過去の嫌な記憶を消すにはセラピーで30分あれば可能?

2022年9月9日STM(Summary therapy method)カウンセリング

記憶を消したいほどしんどい・・・

おそらくこの記事に興味を持たれた方は、過去の思い出したくない記憶を思い出すことにより、不快な場面が頭に浮かんできて、あのときと同じような気持ちや感情を感じてしまい、気分が沈んでしまったりする方もおられるでしょう。

また失恋で元彼(彼女)のことを忘れることができずに未だにモヤモヤと苦しい毎日を送られている方もいるかもしれません。

まるで一瞬のうちにあのときに引き戻されて、失恋で傷ついた切ない気持ちや嫌な出来事が今ここで再現しているみたいに・・・。

そんなことを思い出すたびに心が乱れてしまい、ときには何日も頭から離れずに考え込んだりして辛い思いをしてしまうこともあるかもしれませんね。

嫌な記憶を思い出して辛い

だからこそ

いっそうのこと記憶を消してしまいたい・・・

そうすれば楽になれる・・・

と何度思った事か・・・???

そのように思われている方には、知りたい内容が満載かもしれませんね。

 

記憶は本当に消すことができるのか?

皆さんが一番知りたいのは、

スバリ!

本当に一部の嫌な記憶だけを消すことができるのか?

ですよね。

正直にいいますね。

それは不可能です。

おそらく世界中のカウンセラーやセラピストを探してもそれを実現できる人間はこの世には存在しないでしょう。

がっかりしましたか?

でもこの先を読み進めて行けば、必ず絶望は希望に変わるでしょう!

それが出来てしまったら、いくらでも犯罪から逃れることができてしまいます。

そう考えると他人の記憶を消せる人間がこの世に存在しているとしたら、恐ろしいと思いませんか(笑)

もしかしたら、これからどんどん医療が進んで行って、何百年後かには脳外科の医師であれば、可能になるかもしれませんね。

しかし、私が提唱する心のオペ(心理療法)の世界では画期的な方法があるんです。

嫌な記憶のイメージを書き換える

嫌な記憶を思い出しても感情が湧いてこない

この2つであればいとも簡単に30分以内で嫌な記憶の影響力をなくすことは可能です。

もちろん日常生活に支障をきたすほどの強烈な記憶は、通常より時間がかかる場合はありますけどね。

これができると嫌な記憶に心を乱されたり、不快な気分にさせられたり、何日も頭から離れなくなることが無くなります。

結局、失恋であろうが、嫌な記憶であろうが、ペットロスであろうが、恐怖体験であろうが、どんな記憶であろうが、その記憶にくっついている感情さえ浄化してしまえば、その記憶の影響力が無くなってくるのです。

そうなってくると記憶をわざわざ消す必要もなくなります

もっとわかりやすくご理解していただくために我々人間に影響している記憶のお話をしていきたいと思います。

 

記憶には3種類ある

実はここの文章は私が以前、本を出版しようとして原稿を書いていたものを一部取り上げています。

もちろん「記憶には3種類ある」と言うのは私の持論です。

これを知ることにより、記憶に対してのご理解が深まり、記憶を消したいという想いが軽減されるかもしれません。

おそらく皆さんもここを読まれたら、すでに知っているお話だと思いますよ。

「言われてみればそうだな~」

「確かにその通りだ!」

「そういえばそうだな~」

とお考えになるかもしれませんね。

 

心に影響を与える3つの記憶

良いことも悪いことも我々人間に影響を与える記憶は以下の3つだと私は結論を出しました。

①ポジティブな記憶

②普通の記憶

③ネガティブな記憶

ではこの3つの記憶をそれぞれ詳しく解説していきますが、この3つを見ているとすでにあなたが知っていることだと思いますが、さらにご理解を深められて今後のお役に立てればと思っています。

上記の3つの記憶は誰にでも存在しています。

まだ詳しくご説明していませんが、この3つをご覧になられたとき、ポジティブな記憶を消そうとは誰もが思わないでしょう。

誰だって、不快な気持ちにさせられるネガティブな記憶を消したいと感じられたのではないでしょうか・・・。

この記事を読まれている方の中には

ポジティブな記憶って何?

