人は人自分は自分と割り切れない心理と解決方法
プロのカウンセラーが語る「人は人自分は自分」と割り切れない方の心理的な特徴と「人は人自分は自分」と心の底から思えるようになるためにはどうしていったらいいのか?
実際にカウンセリングやセラピーを受けに来られる方の約90%の方たちが「人は人自分は自分」と思いたくても思うことができていない状態です。
もちろん頭ではそう思うようにしようと心で強く思われているみたいです。
中には「人は人自分は自分」と思える生き方をすることが夢だったとおっしゃる相談者さんも少なくありません。
ではなぜそれほど意識的に心に強く思っているにも関わらず「人は人自分は自分」と思うことができないのか?
それにはちゃんとした根本的な理由があります。
最初カウンセリングに来られたとき「人は人自分は自分」と思うことがまったくできなかった方たちが、嘘のようにそう思えるようになっていく姿を目の当たりにしてきました。
その姿はまるで生まれ変わったようにも見えることもあります。
そんな私のカウンセリングセラピーの経験を参考にしながら、特徴、心理的なこと、根本的な原因、解決方法を語っていきます。
「人は人自分は自分」と考えられない方の特徴
以下にあげる項目は、人は人自分は自分と思えない方がすべて持っている特徴とは限りませんのでご了承ください。
またここに挙げた項目は「人は人自分は自分」と思うことができずにご相談に来られる方を参考にしておりますので、あくまでもこのような特徴があるとご理解していただけるとありがたいです。
- 悲観的に考えることが多い
- 人と自分を比べてしまう
- 無い物ばかりに目が行ってしまう
- 対人関係に気を遣い過ぎて疲れてしまう
- 恋愛が上手くいかない
- 自分の意見を言えない
- 「NO」と言えない
- 人に合わせ過ぎる
- 人目を気にし過ぎる
- 人に嫌われることを恐れている
- 他人の評価を気にし過ぎる
- 自分に自信がない
- 自分のことが好きではない
- 自己評価が低い
- 自分は生きる価値がないという想い
- 友達と深い関係が築きにくい
- いい子ちゃんや優等生を無意識に演じる
- 自分に対して否定的
- 感情を表現することが苦手
- 自分で自分がよくわからない
どうですか?
読まれてみてどれくらい当てはまりましたか?
あまりにも多かった人や強く感じられた項目があった方は、アダルトチルドレンか対人恐怖症の可能性があるかもしれませんので以下のページも参考にされてみることもいいすね。
(関連-対人恐怖症専門ページ)
「人は人自分は自分」と割り切れない心理
「人は人自分は自分」と心の底から思えるように生きられたら、どんなに楽で自分らしく人生を楽しく過ごすことができるのだろうか?
そうお考えの方たちも多いのではないでしょうか・・・。
よく以下のことを見たり、聞いたり、読んだりしたことがある方も多いかもしれません。
「人は人自分は自分」と思うためには・・・
・もっと自信を持ってオンリーワンを目指そう
・人の評価を気にしなければいい
・人と比べることをやめましょう
・物事プラスに考えましょう
・人目を気にするな
・自分の意見を言えばいい
・ありのままの自分を受け入れよう
たぶんこの記事を読まれている方の中には、上記のことをアドバイスされても以下のように感じられている人も多いかもしれませんね。
「頭ではわかっているのだけれど・・そう思えない」
「何度も自分に言い聞かせたけどできなかった」
どうですか?
もし「その通りだ」と思われた方がいたとしたら、私の経験上おそらく意識の力でいくら頑張っても難しいでしょう。
またそういった方は自己否定感が強い可能性もあります。
そう思えない最大のポイント
人は人自分は自分と思えない方の心理的なこととして、最大のポイントがあります。
その大きなポイントを語っていきますね。
それは・・・
自己否定感が強いという土台がある
では自己否定感が強いとどんな心理を持ってしまう傾向があるのかをお話していきます。
質問形式で考えていきましょう
Q自己否定感が強い方は自分に自信を持っていますか?
A持ってないですよね。
Q自己否定が強い方と自己肯定が強い方ではどっちが、人と比べることをする確率が高いと思いますか?
A自己否定の方
Q自己否定が強い方と自己肯定が強い方ではどっちが、人の評価を気にする確率が高いと思いますか?
A自己否定の方
Q自己否定が強い方と自己肯定が強い方ではどっちが、自分の意見を遠慮しますか?
A自己否定の方
Q自己否定が強い方と自己肯定が強い方ではどっちが、人に合わせ過ぎる確率が高いと思いますか?
A自己否定の方
誤解して欲しくないので言っておきますが、自己肯定感を持っている方でも、ときには落ち込んでしまい自信を一時的になくしてしまうこともあるということもご理解していただけるとありがたいです。
ここで言っているのはあくまでも自己否定感を持っている方と自己肯定感を持っている方の価値観の違いということですね。
もうお分かりだと思いますが「人は人自分は自分」と思いたいけど思えない心理的なことはこれです。
自己否定感が強いと「人は人自分は自分」と思えない
この心理がどっしりと元に根付いていて、そして働いていることが最大のポイントだと私は考えています。
自己否定感となんだ?
では自己否定感をポイントを絞って解説していきますね。
自己否定ということは自分で自分のことを拒否している又は嫌っていると言い換えられます。
もっと言い換えると自己否定感が強い方は、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)ができていると思いますか?
ということは、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)ができれば、自己否定感が自己肯定感へ変わり「人は人自分は自分」と思いやすくなってくることを私は今までの経験から学びました。
自己受容=自己肯定感が高まる
以下が私が提唱する自己受容7つの要素です。
①性格的な部分
②容姿や身体的なこと(病気も含む)
③才能や能力的なこと
④学歴や職歴
⑤家庭環境
⑥感情
⑦過去の自分
興味ある方は以下の記事を参考にしてみるといいです。
(関連-自己受容7つの要素)
何が言いたいかというと、自己受容(ありのままの自分を受け入れる)さえできれば、「人は人自分は自分」と自然に思えるようになるということですね。
面白いもので自己受容ができると努力したり、意識しなくても自然とそう感じられるようになっていくから不思議です。
割り切れない原因
今までの内容を読まれて自己否定感が邪魔をして「人は人自分は自分」と思えないことがご理解できたのではないでしょうか。
ではなぜ自己否定感を強く持ってしまうようになったのでしょうか?
いくつかの理由は考えられると思いますが、そんな原因となっていることを私のカウンセリングセラピー経験を元に語っていきます。
幼少期の親子関係が原因
最初の頃にちょっとお話しましたが、もしあなたがアダルトチルドレンだとしたら、間違いなくそれが原因です。
もっとわかりやすくお話をすると幼少期に親からたっぷりと愛情をもらえなかったことがとても大きいです。
それを例えると自己否定感というウイルスに感染しまい、そして現在は発症してしまったと考えられます。(もちろん例えですから病気ではないですよ)
この部分は以下のページに詳しく書いてあります。
(関連-親が憎い許せない方の心理)
このページを参考にされると自分のことをさらに理解できるかもしれませんね。
トラウマが原因
ここで言うトラウマとは、過去の出来事の中で自己否定につながるようなことを経験してきたということですね、
例を挙げると
今までずっと仲良かった友達がいじめ側に回ったとか・・・
人格否定されるくらいの振られかたをしたとか・・・
酷いパワハラを受けてきたとか・・・
過去に取り返しのつかない失敗をしてしまったとか・・・
いじめられることが多かったとか・・・
信頼している人に裏切られたり・・・
自信を喪失するような大きな出来事があったり・・・
人それぞれトラウマ的な出来事は異なると思いますが、このようなことが起こると心にダメージを与えられてしまい、自己否定につながってしまう可能性が高くなってしまいます。
▼トラウマのことを詳しく知りたい方は、以下の記事が非常に参考になりますのでご覧になることもできます。
自分を責めることが多い
