人の悩みが尽きないのはなぜなのか?その真相をカウンセラーが解き明かす

2022年9月6日STM(Summary therapy method)カウンセリング

悩みが尽きない女性のイメージ写真

我々人間の悩みが尽きないのは、どういった想いがあり、どういった理由があり、どういった心理が働いているのか?

悩みを一つクリアーするとまた違った悩みがやって来る・・・。

ときには一生かけてもクリアーできない悩みもあるかもしれませんね。

そういった悩みの正体について様々な角度から語っていきます。

もしかしたら、この記事を読むうちに・・・

「自分の悩みなんて大したことではなかった」
「悩むことは人間として必然だ」
「悩むことは良いことだ」

と悩みに対する見方が変わり、心が軽くなる方もおられるかもしれませんね。

 

人はなぜ悩みが尽きないのか?

悩みが尽きない大きな理由として、私は以下の2つの心理が働いているのではないかと考えています。

ここでお話していくのは、人から感謝されたいとか、建前とかそんなんじゃなくて、我々人間の本性や本能的な部分を語っていきます。

もしかしたらこれは我々人間のちょっとしたブラック的な部分かもしれません。

まずは何と言っても皆さんご存知の承認欲求です。

 

承認欲求を表した写真

 

 

①承認欲求

承認欲求=「認められたい」と思う気持ちのことである。

承認欲求とは、他人から認められたいということですから、言い方を変えるとこんなふうにも言い換えられるかもしれませんね。

・他人から褒められたい
・他人からすごい人と思われたい
・他人から尊敬されたい
・他人から優秀だと思われたい
・他人から素敵な人だと思われたい

ここに挙げたのは一例ですが、我々人間であれば誰でもがこういった願望は多かれ少なかれ持っていることでしょう。

最近はインスタとか流行っていますが、ある意味これは承認欲求を満たすための手段なのかもしれませんね。

いいね!をいっぱいもらうことによって、皆から認められたと勘違いして自らの心を満たしている・・・。

ちょっと辛口でいきますが、私からするとそんなことで心を満たしているのは寂しい気がします。

おそらくここはブーイングですよね(笑)

なぜかというと、他人の評価なんてコロコロ変わるからです。

ですから、他人の評価に振り回されている人生はストレスが溜まります。

もし他人の評価で自分の心が振り回されていると思い当たる方は、承認欲求がかなり強い可能性があります。

何が一番言いたいかというと・・・

承認欲求が強ければ強いほど、悩まなくても良いところまでも悩みこんでしまい、ときにはドツボはまってしまう可能性が高くなってくると考えられるからです。

承認欲求が高ければ高いほど悩みは尽きなくなる

それに他人の評価が全てですから、自分目線で生きられなくなり、自分を見失ってしまいます。

もしこの承認欲求が自分の容姿に強烈に向けられたとしたら、もう想像できますよね?

美容整形を何度も繰り返し繰り返し行ってしまう可能性が・・・。

やはり、ほどほどの承認欲求があるくらいが、良い向上心を持ててちょうどいいのではないかと思います。

またあまりにも承認欲求が強すぎて悩み過ぎている方は、ときと場合によりカウンセリングやセラピー(療法)が必要になるケースもあります。

承認欲求が強いと感じた方は、もしかしたら親の愛情不足が影響していることも考えられますので、以下の記事を参考にするといいでしょう。

(関連記事-機能不全家族とアダルトチルドレン

 

②欲望

そして次は欲望です。
これも人間ならではですよね。

欲望=ほしがる心。不足を感じて、これを満たそうと望む心。

違った表現をすると「無い物ねだり」の心理が働くということですかね。

まーここは欲ということですから、夏になると海水浴とか日光浴とかありますけどね(笑)

 

欲望のプラス面

我々人間は誰でもが多かれ少なかれ何かを欲しがる心という欲望を持っています。

この欲望があるからこそ、飛行機が空を飛び、車が道路を走り、自動で洗濯ができるようになった。

今ではスマホやパソコンで世界中の人たちとつながれたり、情報をすぐに手に入れることも可能になりました。

このようにコンピュータが発達し続けている時代に突入しています。

もし奈良時代や平安時代の人々がタイムマシーンに乗って、今現在の令和の時代に訪れたとしたら、どんな反応をすると想像できますか?

もしかしたら、スマホを使っている人々を見て「魔法使いだ」と思われるかもしれません。

また車を見て、鉄の部屋が走っていると思うかもしれません。

おそらく見るもの、聞くもの、感じるものすべてが信じられないと思うことでしょう。

そして、今の時代を生きている我々が今度は1000年後の未来にタイムマシーンで行ったとしたら、どんな世界が広がっているでしょうね?

空に家が建っていたり、不老不死の薬ができて100歳なのに20代の容姿をしていたり、瞬間移動できる装置ができたりするかもしれませんね(笑)

そう考えると人間の欲望がプラス方向へ向かっていくのは本当に計り切れないくらい素晴らしいですよね。

 

欲望のマイナス面

欲望がマイナス面に働いてしまうときは以下のような状態であるときが多いのではないでしょうか・・・。

・他人と自分を比較する(容姿・能力・才能・学歴・人間関係・職種など)
・理想の自分ばかり追い求めて現実の自分を見ていない

この2つはまさに「無い物ねだり」をしている状態だと思いませんか?