普通の記憶って何?

ネガティブな記憶って何?

と思われている方もおられるかもしれませんが、これから詳しく語っていきます。

記憶のイメージ写真

 

ポジティブな記憶

簡単に言うとこのポジティブな記憶は過去の出来事を思い出して気持ちや感情が「快」になる記憶です。

ですから、思い出してもほとんど嫌な気持ちを感じられない記憶のことです。

これからちょっとした例を挙げますのでじっくり時間をかけて想像してみてください。そのとき何が見えて、何が聞こえて、何を感じるか、又どういった気持ちになるのか体験してみてください。

行きつけのバーや飲み屋で友達と好きな酒を飲んでいるときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

お気に入りのレストランで大好物の物を美味しく食べているときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

初めて彼氏(女)が出来たときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

場面はどこでもいいのですが、誰かからすごく褒められときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

仲の良い友達と旅行に行ったときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

大事なプレゼンテーションが上手くいったときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

何かを達成した時のことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

ディズニーランドかディズニーシーに友達又は彼氏(女)と楽しんでいるときのことを思い出すとどんな気持ちになりますか?

どうですか、体験して色々な良い気持ちや気分を感じたのではないでしょうか?

もちろん人それぞれ記憶に対する感じ方が違いますので中には思い出して不快に感じられたところもあるかもしれません。

仮にあなたがディズニーランドに初めて彼氏と行ったとき、夏休みと重なったことにより、どこに行っても人混みあふれていて、たまたまその日は38度の猛暑日で猛烈に暑く立っているだけでも汗がだらだらたれてきます。

トイレに行くにも待たされて、ランチなどは何時間待ち状態で、もちろん人気アトラクションなどは2時間以上待ち状態です。

運悪いことにあなたはついに熱中症になってしまい、救急車で運ばれてしまいました。

もしこうった経験をしたとしたら、ディズニーランドに対するイメージがマイナスになり、あまり行きたくないと思って不快に感じてしまうかもしれません。

しかし、先ほど色々な場面を想像していただきましたが、ほとんどが「楽しい」「ワクワクしている」「嬉しい」「満たされている感じ」「躍動感を感じる」「安心感」「穏やかで心地よい」「幸せを感じる」「やる気が湧いてくる」などを少なくとも実感されたのではないでしょうか・・・。

このように過去の出来事を思い出して「快」の気持ちや感情、身体感覚を感じることができる記憶をポジティブな記憶といいます。

もしも、ここで体験したことのほとんどが不快と感じてしまったら今あなたは幸せと感じられる時間よりも落ち込んでうつ状態になったり、自分を責めて否定的になることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか・・・。

ですから、このポジティブな記憶がたくさんあればあるほど、人生がより楽しく送れる可能性が高くなります。

▼ポジティブな記憶が今のあなたにどんな影響を与えているのか?

あなたの脳に保管されているポジティブな記憶が今現在のあなたにどういった素晴らしい影響を与えているのかということをお話していきます。

はっきりいって我々人間はポジティブな記憶が多ければ多いほど、人生を心から楽しむことができます。また恋愛も人間関係も上手くいきやすくなるし、それに仕事の能力も発揮しやすくなります。そしてスポーツの向上、学力アップ、さらには健康増進も期待できます。なぜかというと、ポジティブな記憶は脳が「快」になるため快楽ホルモンと言われるドーパミンやオキシトシン、ベータエンドルフィンといった神経伝達物質が分泌されやすくなるからです。

ドーパミンが分泌されると快楽はもちろんやる気が出てきたり、発想が豊かになりアイデアなどが浮かびやすくなる。だから、仕事をいつもより効率的にこなすこともできるようになるかもしれません。ベータエンドルフィンはウイルスが外部から入ってきたとき、感染してしまった細胞をやっつける働きをしてくれるそうです。