自分の性格的な部分やちょっとしたミスや失敗にクヨクヨして、自分を責める癖のある方はここに該当します。
ちょっと見方を変えると自分を責めるということは、自己反省の意味も含まれていますよね。
自己反省をして将来活かせる何かに気づけばいいのですが、自分を責めることだけに集中しているのあれば、自己否定感は増すばかりです。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、高度な感覚処理感受性を、気質として持つとされる人のこと。 精神医学上の概念ではなく、病気や障害でもないので、DSM にも指定はされておらず、医療機関でHSPという病名を付けられることはない。
ここにも書いてる通り、HSPの人は普通の方に比べて5感(視覚・聴覚・身体感覚・嗅覚・味覚)が非常に鋭く敏感です。
もちろん5感の敏感さは個々それぞれ異なってきます。
こんな伝え方をしたら分かりやすいかもしれません。
まさに高感度のアンテナを持っていて、5感から周りの情報を常に受信している。
普通の方が受信しない部分を良いことも悪いことも受信してしまうわけですね。
ですから、人間関係などは相手の5感からの情報を受信し過ぎてしまうため余計なことを考えすぎて、人目が気になったり、気を遣い過ぎたりしてしまう傾向があります。
そのために他人目線になってしまい「人は人自分は自分」となかなか思えなくなってしまうのです。
「人は人自分は自分」と思えるようになるためには
ここまで読まれてきた方は、もう何となく解決方法がわかっているのかもしれませんね。
もちろん一般的に言われていることを実践するのもいいと思います。
以下のことはわりと簡単に意識的に実践できることです。
①他人目線ではなく自分目線で物事を考える
②人と比較することをやめてみる
③人の評価を気にしないようにする
④変なプライドを捨て自然体の自分で居る
しかし、今までこういったことを実践されても上手くいかなかった方も意外と多いのかもしれませんね。
ぞくに言う「頭ではわかっているのだけど・・・」ってやつです。
私の経験上、上手くいかないのには理由があって、その理由とは心の中に何かしらのそう想わせない心理的抵抗があるからだと実感しております。
心理的抵抗はメンタルブロックとも言われています。
この心理的抵抗こそがこのページの最初に言った根本的な理由です。
だから、頭だけで理解しているレベルで終わってしまい、心の底から「人は人自分は自分」と思うことができないんですね。
そういった方は最後の手段としてこの手があります。
簡単に言うとこれです。
自己否定を自己肯定に変える
そのために一番手っ取り早いのは
自己受容(ありのままの自分を受け入れる)
ではどうやって心理的抵抗を解除して、自己受容していけばいいのか?
正直に言います。
自分の力で心理的的抵抗を解除するのは非常に難しい作業です。
プロのカウンセラーでさえこの心理的抵抗を解除できる方は全国にも少ないのではないかと私は推測しております。
がっかりされたかもしれませんが、これが現実なんです。
ではどうしたらいいのか?
心理的抵抗を解除して自己受容(ありのままの自分を受け入れる)できるように導くことができる腕の良いカウンセラーやセラピストの方にサポートしてもらうことが一番の早道です。
私の経験上3回前後のセッションで解除は可能ですし、自己受容も完成します。
もちろん自分で心理療法などを勉強されてみるのも一つの手ですけどね。
ただし、それだと下手をすると何年もかかってしまう可能性もあります。
でもよく考えてみてください。
もしあなたが自己受容できて、自己肯定感がアップして「人は人自分は自分」と心の底から疑いもなく思えるようになったとしたら、どんな楽しい人生になっていくと思いますか?
なんだかんだいっても人生は一度きりです。
その一度きりの人生をより自分らしく、より楽しく、より自分の能力を活かせる人生にするかは自分自身にかかっているということはもうすでにご存知だと思います。
▼自己受容(ありのままの自分を受け入れる)や性格改善をされていった方たちのカウンセリング体験談がありますのでそちらをご覧になることもできます。
▼自己受容(ありのままの自分を受け入れる)にご興味がある方は以下の書籍を一読する価値があるかもしれません・・・。