自らを苦しめている価値観が存在していることが多いです。
そんなときにビリーフチェンジを使って
「自分の意見を言ったら嫌われる」→「自分の意見を言っても大丈夫!」
こんな感じで思考パターンを変換していきます。
そして人間関係のいざこざやストレスに対しては、相手の立場になって考えたり、感情解放が役に立ちます。
対人恐怖症でお悩みの方は、わりとアダルトチルドレンが多いのも特徴です。
どうですか?
自分で言うのもなんなんですが・・・
心のオペすごいでしょ!(笑)
心のオペが難しい方
誤解して欲しくないので先にお伝えしておきます。
心のオペが難しい方というのは、心の根本解決が困難であるという意味です。
医学的な言葉で表すと「完治する」という意味が一番合っていますね。
それでは心のオペで完治が難しい症状を大きく分けて3つ上げていきますね。
発達障害や精神疾患
発達障害(自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群、ADHD)、双極性障害、大うつ病性障害、統合失調症、重度な強迫性障害などに関しては今のところうちでは完治は難しいとご理解していただければありがたいです。
しかし、トラウマを変換したり、ビリーフチェンジをしたり、ストレスを解消することは可能です。
そこは可能であるということを誤解しないで欲しいですね。
心のオペを受けることに前向きではない
その他の方であれば、これからお話する方は難しいです。
例を上げますね。
以前こんな方がご相談に来られました。
息子さんのご相談で親御さんから電話あり、以下のような会話をしました。
親「息子を診てもらいたいのですが・・・」
私「息子さんはカウンセリングを受けられることに抵抗はありますか?」
親「たぶん大丈夫だと思います」
私「本当に大丈夫ですか?」
親「ハイ」
息子さんがカウンセリングを受けられることに抵抗がないということだったので、引き受けることにしました。
ところが・・・
実際、当日親御さんとお越しになられた息子さんと対面してカウンセリングをしてみると、様子がどうもおかしいということを感じました。
そこでストレートに聞いてみたところ以下のことを言ってくれました。
「僕は今の環境や自分を変えたくないから、カウンセリングは受けたくない」
これを言われてしまったら、カウンセリングで様々な気持ちを共感することはできますが、残念ながら心のオペをすることはできません。
その前にカウンセリングを受けることに対して、心を開いていないので共感することすらできない可能性もあるくらいです。
これはまるでお医者さんが、患者さんに手術をする必要があると告げたとき、患者さんが断固として手術を拒んでいる状況が思い浮かんでくるかもしれません。
そんな状況でしたので親御さんに正直に伝えてもいいかと本人に確認を取り、伝えてみたところ・・・
「杉田先生にもサジを投げられてしまったか・・・」
と親御さんに言われてしまいました。
私からしたら、おい、おい、おい、おい!
だから、問い合わせの時に「息子さんはカウンセリングを受けられることに抵抗はありますか?」と確認したわけですよね。
しかし、親御さんの気持ちを考えると何としても息子さんを変えたい気持ちが強かったんだと思います。
それくらい息子自身が困っているというより、親御さん自身が困っていたんでしょうね。
霊がからんでいる場合
これは信じる信じないは別として、私のところにご相談に来られた方の実例です。
今までどこに行っても、どんな治療をしてもダメだったある中高年の男性の悩みに対して、心のオペを行ったところ、改善は見られましたが私が思うほどの効果が上げられませんでした。
そこで私は直感で感じたことがあり、これではいくら心のオペを続けてもこれ以上の効果は出ないのではないだろうか・・・そんな疑問を感じました。
そこで霊を除霊できる知り合いの風水師の方にお願いしようとしました。
そして、本人も承諾し風水師の方に後日見てもらいました。
そしたら、案の定、霊の仕業だったみたいです。
その霊を除霊したら、すっかり今までどこに行っても解決できなかった悩みが解消されたそうです。
正直、私もときにはこんなこともあるんだなって、いい学びになりました。
もちろんこういった例は稀ですよ。
以上、心のオペが難しい3つの例をご紹介させていただきました。
副作用や後遺症はあるのか?
心のオペの場合、メスや麻酔薬を使うわけでもありませんので副作用や後遺症はほとんどありません。
あるとしたら、一時的に辛くなることはあります。
知っている方も多いかもしれませんが、ヒーリングクライシス(好転反応)ですね。
ヒーリングクライシスとは、トラウマを解放する過程において、一時的に今までよりも辛くなってしまう症状のことを言います。
私の経験上、この反応が出る人の方が少ないです。
ただし、出たからといって、慌てる必要もないです。
読んで字のごとく、良い方へ転ずる反応ですから、出ることはありがたいことだと私は感じています。
なぜかというと、好転反応を起こさせているトラウマにしっかりと対処していけば、確実にそのトラウマを解放することができるからです。
そこでちょっと違った好転反応の例を上げてみますね。
以前私はサプリメントに関わる仕事をしていたことがありましたが、そのときアトピー性皮膚炎で悩んでいた方がおられました。
その方に最も合うサプリをお勧めしましたが、2週間くらいは今までより症状が悪化してしまいました。
これは好転反応ですから、悪化したというより、毒素が体の中から出て行ったと言った方が正しいでしょうね。
ところが、2週間を過ぎた当たりから、徐々に収まってきて1か月もしないうちに今までよりも肌が綺麗になっていきました。
どうですか?
ヒーリングクライシス(好転反応)のこと何となくご理解できましたかね。
心のオペのまとめ
心のオペについて以下の4つのテーマに沿ってお話させていただきました。
心のオペとは一体何なんのか?
どんな悩みや症状に対して心のオペが必要なのか?
心のオペが難しい方はいるの?
副作用や後遺症はあるのか?
もしまだわかならいところがありましたら、もう一度読み直してみるのもいいかもしれませんね。
最後にお伝えしたいことは、全国のすべての心理カウンセラーの皆さんが、ちゃんとした心のオペができるとは限りません。
またカウンセリングやセラピーを進めて行くときに心理的抵抗があった場合、その抵抗を解除できないと何年も通わなければ改善していかない可能性が高くなってしまいます。
もちろんカウンセラーとの相性も関係していることもあるかもですけどね。
(関連記事-カウンセラーとの相性が良い悪いはあるのか?)
もしこれからカウンセリングやセラピーを受けてみたいとお考えの方は、今日お読みになった内容を参考にしていただけるといいですね。
※心のオペは医師が行っている医療行為ではありませんのでご了承ください。
私が使っている心のオペの関連ページを載せておきますね。
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