最近話題になっていたオキシトシンは愛情ホルモンと言われ、人の信頼関係を強くするため、信頼関係を築くうえでとてもオキシトシンが重要であるということはすでにご存じの方も多いと思います。

オキシトシンについてこんな興味深い親子関係のデータがあります。

母親に愛情深く抱っこされたり、抱きしめられたり、スキンシップが多い子供は オキシトシンの量が高い。

反対に母親から愛情を受けずにスキンシップが少なく育った子供はオキシトシンの量が低いというデータもあります。

このデータからもわかるように母親に愛情をたっぷりもらった子は、安心感という目に見えない宝物を得られていると思いませんか?

だからこそ、夫婦や恋人、仕事仲間、友達など人間関係を良好に築きやすくなっていきますので、人間関係のストレスも軽減されていきます。

しかし、ここでちょっと疑問に思ったことありませんか?

確かに快楽ホルモンが分泌されることによって楽しい気持ちになることはわかったけど、それが記憶とどうつながっているの・・・?

現実に起こっていることだったらわかるけど、記憶は過去のことだから今の自分には快楽ホルモンとは関係ないんじゃないの・・・?ってね。

確かに意識ではそう思いたくなるのは人間の心理だと思います。

しかし、人の脳は現実起こっていることとイメージしていることを区別できない性質があると言われています。このことはよく自己啓発本に書いてありますので目にされた方もいると思います。

言い方を変えると現実に起こっていることも頭で想像していることも我々人間の脳は同じと判断してくれます。ということは、ポジティブな過去の出来事を思い出しても快楽ホルモンが分泌されるということです。

過去の記憶を思い出して快楽ホルモンが出るといことは、先ほどもご紹介しましたが、やる気が出てきたり、免疫力が高まったり、安心感を得たりと人間の心に素晴らしい栄養を与えることもできます。

今まで快楽ホルモンのお話をしてきましたが、今後は違った角度からポジティブな記憶がどんな良い影響をもたらしてくれているのか見ていきますね。実はこっちの角度からの方が私は重要だと感じています。

ではあなたが学生時代得意だったあるいは興味を持っていた教科をちょっと思い出してみてもらっていいですか?私はありませんでしたけど・・・(笑)

ほとんどの方が良い記憶として残っていませんでしたか?

すらすら問題が解けているイメージや周りから頼られたり称賛されている声が聴こえてきたり、勉強しているとき楽しさを感じていたりしていることが浮かんできたかもしれません。

ですから、今現在のあなたも「この教科は得意だ」と思っていると感じているはずです。

ここで一番言いたいことは、今現在のあなたが「この教科は得意だ」って思っているのは、過去の記憶の印象が良いおかげだということですね。

そんなの当たり前じゃないか、と言いたい気持ちはわかりますけど、それほど私たちは過去の記憶の印象に今現在の自分が右往左往されているといっても過言ではないということを言いたいです。

もっとわかりやすくするために例を挙げたいと思います。

もし誰かがこんな人生だったと想像してみてください。

親から愛情をたっぷりもらい、学校の成績やスポーツは普通で特に何かに秀でている才能もない。ところが学校ではある程度人気者でいじめもなく、親友も何人かいたけどその中の信頼していた友達一人に裏切られてしまって当時はショックだったけど他の親友に慰められて事なきを得た。そして、現在はそのときの親友とは未だに付き合っている。

こんな学生時代を送っていて、これから就職をするというシチュエーションにしたとき、この方は「会社で人間関係を上手く築くことができるだろうか」「上司や先輩が嫌な人でいじめに遭わないだろうか」「周りの目が気になり過ぎてちゃんと仕事ができるだろうか」って考えたりする確率はかなり低いと思いませんか?

それよりも「どんな人が働いているのかな」「早く仕事覚えたいな」「素敵な異性はいるかな」「どんな人と友達になるのかな」「尊敬できる先輩や上司はどんな人なのかな」「初任給が楽しみだな」とポジティブに考えたり思ったりする可能性が高いと思いませんか?

ではなぜそうポジティブに想えるのか?

もうお分りですよね。この方の記憶の中には、人から嫌なことをされたことよりも自分のことを愛してくれたり、辛い時に寄り添ってくれる人がいたり、人と楽しい時間を過ごした記憶の方が圧倒的に多く、信頼していた親友に裏切られた時も他の親友がちゃんとショックな気持ちに寄り添ってあげて、人の心の温かさを感じています。

こういった人間関係に関しての記憶の印象がポジティブですから、その記憶に今の自分が良い影響を受け続けていますので、必要以上に人間関係に不安になったり、恐れたり、視線を怖がったりすることがなくなるわけです。

ですから、あなたの脳に保管されているポジティブな印象を持った記憶が多ければ多いほど充実した、幸せな人生を送れる可能性が大になっていきます。

 

普通の記憶

この記憶は思い出してもほとんど何も感じない記憶とご理解していただければいいと思います。そして、普通の記憶は印象がとても薄いので記憶にほとんど残らないし、思い出してもすでに忘れてしまっている記憶が多いですが、最近あった出来事はまだ記憶に新しいので覚えていることもあります。

では普通の記憶がどういったものなのかちょっと体験してみましょう。

あなたは昨日のランチは何を食べましたか?

これは昨日のことなので思い出せますよね。それで思い出したときの印象はどうでしょうか、どんな気持ちや感情を感じましたか?

おそらくそれほどのインパクトや強いイメージや感情は湧かなかった方のほうが多かったのではないでしょうか・・・。

もし強いイメージやポジティブな感情が湧いてきた方は、よっぽど自分の味覚と相性が合って美味しいと感じたか、あるいはランチの時間がとても心地よく満ち足りた最高のひと時を過ごせたと感じられた時間だったかもしれませんね。

このちょっとしたランチ体験が印象深く「あの店は美味しい」「あの店は見た目がおしゃれで雰囲気がいい」「静かでゆっくりお話ができる」とポジティブな記憶として残り、お気に入りのお店になる可能性もありますよね。

話を元に戻しましょう。

では次にちょうど半年前の夕食は何を食べましたか?

ここはよっぽどのことがない限り思い出すことは難しいと思います。

例えば結婚記念日で素敵なディナーを楽しんだとかですね。もちろん手帳などを見て確認すればわかることもあるでしょう。

しかし、よほど印象深い出来事や何か頼りにするものがなければ思い出すのは無理というより、すでに忘れ去られていると言った方が正解かもしれません。

ではなぜ、忘れてしまったのでしょうか・・・?

それは脳が印象が薄い出来事と判断し必要のないことと判断したからだと思います。元々私たちの脳はインパクトの弱い出来事は記憶に残さない性質があるからです。

▼普通の記憶が今のあなたにどんな影響を与えているのか?

もう皆さんもお分かりだと思いますが、普通の記憶はとても日常的なものですから、インパクトも弱いのでほとんど今現在のあなたに悪影響を与えることは無い、と言ってもいいでしょう。それくらい普通の記憶は心に傷を負うようなダメージを与える確率は非常に低いといっても過言ではないです。

 

ネガティブな記憶

ネガティブな記憶は意識的に思い出したり、無意識のうちに過去の出来事を思い出して「不快」を感じる記憶のことです。ここでいう「不快」というのは、怒り、憎しみ、嫉妬、寂しさ、悲しみ、切ない想い、孤独感、不安、恐怖心、絶望感、後悔、悔しい等。

こんな経験皆さんもありませんか?

何も意識していないのに勝手に過去の嫌な出来事を思い出して「不快」な気持ちを感じていた。

これはよくあるフラッシュバッグですね。

もしこういったフラッシュバッグが頻繁にあったら、そのたびに不快な感情を感じなくてはいけなくなりますので精神的に負担がかかり非常にしんどいですよね。それも勝手に思い出して勝手に嫌な気持ちにさせられてしまいますのでたち悪いですよね。

いよいよ拷問の時間がやってきました(笑)

これから上げる例を想像してみてください。途中であまりにも辛かったら、即中止してくださいね。また思い出したくないことは無理に思い出さなくても大丈夫です。

あなたが苦手又は嫌いな人を思い浮かべてみることはできますか?

最近、腹が立った出来事を思い浮かべてみることはできますか?

今でも忘れたくても忘れられない人のことを思い出してみることはできますか?

もう二度とあんな経験したくないといった出来事を思い出してみることはできますか?

人前で恥をかいたあるいは大失敗したときのことを思い出してみることはできますか?

誰かにバカにされたり見下されたり無視されたり人格を否定されたときのことを思い出すことはできますか?

6つのことを想い浮かべてどういった気持ちになりましたか?

もちろん個人差もありますので何とも思わなかったところもあったと思いますが、ほとんどネガティブな気分になりませんでしたか・・・。

もし6つともなんも思わなければ、きっとその方はしっかりと今まで起こってきた嫌な出来事の現実を受け入れ続けてきて、今現在幸せを心から感じられるようになっているか、あるいは心の中で感情麻痺が起こっている可能性がある方か、又は生まれ持った超ポジティブ思考のどれかだと思います。

このように過去の嫌な出来事を思い出して、今現在のあなたが不快な気分にさせられてしまう記憶がネガティブな記憶です。

ネガティブな記憶の恐ろしいところは、今現在のあなたの心を蝕み続けます。わかりますか、蝕むのではなく、蝕み続けてしまうんです。これがネガティブの記憶の恐ろしいところなんです。いったん脳に根付いてしまうとまるで寄生虫のように離れようとしません。

その結果、今現在の私たちの心に重い荷物を背負わせて、未来に向かって幸せになろうと努力しているあなたの邪魔をしてしまうのです。

 

▼ネガティブな記憶が今のあなたにどんな影響を与えているのか?

このネガティブな記憶が今現在の私たちにどのように重い荷物を背負わせて、どんなふうに心を蝕んでいくのか、そしてどんな悪影響を与え続けていくのかということはとても重要な要素なので、ここでは理論に基づいたお話をさせていただきます。

おそらく読者の方も一度は聞いたことのある内容だと思います。

ポジティブな記憶を思い出したとき、脳が快になるため快楽ホルモンであるドーパミン、ベーターエンドルフィン、オキシトシンといった神経伝達物質が出るといったことをご説明しましたね。

では反対にネガティブな記憶を思い出し脳が不快になったときどんなストレスホルモンが分泌されるのか見ていきたいと思います。

怒っているときはアドレナリン、不安を感じているときはノルアドレナリンが出ると言われています。

この2つのストレスホルモンについて詳しくは語りませんが、簡単に言うと血糖値や血圧を上昇させたり神経を興奮状態にする働きがあります。

ですから、普段から怒ったり憎んだり恨んだりし過ぎると血圧が上がるわけですから、消化機能や心臓にも悪影響を与えてしまいます。

もちろんアドレナリンもノルアドレナリンも我々人間にとって絶対に必要な物です。ある程度の緊張感やシャキッと締まった状態にしてくれますからね。そういった状態でいれるから仕事、スポーツ、学習意欲などのやる気を向上させてくれます。

ただし、このストレスホルモンが増えすぎてしまうことが恐ろしいところです。増えすぎてしまうと交感神経が活発になり過ぎて、恐怖心や不安感が増してきたり、ときには攻撃的になってしまうこともあるそうです。