無い物ねだりが良い方向へ向かっていけば良いのですが、悪い方向へ向かってしまうと日々のストレスが非常に溜まりやすくなります。

自分に備わっているものを見ているのではなく、自分に無い物ばかりを追い求めているので悩みが尽きなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。

なぜかというと、自分が持っていない不足の部分ばかりに焦点を合わせてしまうからです。

こうなってくると自分の良い面はほとんど見えなくなってしまう・・・。

良い面は感じられなくなり、足りていないネガティブなところばかりを感じているわけですから、ポジティブな感情をなかなか感じられなくなってしまいます。

もちろんここでは欲望のマイナス面を話しているわけですから、極端にお伝えしていますけどね。

自分の中に存在するものに目が行かなくなってしまうのは、この欲望が強すぎるか、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)できていない可能性があります。

自己受容(ありのままの自分を受け入れる)がしっかりと出来ていれば、欲望に振り回されることなく、人生を送れると私は考えています。

反対に考えると欲望に振り回されてしまうのは、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)出来ていないからだとも言えます。

自己受容(ありのままの自分を受け入れる)については、このサイトでかなり深く掘り下げて解説していますので、興味のある方はご覧になることができます。

以上がお悩みが尽きない理由ということでご説明させていただきました。

もちろんまだ他にも様々な心理的要素があると思いますが、この記事では2つのポイントに絞ってお伝えしました。

さて次はちょっと違った視点からお話させていただきます。

 

時制のどこかで悩む

人を悩ませる要素として私はちょっと変わった以下の3つことを提唱しています。

●過去で悩む?

●現在で悩む?

●未来で悩む?

この3つのどこかで人は悩む可能性があります。

過去・現在・未来を表した写真

 

過去で悩む

実は過去で悩むのは非常に厄介だと私は感じています。

なぜかというと、もうすでに過去は過ぎ去ってしまっていて、過去の出来事を変えようとしてもどうすることもできなくなっているからです。

過去で悩んでしまうと今現在の自分に悪影響を与えてしまいなおかつ、未来に希望を持てなくなってしまう可能性が極めて高くなってしまいます。

しかし、カウンセリングやセラピー(心のオペ)を行っていけば、過去で悩まされることは大きく軽減されますので安心です。

ここの部分は自己受容(ありのままの自分を受け入れる)7つの要素の一つとして詳しく記事を書きましたので、そちらを参考にされるといいですよ。

ここは我々人間が過去に振り回されることなく、今現在を幸せに生きていくためには絶対的なポイントになってきます。

Right Caption

therapist

 

現在で悩む

現在で悩んでいる状態というのは、様々な場面が考えれますが具体的に挙げてみましょう。

・体の痛みや病気などで悩んでいる
・人間関係が上手くいかなくて悩んでいる
・経済的に悩んでいる
・能力不足(様々なジャンル)で悩んでいる
・容姿を変えたくて悩んでいる
・性格的な部分で悩んでいる
・どっちにしようか悩んでいる
・髪の毛が薄くなり始めて悩んでいる→以前の私です(笑)

などなどまだたくさんあると思いますが、こんな感じのイメージです。

ここに挙げたのは、まさに今現在の自分の状況について悩んでいる状態になります。

また現在でよく悩まされるのは、自分が思ってもみなかった、想像もしていなかった事が起こってしまいどうしていいかわからなくなってしまう・・・。

「なんてこった・・・」状態

それが仕事の大きなミスかもしれませんし、突然の大怪我かもしれませんし、突然の失恋かもしれません。

現在のところで悩んでいる方は、悩み過ぎて混乱し収拾がつかなくなっている心理状態の可能性もありますので、私がよくカウンセリングのときに行っている悩みの整理整頓をするとスッキリするケースもあります。

 

未来で悩む

おそらくこの記事を読み進めていく中でここの「未来で悩む」って一体どういったことだ???

と疑問に思われている方もおられるのではないでしょうか?

正確にお伝えすると「未来で悩む」というより「未来に対して悩む」と言った方がご理解しやすいかと思います。

未来で悩むというのは、未来に起こるかもしれない出来事に対して不安や恐怖心を強く持ってしまうという意味です。

これがよく言われている予期不安ってやつです。

この不安が強すぎると日常生活にも支障をきたしてしまうこともあります。

代表的なのがパニック障害です。

予期不安やパニック障害については以下の記事を参考にされるといいでしょう。

(関連記事ーパニック障害本当の原因と再発と悪化克服へのカギ

 

ちょっと大げさな話の内容になってしまったかもしれませんね。

もっとわかりやすくお伝えすると受験生が「受験に失敗してしまったらどうしよう」と不安になっている状態もこれに当たります。

「受験に失敗してしまったらどうしよう」と思っているときは、受験に落ちてしまっている未来の自分を想像しているからです。

実際にまだ受験に失敗したわけでもないのに・・・。

ですから、心は今現在ではなく未来に焦点が合ってしまっている状態です。

こういった今現在から、まだ起こってもない未来に起こるかもしれない出来事を想像して、不安になったり、心配したり、恐怖心を感じたりしている心理状態をここでは「未来で悩む」と言っています。

過去で悩んでも未来で悩んでも結局は今現在の自分が悩んでいるじゃないかと言いたくなる方もおられると思いますが、これは私の自論ということでご理解をしていただけるとありがたいです。

以上、人の悩みが尽きない理由について語っていきました。

 

 

Left Caption

記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール