うつ病復帰と休職を繰り返す完全復活のカギとは

2024年6月24日

うつ病イメージ画像

 

なぜ休職と復職、再発と悪化を繰り返してしまうのか?

そのようなパターンを繰り返して、悩んでおられる方には是非最後までお読みすることをお勧めします。

うつ病をご経験されている方の中には、復帰して数カ月経ってまた再発、さらには以前より悪化してしまった。といった休職と復職(復帰)を繰り返して、またうつになってしまったらどうしようと予期不安を感じながら、辛い日々を過ごされている方も以外と多いのではないかと思っていましたのでこのページを作成しました。

このページではなぜこのパターンを繰り返してしまうのか?といったことを中心にお話ししていきたいと思います。もちろん今現在うつ状態でお悩みの方にも、回復に向けてとてもためになる情報をお伝えしていきます。

うつ病は無気力が極限の状態になっていると私は感じています。そうなってしまう方とそうなりにくい方の違いは何なのか?

またうつ状態になってしまう根本的な原因は何なのか?といったことも私のカウンセリング・セラピー経験で培ってきたものをお話していきますね。

 

うつ病の主な症状

私が今までうつ病の方のカウンセリング・セラピーをさせていただいた主な症状を以下にまとめてみました。共通点としては特に自分を責めていることと無気力の方が圧倒的に多かったです。また未来への大きな不安感を抱きながら、日々を過ごされている方も多いですね。

・希望が見えない
・心が曇っている気がする
・体がだるい、重たい
・不安感が強い
・無気力、無関心、無感動
・感情が麻痺している(喜怒哀楽がない)
・感情が鈍感になっている
・自分を責める
・何をしても楽しめない
・何をしても喜べない
・何をしても笑えない
・自殺したい気持ちになる
・自分が生きている気がしない。
・何もやる気が起こらない。
・自分が自分でない感覚
・休日でも休んでいる気がしない
・落ち込みが激しい
・常に頭がぼっ~としている
・食欲不振
・性欲減退
・不眠

うつ状態で無気力の女性

 

うつ状態になってしまう原因

未だにうつ病に対してこんなことを言う人がいるかもしれません。

「うつになる人はただの怠け者だ」

「うつ病なんて弱い人がなる」

「気合いと根性が足りない」

「打たれ弱いからだ」

「うつになる人は自分に甘いからだ」

「忍耐力が足りない」などなどと残念ながら未だに精神論を言っている方も見かけますよね。

もしかして、うつ状態や無気力になってしまっているあなたは、まさかこんな言葉を信じていませんよね?

 では反対に考えてみましょう。
「うつになる人はただの怠け者だ」→「うつになる人は頑張り過ぎだ」
「うつ病なんて弱い人がなる」→「うつ病なんて意志が強すぎる人がなる」
「気合いと根性が足りない」→「根性があるから無理をしてしまう」
「打たれ弱いからだ」→「打たれても痛くないふりをしている」
「うつになる人は自分に甘いからだ」→「うつになる人は自分に厳しい」
「忍耐力が足りない」→「忍耐強い」

ちょっと修正しましたが、こんな感じですかね。
私が今までうつ病の方のカウンセリング・セラピーをさせてもらいましたが、ほとんどの方が頑張り屋さんで、我慢強く、自分に厳しい方でした。

うつ病になってしまう原因をイメージで例えると、フルマラソン(42,195キロ)を全力疾走で走っているみたいな感じです。肉体的な疲労を考えると、そんな走り方をしたら1㎞ももたずにばててしまい、足がふらふらになってしばらく立ち上がることもできないくらいになってしまうでしょう。それを心に例えるとそれくらい疲労しているということです。

しかし、心は肉体に比べると非常に疲労度がわかりにくいという方も多いのではないでしょうか・・。自分に厳しい人は特にこの疲労度がわかりにくいものです。

さて、次はこんなお話があります。

人間に心がある限り、誰でもが状況次第ではうつ状態になってしまいます。こんな実験があったそうです。

あるとてもポジティブな男性が2週間、たたみ二畳程度の窓がまったくない明かりもない部屋に食事と排泄排便以外は外に出ることができずその暗い部屋で暮らしていた。

どうなったと思いますか?それはあなたのご想像にお任せしますね。

 

ストレスを溜め込みやすい心の体質

ストレスを溜め込みやすい性格というのもあると思います。KYの人と敏感な人では誰が考えても敏感な人の方がストレスは溜まりやすいと考えがちです。もちろんその要素も大きいと思いますし、敏感な人に「KYになれ」と言っても生まれ持った気質を根本的に変えるのは非常に難しいというのはご存知だと思います。しかし、それ以上にとても重要なことがあります。

その重要なこととは「心の基礎」です。心の基礎ができていない方は非常にストレスを溜めやすい傾向があると実感しています。ズバリ言いますが、心の基礎ができれば100%心の体質が変わります。特に自分に厳しい方や周りから優秀だと思われたい、と強く想っている方は心の基礎ができていない可能性が大です。なぜかというと、虚勢をはり、見栄をはり、背伸びをする傾向があるからです。だって、常に背伸びをして人生を歩んでいるってしんどくないですか?

心の基礎については、うつ病にならないための対策ポイントのところで改めてお話させていただきます。

 

意志が強すぎるか我慢のしすぎか背伸びのしすぎ

ここでは例え話が一番理解しやすいと思いますのでお話していきます。これは実際に海外で本当にあった実験です。申し訳ありませんが、本をいっぱい読んでいるのでどこで情報を得たか忘れてしまいました。(笑)

この実験はあることを行い脳波を調べることにより、ストレスがどれくらいあるのか、といった値を測る実験です。ある男性に2つのことをやってもらいました。

実験1
右手にテニスボールくらいの氷を握りしめて、しびれていようが、冷たかろうが、痛かろうが、その感覚をとにかく我慢して何も言わずに2分間耐える。

実験2
同じように右手にテニスボールくらいの氷を握りしめて、今回は自分が想ったことをまったく我慢せずに素直に2分間表現する。例えば「冷たい、もう離したい、痛い、しびれる、この氷投げて粉々いしたい」みたいなことを言葉にしてみる。

実験1と2ではどちらが、ストレス値が低かったでしょうか?と言ってもほとんどの方が答えを言わなくてもわかっていると思います。

だからといって、言いたいことをそのまますべての人に言えと言っているわけではありません。そんなことをしたら、人間関係がすぐに崩壊してしまいます。

 

再発と悪化、休職と復職(復帰)を繰り返してしまう理由

色々な理由があると思いますが、ここでは以下の比喩話をさせていただきます。

あるアスリートが試合中に膝を負傷してしまい、お医者さんにはリハビリを含めて全治6か月と診断されたとします。ところがそのアスリートは何とか半年後の最後のオリンピック参考レースに出たいと意欲を燃やします。もしその大会に出場できないとオリンピックは絶望的です。

そんな状況ですから、半年後ピークに持っていくには非常に難しい状況です。ところが3か月後膝もだいぶ動くようになり痛みも引いてきて、ちょっとした痛みをこらえながら軽い運動くらはできるようになってきました。しかし、お医者さんは4カ月は絶対に安静と本人には口すっぱく言っていました。

あと3か月しかありませんから、焦る気持ちだけが強くなってしまい、とうとうこのアスリートは軽いトレーニングを痛みをこらえながら始めてしまいました。

最初のうちは良かったのですが、欲が出てきてしまい日に日に強めのトレーニングをするようになっていきました。

トレーニングを頑張っている女性

そして2週間が経過した頃、治るどころかどんどん痛みが激しくなっていき、ついには以前より負傷の具合が悪化してしまったのです。

最終的にこのアスリートの怪我が完治したのは、1年半後になってしまいました。

この比喩は風邪が治りたてのときに無理してしまって、その後なかなか完治せずに長引いてしまい、またその風邪がぶり返してしまうという現象に似ているかもしれませんね。

あるいはこんな方もいるでしょう。無気力状態が完全に改善したにも関わらず、休職と復職(復帰)を何回も繰り返してる方は性格的に本当に合わない職種なのかもしれません。その場合は今後の選択肢も視野に入れる必要もあるかもしれませんね。

こんな話があります。ある男性が弁護士をしていましたが、自分にはどうしても合わずにやる気が起こらず無気力になってしまいました。そのことを繰り返してた結果、彼が選んだ道は田舎暮らしをしてのんびりと自分のペースで野菜などを作る生活にいっぺんしました。もちろん収入は半分以下になりましたが、彼はその生き方を選んで大正解だったと言っています。

だからといって、現実的にこの男性のような決断をするのはかなり難しい方がほとんどだと思います。

また職種は嫌いではないけどどうしても人間関係が上手くいかずにストレスを溜めてしまう方もかなりおられると思います。

どうしてもあの人は生理的に受け付けないみたいな方と一緒に仕事をしていくのは相当なストレスを溜めこんでしまいますので、いくらうつ状態が改善してきたからといってまたその人と仕事を共にしなければならないと思うとそれだけで、仕事に対する意欲すら激減してしまいますよね。

もうかなり前になりますが40代男性で上司がどうしても許せずにそれが原因でうつ状態になってしまいご相談に来てくれましたが、見事に解決されて会社を辞めずに済んだ事例もあります。

もう一つとても重要なことをお伝えします。うつ状態でご相談に来られた方のほとんどが無気力状態になってしまった自分を自分で必要以上に責め続けている傾向が非常に強いということです。自分を責めれば責めるほどそれがさらに大きなストレスとなって悪化してしまう可能性が高くなります。

 

うつ病で休職と復職を繰り返さないための対策

先ほど仕事が合わないとか人間関係が上手くいかなくてうつ状態がぶり返してしまうといったことをお話してきましたが、ここではなるべく現在の仕事や人間関係といった環境を維持しながら、解決していくためにはどうしていったらいいのか?といったポイントをいくつかお伝えしていきますね。

これは二度とうつ病にならないための秘策ともいえるポイントです。

もちろんあまりにも重度な方はカウンセラーやお医者さんのサポートは絶対的に必要になってくることをご理解くださいね。

 

うつ病完全復帰するためのポイント1

ポイント1としてはゆっくり休養することが大切です。これを見て「そんなことはわかっている。もう休養は十分した」と感じていて焦っている方も多いのではないでしょうか・・・。

しかし、休養の仕方がすごく大事です。まずは自分がうつになってしまった現実を受け入れる。実はこれをクリアーしていないと、休職と復帰を繰り返してしまう理由のところでもお話しましが、弱っている心にさらに大きなダメージを与えてしまい、傷口をどんどん広げてしまいます。

おそらくこの話を聞いて「もう十分休んだ。でも一向に回復しない」と文句の一つも言いたくなる方も少なくないでしょう。

そう考えている方は、休養していることに対してと弱い自分を責めたり、罪悪感を感じていたり、漠然とした不安や絶望感を感じている方が多いかもしれませんね。

この状況では休養ではないですよね。まるで骨折した足を棒で毎日のように叩いているみたいなものです。こんなことをしていたら、改善するどころか悪化してしまいますよね。

だからこそ、うつになってしまった現実の自分を受け入れてあげることが、うつ克服の第一段階だと考えています。

 

うつ病完全復帰するためのポイント2

心の基礎を築きストレスが溜まりにくい心の体質改善をしていく。

うつになってしまう原因のところのストレスを溜め込みやすい心の体質の部分で心の基礎のことをお話しました。

私の経験では心の基礎ができると日常生活でのストレスがかなり減ってきます。もちろんストレスは溜まりますが、溜まってしまったストレスの解放の仕方が非常に上手くなります。例えると家の様々なゴミを溜めずに常に綺麗にしている状態を保つことができる性格に変わるみたいな感じです。

心の基礎にご興味を持たれた方は、このサイトでもちょこっとご紹介していますし、私が出版させていただいた本に詳しく書いてありますのでご紹介しておきます。

休職と復職(復帰)を繰り返さないためには心の基礎が重要

「キライな自分」がす~っと消える本

 

うつ病完全復帰するためのポイント3

うつ完全攻略をするためにはこれからお話することは大切です。特にポイント1、2をクリアーしているとさらにこの方法は倍増します。この方法さえ覚えてしまえば、かなりの高い確率でこの病からさよならできると自負しています。

ですから、最近ではうつで相談に来られた方は必ずこの方法のやり方とコツを伝授させてもらっています。もちろん本人が望めばの話です。

その方法とはEFT(エモーショナルフリーダムテクニック)です。手順はとてもシンプルですのですぐに覚えることはできます。

しかし、手順は簡単ですが効果を出すには練習が必要です。

EFTとはどんなものなのか?どんな手順で行っていくのか?などの詳細が載っているページをご用意していますのでご覧になってみてください。

うつ病完全復帰するにはEFTが有効

 

Point

うつ状態になってしまう原因や要素、また回復するための手法は人それぞれ異なってきます。

ここに掲載されている内容はあくまでも基本的なことだとご理解ください。

 

 

うつ病完全復帰された方の事例と体験談

●事例-1 20代 女性

あることがきっかけでうつ病になってしまいその後、鉄格子の隔離された精神病棟で入院させられてしまいました。その後4年くらい精神科に通って薬を飲んでいましたが、それほど改善は見られなかった。ところが・・・

うつ病完全復帰された体験談-1



●事例-2 30代 男性

この男性はIT系企業に勤めているときにうつ病になってしまいました。そして数年間薬を服用しながらボーッとすごしていましたが、私が主催しているカウンセラー養成講座を受けてくれた親戚の方が心理療法をこの方にして社会復帰できるまでに導いてくれました。ちょっと異色の事例かもしれませんね。

うつ病を克服し社会復帰された体験談-2


●事例-3 40代 男性

この方はうつ病で入院し、退院後は自宅療養。その後、職場に何とか復帰できたものの、昔から、人目が気になって外出するにも抵抗が強かったことや、人からの評価が気になってしょうがないことも自分を苦しめていました。それまで、自己啓発の本やテキスト、心療内科や薬、お経など、様々なものを試してみましたが、まったく変化・効果はありませんでした。ところが・・・

うつ病で入院しかし・・・体験談-3


●事例-4 30代 男性

この男性は仕事の人事異動によりうつ状態になり適応障害になりました。心療内科に3年間、通院していましたが、それほど改善は見られなくてこの3年間は非常に苦しかったと語っています。それに極度の不安や吐き気・動悸・過呼吸などに襲われて何度も休職を繰り返していました。

何度も休職と復職を繰り返していた方の体験談-4

 

 

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記事の担当者
この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール
 

Posted by expert44