何の本に書いてあったか忘れてしまったのですが、ある本にこんなことが書いてありました。

「人はネガティブな感情を感じると猛毒が体から出る」

その証拠に「水は答えを知っている 江本勝 サンマーク社」の本の中にこんな実験がありました。水にある言葉を見せたり、言ったりしたら、水の結晶がどう違ってくるのかという実験です。正直私はこれを初めて目にしたとき感動していまいました。

結論から言うと「ありがとう」「かわいい」といったポジティブな言葉を見せたり言ったりしたときには、見事に美しい結晶になった。

ところが「ばかやろう」「ムカツク」「殺す」といったネガティブな言葉を見せたり言ったりしたときには、驚くほど醜い結晶になった。

これを読まれて感の良い方であればすでにお気づきですよね。我々人間の体の約70%は水で出来ています。ということは、ポジティブな言葉を使ったり感じたりすれば、私たちの体が喜んでくれますよね。

しかし、ネガティブな言葉を言ったり感じたりすれば、私たちの体の色々なところが壊れかけてしまうきっかけになるかもしれません。

だからといってネガティブなこと言ったり、感じるなと言っているわけではありません。これから、あなたが幸せになっていくために、ときにはネガティブな感情を感じることも非常に大切だということです。

先ほどネガティブな感情を感じると猛毒が出る。とお伝えしました。

しかし、私は長年のカウンセリングセラピー経験からこう考えています。

その猛毒を出し切ってしまったほうが、心には良い薬になる

なぜかというと、猛毒を出すということは心の中に猛毒の元になっているネガティブな感情が溜まっているとも言えます。

ネガティブな記憶が怖いのは、その記憶を書き換えたり、解消しない限りときには一生涯に渡って、その記憶に対するネガティブな感情が心に溜まりやすくなってしまうという事実です。

ですから、ネガティブな感情は溜めこまないことが最も重要だと私は考えています。

ネガティブな記憶が「不快を生み猛毒の元」だとしたら、どれだけ我々の心や体を蝕んでしまうのかといったことをさらにご理解されたと思います。

これまでのことを知ってしまうと、どれだけバカバカしいかと思いませんか?

だって、もうすでに過ぎ去ってしまった出来事に振り回されているのですから・・・

それと未だに現在のあなたの心にも体にもダメージを与え続けている。

なんとバカバカしいことか・・・。

 

人は過去の記憶データに影響され心が作られる

今までお話してきた通り、人の記憶には良い影響を与えるポジティブな記憶、ほとんど影響をない普通の記憶、そして悪い影響をもたらしてしまうネガティブな記憶がありましたね。

このように我々人間の心は過去の記憶データに支配されていると言っても過言ではないと私は感じています。その記憶のデータがポジティブなものが多いのか、ネガティブなものが多いのかによって性格や価値観、行動パターンもそれぞれ違ってきます。

記憶によって価値観が作られる

もうちょっとわかりやすくするためにこんなことを想像していただくことできますか。

仮にEさんとFさんにしましょう。

Eさん女性
両親からたっぷり愛情をもらい否定されるよりも肯定されて育てられました。ときには叱られることもありましたが、基本的に褒めてられる方が圧倒的に多く育ちました。小学校からの学生時代は、友達とちょっとしたトラブルはありましたが、割と友達も多く自分がしんどいときには相談できる親友も何人かはいます。

Fさん男性
両親共に非常に厳しいため「あれダメ、これダメ」とダメ出しばかりされてやることなすこと否定され続けられて、褒められることなく育ちました。テストで95点を取っても「何でお前はこんな簡単なミスをするんだ。お前という人間がお母さんは信じられない」と言われる始末。その成育歴が災いしたか、小学校からの学生時代は、自分は否定されるのではないかという思いが強くなり友達関係を築いていくことがなかなかできずに一人でいることも多く、友達ができたとしても、辛いことなどを相談できない。

これから二人は社会人としての生活が10日後に待っています。

そこで会社での仕事というよりも同僚や上司との人間関係に対して不安になっているのはEさんですか?それともFさんですか?

そんなことを聞かなくたってわかるでしょ。って読者の方から聞こえてきそうです(笑)

もちろんFさんですよね。

Fさんの記憶データの中には両親を含めて友達とも上手くいった経験よりも上手くいかない経験の方が圧倒的に勝っています。ですから、Fさんはその記憶データを基に社会人としての自分を勝手にそれもネガティブに想像してしまっていますよね。そういった心の状況で人間関係を上手く築いていくことは難しいということは読者の方もお気づきだと思います。

ではFさんは生まれたときから、人間関係が上手く築けずに苦手なのでしょうか?(先天性の障害がある場合は別です)

違いますよね。

Fさんみたいに人間関係が苦手だと思ってしまうのは、過去の何らかの記憶が影響して、そう強く思い込まされている。又は信じ込まされているだけなんです。

ですから信じる、信じないは別として幸せになれない方のほとんどは、性格のせいでもなく、ツイてないからでもなく、そういった星の下に生まれてきたわけでもありません。

それにはしっかりとした理由があります。

以前の私はずっと「オレって本当に運が無い、ツイてない人間だ」って心で強く信じ込んでいました。ところが今は反対に「オレってもっているんだよね。やっぱりオレはツイている」ってマジで思えるようになってきました。

それに私のところにカウンセリング・セラピーを受けに来られたクライアントの人生の流れがどんどん良い方向へと向かっていった姿を目の当たりにしてきたからです。

例えば30代後半の女性で結婚を諦めかけていたにも関わらず思いもよらぬグッドパートナーと出会いご結婚されたり、30年近く彼女が出来なくて悩んでいた男性がついに待望の彼女ができた。

自営業の方で仕事がどんどん入るようになってきた。

30代の女性が人間関係で悩んでいたのですが、男にも女にもモテルようになってきて良好な人間関係を築けるようになってきた。

もちろんここに例を挙げたのはほんの一部ですが、もしこの方たちが自分の幸せを邪魔しているネガティブな記憶データをほったらかしにしていたら、このような素敵なことは起こらなかったのかもしれません。

ここで何が一番言いたいかというと、あなたが持って生まれた性格的気質が元々ツイてなかったということではないとご理解していただければ幸いです。

我々凡人には理解できないくらい持って生まれた性格的気質が天才の方がいるのは事実だと思うし、又は目に見えない世界が存在しているかもしれないので100%とは言い切れませんが、ほとんどそうやって過去の記憶データが何らかの形で今現在の私たちに影響を与えているのは事実です。

だから、記憶は消すものではなく書き換えるだけも十分幸せになっていけるのです。

 

ネガティブな記憶を消す方法

ネガティブな記憶を消す方法と書きましたが、実際には記憶を書き換えることができると、ネガティブな記憶から、何も影響がない普通の記憶に変換されるので、そう掲載しております。

この記事でご説明してきましたが、もし今現在あなたが「こんな記憶を消したい」と強く感じられている記憶が、もし普通の記憶に変換できるとしたら希望が湧いてきませんか?

最初にお伝えしましたが、記憶を消すことはできません。

しかし、ネガティブな記憶を普通の記憶に変換することは可能です!

普通の記憶に変換されれば、その記憶に悩まされることはなくなります。

私は今まで失恋カウンセリングやセラピーも行ってきましたが、面白いもので失恋の辛い気持ちとつながっている記憶を普通の記憶に変換することができると、辛い気持ちもかなり軽減されてくることを知っています。

文章でお伝えしていますので、実際の面談セラピーのようにはいきませんが、ネガティブな記憶を普通の記憶に書き換える方法を以下の記事に掲載していますので参考にされてみるのもいいですね。

この記事はトラウマに関する内容や情報が満載です。どのようにしたら、トラウマを克服することができるのか?そんな自分一人でもできる方法も掲載しています。

(関連記事-トラウマを克服しトラウマになりにくい心の状態を作る

 

 

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記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
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