ビリーフチェンジセラピーを確実に行う新常識

2024年3月29日STM(Summary therapy method)カウンセリング

【ビリーフチェンジセラピーの詳細】

変換のイメージ写真

ビリーフチェンジってなかなか聞きなれない方もおられると思います。

もしかしたら、この記事で初めて耳にされた方もいるかもしれませんね。

もちろん初めて知った方もすでにご存じの方にも色々と参考になるでしょう。

この記事でご紹介していく内容は、ポジティブなビリーフというより、ネガティブなビリーフに焦点を当ててお話を進めて行きますのでご了承くださいね。

我々人間の悩みを作り出してしまう一つの大きな要因として、無意識のうちにネガティブな間違った思い込みをしてしまうという心の性質があります。

この心の性質は元々ポジティブな気質を持って生まれてきた方でも例外ではありません。

こんな感じです。

いくら体が丈夫で頑丈でもまったく怪我をしない方っていると思いますか?

誰だって何かの強い衝撃を受ければ、我々生身の人間の体は何かしらの怪我をしてしまいます。

もちろん、人それぞれ怪我の程度は異なってきますけどね。

この怪我の仕組みと同じようにこの間違った思い込みをしないようにいくら意識していても避けることは非常に難しいと私は認識しています。

大人に成長した人間の心は自我が強くなっているからまだ良いのですが、自我が育っていない幼少期に作られてしまった間違った思い込みは本当にたちが悪いです。

その幼少期に思い込んでしまった間違った思考パターンが、今現在の自分自身を深く思い悩ませてしまうことがあります。

もしかしたら、心の問題の悩みの元凶になっているのは、このネガティブなビリーフの仕業なのかもしれませんね。

それくらい今現在持たれているビリーフは、大きく人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。

反対に自分の能力を最大限に活かせるようなポジティブなビリーフを持たれている方もおられますけどね。

ではこれからこのビリーフについて詳しくお伝えしていきます。

 

ビリーフとは

ますはビリーフのことをわかりやすく解説していきます。

ビリーフ(belief)=信念

NLP(神経言語プログラミング)的に言われているビリーフとは、日常生活の中で無意識のうちに影響を与えている信念や思い込み。

上記の例から、信じて疑わない強い思い込みとも言えますね。

▼ネガティブなビリーフの例

  • 私は何事にも失敗してはいけない
  • 私は常にトップでなければ生きている価値がない
  • 喜怒哀楽を表現するべきではない
  • 親に逆らってはいけない
  • いくら疲れていても休むべきではない
  • 他人に頼ったり甘えてはいけない
  • 常に自分より他人を優先すべきだ
  • 自分は完璧でなければいけない
  • 私は大切な人から見捨てられる存在だ
  • 自分は生きる価値がない人間だ

上記に挙げたのは悩みを発生させる可能性が高いビリーフ(信念)です。

ではこういったビリーフ(信念)が我々人間にとって、どういった悩みを起こさせてしまう可能性があるのか?

そのことを検証していきましょう。

 

あるビリーフが悩みを発生させる

あるビリーフが悩みを発生させるということですが、ここで言っているあるビリーフとは、自分自身を苦しめているネガティブなビリーフとご理解していただけるといいでしょう。

そのネガティブと思われるビリーフが、自らの心の中に強く存在するとき日常生活の中で一体どんな場面で悩みを引き起こしストレスとなってしまうのか?

ここでストレスを感じるからこそ、それが大きな悩みに発展していくわけです。

 

ビリーフ「聖人君子」

ここでは40代の男性を例にとって、お話を進めていきますね。

この方はかなり前に2泊3日のカウンセリングセラピーコースでご相談に来られた方です。

この男性が心に強く持たれていたビリーフ(信念)・・それは??

「私は聖人君子であらねばならない」

聖人君子(せいじんくんし)・・・知識や徳望(人々に尊敬・信頼されること)のすぐれた理想的な人物のこと。

どうですか?

もしあなたが心に強く「自分は聖人君子でなければいけない」と心に強く思い込んでいたとしたら、自分らしく人生を生きることができると思いますか?

かなり窮屈な人生になると予想されるかもしれませんね。

人格者の自分、優れている自分、能力の高い自分、知性あふれる自分、人望の高い自分などを常に他人に見せつけていかなければいけませんよね。

私なんかそんな思い込みがあったら、一歩も外に出ることもできませんよ(笑)

こで私が一番言いたいのは、別に「聖人君子」が悪いと言っているわけではないのです。

「聖人君子であらねばならない」と強烈に思い込んでいることが大きな悩みを作り出し、自分で自分の首を絞めている状態になっているという現実です。

ちなみに「聖人君子を目指す」ならとてもナイスだと私は思いますけどね。

 

ネガティブなビリーフで悩んでいる男性

 

どんな悩みに発展していったのか?

「私は聖人君子であらねばならない」

この間違った思い込みをすることにより、この40代の男性はどんな場面などで悩まされていたと予想されますか?

いってみれば、聖人君子とは知識や徳望のすぐれた理想的な人物のことですから、常に他人からそう思われていなくては自分が納得できない状態です。

周りから聖人君子と思われないことがストレスになってしまうわけです。

それってかなり辛い毎日を送っていると思いません?

だって、他人を自分の思い通りにコントロールすることって、ある意味不可能ですよね。

「私は聖人君子であらねばならない」

このビリーフを違った言い方に変えると

「聖人君子でない自分は人として価値がない」

だから・・・

「他人から聖人君子と思われなければ生きていけない」

と無意識のうちに心の中で叫んでいるようなことに近いかもしれません。

現実の世界はいくら人格に優れていようと実際にそう思ってくれる人ばかりではないですからね。

またこういったビリーフがあるとちょっとお高くとまっているような人に周りから判断されている可能性もあるかもしれませんよね。

「私は聖人君子であらねばならない」というビリーフが存在することによって以下の悩みが発生すると考えられます。

  • 常に背伸びをして生きているので自然体でいられない
  • 自分に厳しすぎるので自分を責めることが多い
  • 人を見下しているように解釈されるので気難しい人だと敬遠される
  • 常に他人の評価を気にするので疲れ切ってしまう
  • 人に頼れない甘えられないので一人で抱え込んでしまう
  • 自己評価が低いので能力を発揮しづらい
  • 人と親密になりにくいので孤独になりやすい

などなど挙げられますが、あなたはどんな悩みが発生しやすくなると感じましたか?

 

「聖人君子」ビリーフの原因

さてこの方の強烈なビリーフである「私は聖人君子であらねばならない」という思い込みはどうやって作られたのか?

その元になっているプロセスをお伝えしていきますね。

一番はやはり成育歴がかなり関係したと考えられます。

その理由として本人曰く「自分はお寺の跡継ぎである」という想いが強かったそうです。

その想いが「私は聖人君子であらねばならない」という想いをいっそう強くさせてしまったと推測できます。

また両親共に厳しく、世間体をすごく気にする家庭で育てられました。

ですから、子どもの頃からみっともないことや恥をかくこと、失敗することなどが絶対に許されない家庭環境で育てられたんでしょうね。

そうやって子どもの天真爛漫の部分を両親から全否定されていたわけですから、それは自然体で生きていくことが難しくなってしまいますよね。

そういった家庭環境が影響して「私は聖人君子であらねばならない」といった間違った思い込みをさせられてしまい大人になった今、悩みとして浮き彫りになってきたということですね。

この40代男性は手書きの体験談を書いてくれましたので、ご覧になることもできますよ。

ビリーフ「聖人君子」をチェンジされた体験談

 

ビリーフチェンジセラピー

この記事の最後にビリーフチェンジセラピーの詳しい内容と素晴らしさについてお話していきます。

ビリーフチェンジは基本的に今現在自分自身を悩ませているビリーフ(信念)をチェンジ(変換する)ということです。

そのビリーフが変換できれば、そのビリーフに対する悩みは嘘のように消えてしまうことが多々あります。

▼先ほどの男性のビリーフチェンジです

「私は聖人君子であらねばならない」

このビリーフを・・・

「私は聖人君子でなくてもいい」

とこんな感じで変換していきす。

これを変換していくには、傾聴カウンセリングだけでは非常に困難なので心のオペを行っていきます。

 

「私は聖人君子でなくてもいい」と変換できると先ほどご紹介した悩みが消え去っていきます。

  • 自然体で生きられるようになる
  • 自分を責めることが激減する
  • 友好的な人だと思われやすくなる
  • 他人の評価をそれほど気にしなくなる
  • 人を頼れるようになっていく
  • 自己肯定感が増し能力を発揮しやすくなる
  • 良好な人間関係を築きやすくなる

どうですか?

ビリーフチェンジってすごいでしょ!

もちろん100人に100人の方がすんなり変換できるとは限りません。

この男性の場合「私は聖人君子であらねばならない」といったビリーフを持つことによって、心のバランスを保ちそれを信じ込んで生きてきたわけですから「このビリーフをすぐに手放すことが大切だ」と頭で理解しても心がついていかない状態でした。

そこには何らかの抵抗が生まれる可能性が高いわけですね。

その抵抗を私は心理的抵抗と言っています。

この心理的抵抗が無い場合は簡単にビリーフチェンジが可能です!

しかし、抵抗がある場合、この抵抗を解除していかなければビリーフチェンジは非常に難しくなります。

そのことについて詳しく解説している記事をご紹介しておきますので参考にすることもできます。

何となくビリーフチェンジがどんなものなのか、わかっていただけましたか?

今現在あなたが持っているネガティブな思い込みを変えることができれば、これからの人生楽しみになっていくということはご理解してくれたかなと思います。

 

 

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記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール