カウンセリングとセラピーの手法は目的がぜんぜん違う

2024年4月15日カウンセラーになるための基礎知識

カウンセリングとセラピーの違いと比較

 

この記事ではカウンセリングとセラピーの違いをメインにお話をしていきますね。

心理的な症状や心の問題に対して

カウンセリングはどう使い、どんな効果が期待できるのか?

セラピーはどう使い、どんな効果が期待できるのか?

そんな違いもお伝えしていきます。

 

カウンセリングの目的

カウンセリングをしているイメージ画像

 

心理的な症状を解決していく上でカウンセリングの技術はとても大切です。

では症状や心の問題に対してカウンセリングのテクニックはどのように使っていくのかを解説していきますね。

 

カウンセリングって何をするの

心の問題の症状を解決していくカウンセリングは、基本的に来談者中心療法と言われているものが一般的ではないかと思います。

これはカール・ロジャースによって編み出されたテクニックです。

詳しく知りたい方は他社サイトですがこちらへ
来談者中心療法

 

このカウンセリング技法を私の20年以上の経験から解説していきます。

一言で表現すると

クライアントさんが自分のお悩みをカウンセラーにお話ししているとき

カウンセラーはその価値観や想い・感情などを否定することなく共感し傾聴する

これがカウンセリングの基本技法になります。

しかし、これすごく重要です。

なぜ重要かと言うと、ちょっと想像してみましょう・・・

もしあなたが誰かに自分のお悩みを話したとき、話も聞いてくれず否定されてまったく共感してくれない・・・

「それはお前も悪いところ合ったんじゃないの?」

「そんなときはこうした方がいい」

とアドバイスばかりしてくる。

さてこのような態度を取られて心が満たされますか?

まったく自分の気持ちをわかってくれないのにこの人に話を聞いてもらいたいなって思いますか?

もうお分かりだと思いますが、カウンセリングはまず相談者さんが、どんな状況で、何に悩んで、何を感じて辛くなっているのか?

そういった悩み状況を話してもらいカウンセラーが何も否定することなく共感して傾聴していきす。

これが一般的な傾聴カウンセリングと言われているものです。

 

カウンセリングの効果

カウンセリングは否定することなく共感して傾聴、そしてときにはカウンセラーがアドバイスをすることもあります。

ですから、一時的にストレスを感じて、心がモヤモヤしていて、誰かに話を聞いてもらいたい心理的状態だったら、効果を発揮します。

そしてここがすごくすごく重要です。

カウンセリングで効果を発揮する人とカウンセリングだけでは難しい人

のお話をしていきます。

 

カウンセラーが否定することなく共感して、ある程度心が楽になったとします。

その後、カウンセラーが

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counselor

「こういたらいい」
「ああしたらいい」
「こんなときはこう考えましょう」

又は

「散歩しましょう」
「朝日を浴びましょう」
「自分を受け入れましょう」

こういったアドバイスをしてくれたとします。

ところが行動を起こしてもほとんど効果が現れず・・・

頭ではわかっているんだけどどうしても、こんなときこう考えることが出来ない又は受け入れることができない・・・

 

もしこういった状態になっていたとしたら、カウンセリングを1年も2年も受けたとしても効果はあまり期待できない可能性が高いです。

カウンセリングPoint

カウンセリングは一時的なストレスなどで心がモヤモヤしているときなどは効果的ですが、頭ではわかっているけど等の状態になっている場合又はアダルトチルドレン、恐怖症やパニック系の強い感情を伴っている症状などに対しては不向きの可能性があります。

 

セラピーは短期解決できる!

セラピーで悩みを解決

 

ここからはセラピーについてですね。

以下はコトバンクの引用です。

セラピーは治療。療法。特に薬や手術などを使わない心理療法や物理療法をいう。

コトバンク

 

セラピーの種類

心理セラピーは療法ですので世の中には様々なセラピーの技法が存在します。

ここでご紹介するのはあくまでも心理的な症状を解決していくための代表的なセラピーです。

 

一つ一つ説明はできませんが、私のサイトに詳しく書いてあるセラピーの技法はリンクを張っておきましたのでご覧になってみるのもいいですね。

こういった様々なセラピーの技法を状況に応じて使い分けていくことでほとんどの心理的な症状に効果を発揮しやすくなります。

症状やクライアントさんの心理状態にもよりますが、短期間で解決していくことも可能です。

そこで私は自らのカウンセリング・セラピーの技法をSTMカウンセリングと名付けました。

STMとは総括セラピーメソッド(Summary therapy method)の略です。

ではなぜ、様々なセラピーを使うと短期間で根本的な解決が可能なのか・・・??

そのポイントをご紹介します。

 

複数のセラピーを使う理由

短期間で解決していくポイントとしては世の中に効果的と思われる心理セラピーテクニックをクライアントさんの症状やメンタル状態に合わせて行っていきます。

私の経験からですが

一つだけの心理セラピーの技法だけではすべての症状に対して効果を発揮するわけではない

例えば人が怖いといったお悩みだとします。

このテーマだけを扱いカウンセリングを進めていっても・・・

同じ道をグルグル歩いているようなものです

 

だからこそ

人の何が怖いのか?

どんなタイプの人が怖いのか?

すべての人が怖いのか?

いつから人が怖くなったのか?

などなどNLPのメタモデル(効果的な質問)を使って悩みを具体化していきます。

 

上記の質問によるお答えによっては

それぞれのアプローチ方法がまったく異なってきます

 

アプローチ方法が合ってないというのは、生クリームを作るときに砂糖ではなく塩を入れるみたいなものです。

どうですか?生クリームがしょっぱかったら・・・(笑)

 

だからこそ一つだけのセラピー技法にこだわり、いくら磨いたとしてもアプローチの方法が異なってきますので解決が非常に困難になっていきます。

それがありとあらゆる効果的なセラピーテクニックを状況に合わせて使っていく理由です。

 

セラピーPoint

症状に対する一貫性のあるアプローチ方法は存在しない。

本質的解決ができる様々なセラピーテクニックを使い分けることでほとんどの心理的な症状(一部を除く)に対応できる。

 

まとめ

カウンセリングとセラピー(療法)の違い何となくご理解できましたか?

世の中にあるカウンセリングと言われている技法は、基本的にクライアントさんが悩んでいる苦しい、辛い、悲しい、怒り等、そういった気持ちに肯定して寄り添いながら共感していくものです。

例えば、人間関係などで言いたいことが言えず我慢して、その想いや気持ちを誰かに聞いてもらいたいときなどに有効な技法です。

大きなトラウマや機能不全家族(アダルトチルドレン)で育った方には、ほとんど効果はないと言ってもいいでしょう。

反対にセラピーは、複数のセラピーテクニックを使いこなせることでほとんどの心理的な症状を軽減又は解決することも可能です。

弱点があるとしてら、1つや2つのセラピーしか扱えず臨機応変に対応できない場合

ある特定の症状しか効果が上げられない

とい事実ですね。

だからこそ複数のセラピーテクニックをクライアントさんの症状や心理状況に合わせながら、行っていくことが効果をあげるために必要になってくると私は考えています。

 

 

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記事の担当者
この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール