パニック障害本当の原因と再発と悪化そこから抜け出すカギ

2024年6月2日

パニック障害について解説している

 

ここではパニック障害に関するサイトによく書いてある内容というより、私が今までこの障害の方たちとカウンセリングを通して気づいたことや学んできたことを中心にお伝えしていきたいと思います。

私はあるときから、この障害を克服していくための重要なるポイントを見つけることができました。それでわかったことは人間の脳の性質を改めて知ることでした。

他のサイトではパニックになりやすい方の要因などを掲載してますよね。例えば元々心配性でちょっとしたことで不安になってしまうような神経質の性格だったり、生まれ育った親との関係だったり、あるいはタバコもこの障害を発症させやすくする大きな要因だと言っています。

しかし、私はちょっと違う見方をしています。確かに性格的なこと、幼少期の親子関係、喫煙が100%関連性がないと言っているわけではありません。それよりももっと大きな根本的な要因があると感じています。それが先ほど言った人間の脳の仕組みにあるということですね。ですから、パニックは誰にでも起こり得るということです。

またパニック発作は1度起こってしまうとなかなか改善するにの何年もかかったり、改善するのが難しいとも言われているようですが、私はそう思っていません。なぜかというと、1か月もしないうちに改善されていった方を現実に見てきたからです。もちろん中には半年近くかかった人もいます。

先日(平成29年5月31日)ホンマでっかTVという番組でパニックについて各先生方が色々とお話していました。なかでも心理学者の植木先生が「この障害で死んだ人もいないし、改善されなかった方もいない」と語っていました。植木先生も同じ障害があって今は克服されたみたいです。

またなぜパニック障害は再発と悪化を繰り返してしまうのか、といった要因や克服方法もお伝えしていきます。


パニック障害の主な症状

主な症状としては、いきなり予期もしないでいつパニック発作(吐気、動悸、過呼吸、ふらつき、震え、不整脈、息苦しい等) が出てしまうのではないかと過剰なまでに不安になり外出しにくくなってしまう。ですから行動範囲が限られてしまい日常生活に支障をきたすほどの状態になることもあります。

酷くなってくると外出することへの恐怖心が強くなって、電車にも乗れなくなり、車にも乗れなくなり、買い物にも自分一人ではいけなくなってしまうこともあります。また仕事、家事、育児もほとんどできなくなってしまい無気力や不眠になってしまった事例ありました。

・いつ吐気が起こるのだろう・・・
・いつ動悸が起こるのだろう・・・
・いつ過呼吸になってしまうのか・・・
・いつ震えが起こってしまうのだろうか・・・
・いつ貧血が起こってしまうのだろうか・・・
・いつ心も体もコンロトールできなくなってしまうのだろうか・・

このまま自分は死んでしまうのではないのか・・そしてまた意識を失ってしまうのだろうか・・・

パニック発作に怯えている女性

上記のような想いが頭から離れずパニック障害の方は日常生活で非常に強いストレスを感じて日々を送っています。この心の現象を予期不安といいます。なかなか他人には理解されにくいかもしれません。わかってもらえないことがまた辛いですよね。

 

Point

予期不安は未来に対して起こるかもしれない事に対して過剰なまでに恐怖心や極度の不安を感じることです。ですから自らが勝手に起こってもない不安を強く誘導してしまっている心理状態です。一度強いパニック発作を経験するとこの心理状態になりやすくなります。

 

パニック発作の本当の原因

他のこの障害関連サイトには「原因は完全には明らかにされていません」みたいなことが書いてあることがよくありますが、私が今までカウンセリング・セラピーを通して解明できていることを述べていきたいと思います。

実は非常にシンプルです。

我々人間の脳と潜在意識の性質を理解できれば簡単にわかります。

あくまでもこれからお伝えする原因については私の仮説ですのでご了承ください。

 

原因-1 最初にパニック発作が起こる

一番の原因はまずここです。最初に起こったこのパニック発作が強烈であればあるほど、この後の人生に大きな悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

では何も予告もなくなぜ発作が突然起こってしまうのでしょうか・・・?

実は予告はあります。その予告が何かをご説明していきますね。

単刀直入に言うとその正体は「ストレスの溜めこみ過ぎ」ではないかと仮設しています。

日常生活の中で心にも体にも負担がかかるような過剰なストレスが溜まっている状況が続いているという意味です。(仕事、家事全般、子育て、人間関係、自己否定感が強い、病気、介護、経済的なこと等)。

例えば一台の車があったとします。その車の最高速度は180キロだとしますね。もしその車で毎日のように何時間もエンジンが唸りながら180キロの限界速度で走り続けたらどうなると思いますか?

おそらく時間の問題でエンジンの一部が突然壊れてしまう確率がかなり高くなると想像できません?

ではなぜそうなってしまうのか?もうお分かりだと思います。
車の心臓部と言われるエンジンに過剰なまでの負担をかけたからですよね。

パニック発作は心に負担をかけすぎて心が壊れかかっていることを知らせる信号

潜在意識の世界からすると「これ以上心にも体にも負担をかけるとやばいぞ!」とメッセージを送ってくれている。それがこういった発作かもしれません。しかし、ストレスで心に負担がかかっているということに気づかない又は無視して、この発作すら我慢していると過労死や何かの大きな病につながってくるのかもしれません。

実際にこのことを参考にしながらカウンセリング・セラピーを行っていったら、個人差はありますがどんどん症状が和らいでいっています。

Point

原因1の要因としてはストレスに強い人と弱い人っていますよね。ボクシングで言う打たれ強いのか打たれ弱いのかみたいな感じです。性格的に言うと敏感なのか鈍感なのか、楽天的か悲観的か、図太い神経なのか繊細な神経なのかにもよって違いも出てくると思います。

 

原因-2 予期不安が大きく影響している

原因1のところでもお伝えしましたが、最初の発作が起こったとき吐気、動悸、過呼吸などを起こしているとき「このまま自分は死んでしまうのではないか」と強い恐怖心などを感じていたり、また意識を失い救急車で運ばれてしまった。

そんな経験をすると我々人間の脳は様々な条件付けをしていしまう性質ある。以前パニック障害で相談に来られた方がこんな体験をされてました。

この方は高速道路を車で運転中に体がすごく疲れていると感じていました。高速を降りたとき、動悸がして手足が冷たくなり、力が入らない状態で過呼吸になっていまい、そのとき彼女は「自分はこれからどうなってしまうのだろうと」恐怖心を感じていたそうです。

それ以来、大好きな車にも乗れなくなって全身のだるさ、不眠、食欲不振も加わり体調を大きく崩してしまいました。よく言われる再発→悪化の状態です。

彼女がこうなってしまったのは、原因1の育児疲れによるストレスの溜め込みと、これからも続く育児に対しての不安。そして、またいつどこで動悸がして手足が冷たくなり力が入らず過呼吸になってしまったらどうしようという予期不安によって、大きく体調を崩してしまったと考えられます。

こうやって人間の脳はパニックが起きてしまった状況や場所などを結びつけてしまう性質があります。この方の場合はあれだけ車の運転が好きだったのにたった1回出来事で車にも乗れなくなってしまったのです。

補足
原因1のところでストレスをストレスだと認識していない方や自分の体の調子や心の声を無視して気合いや根性論で頑張り続けてしまうとパニック発作が出てしまう恐れがありますので、日頃からちゃんと心のケアをすることをお勧めします。

アメリカのある州では1か月に1回はカウンセリング・セラピーを受けられて心のケアをしているそうです。

カウンセリングをしている二人

ストレスが溜まる→発作が出る→予期不安→発作が出る

もちろん私がお話してきたことだけが、すべての原因だと思っていませんが今まで私が対応してきたパニック障害の方たちはこのパターンの方が非常に多かったです。特に1回でも強烈な発作を起こしてしまうと、その後の予期不安が非常に強くなってしまいその予期不安によってそれがまた大きなストレスとなり、また発作を起こしてしまうという悪循環になってしまいやすくなります。

このメカニズムこそが再発→悪化の正体です。

 

重大な原因があともう一つ!

それは忘れ去られていた過去のパニック発作に関わる記憶が影響してある日突然パニック発作が起こったと考えられます。実はこのポイントが根本解決をしていく上で最大のポイントであることが多々あります。 

 

注意点

パニック障害になってしまう原因や要素、また回復するための手法は人それぞれ異なってきます。ここに掲載されている内容はあくまでも基本的なことだとご理解ください。

 

パニック発作の対処の仕方と克服していくカギ

この障害で未だに苦しんでいる方は、本当に克服なんてできるのだろうか?と疑ったり不安になっていかもしれません。しかし、私は長年カウンセリング・セラピーをさせていただきこの障害を克服していくための重要なポイントを発見しました。そのポイントをご紹介していきたいと思います。

ストレスが溜まる→発作がでる→予期不安→発作がでる。このパターンで一番知って欲しい部分は「予期不安が出る→発作が出る」この部分です。最初の発作後のあとに苦しめられるのは、予期不安だということが分かると思います。

ですからまず克服していくために絶対的に必要なのが、予期不安をなんとかしなければいけません。その予期不安さえ何とかすれば、回復に向かっていく可能性は非常に高いです。その予期不安の対処方法をお伝えしていきます。

 

克服ポイント1

これは解決志向ブリーフセラピーの技法の一つですが、ちょっと荒療法です。何をするかというと、無理に自分からパニック発作を起こすということを仕向けることです。

今までは発作がでないように怯えながら細心の注意を払って、おそらく生活してきたと思います。そういった生活をしていると発作がいつ出てしまうのかを常に気にし過ぎて、恐怖に怯えながら日常を送るのは辛いですよね。

この方法は違う言い方をすると、「発作いつでも来い、もう発作なんて恐れない」みたいな感じですかね。ある意味発作を受け入れてしまう見方もできます。かなり勇気がいると思いますが、やってみる価値はあると思います。

例えば明日の朝9時にリビングで無理に発作を起こしてみる。あるいは明日の午後8時○○駅の近くに行って発作を起こしてみる。とか・・・。

私が29歳のときプレゼンをする前に必ず吐き気が襲ってきて、実際に吐いていました。ですから、そのときは誰かにピンチヒッターを頼まなければいけませんでした。もちろん予期不安が強くなってきてプレゼンの前になると必ず吐気が襲ってきて吐くことを繰り返していて本当に困りました。しかしあることをして完治しました。

何をしたかというと、プレゼンが始まる1時間くらい前から吐きたくないのにトイレに行って無理と吐いていました。それを何回か続けるうちに症状がまったく出なくなったのです。

ちなみに当時はこのやり方は知りませんでした。本能ですかね(笑)

※もしこのやり方ができないくらい辛い状況だった場合は、他の心理療法を使ってメンタルブロックを外していくか、心に溜まっているストレスを大掃除する必要がありますので、自分一人の力でそれらを行っていくのはかなり難しいです。

 

克服ポイント2

先ほど予期不安が出るからその影響で発作が出るというお話をさせていただきました。私の経験上この予期不安をやっつける技法はEFTが一番効果的だと感じています。このEFTは練習をすればある程度は誰でもできるようになりますので簡単な詳細ページをご紹介しておきます。手順は非常にシンプルで簡単です。

予期不安に有効なEFTタッピングセラピー

 

克服ポイント3

ストレスを溜めにくい心の体質になるために非常に有効なことをお伝えします。それは何かというと「心の基礎」を築くことです。この心の基礎ができれば、ストレスがかなり軽減できることは確実です。

なぜここまで自信を持って言い切れるかというと、私のところに相談に訪れて来てくれた方でこの心を基礎を築かれていった方は100%日々のストレスが今までより軽減されているからです。ストレスが軽減されれば心が壊れてしまう確率が格段に減ってきます。よって心の問題を未然に防ぐこともできます。以下の本に詳しく書いてありますのでこの本の紹介ページをご覧になってみることもできます。

「キライな自分」がすーっと消える本

本当はまだお伝えしたいことがあるのですが、企業秘密ということでご理解ください。「なんだよ、もったいぶらずに教えろよ!」と思っている方もいるでしょうが、ご勘弁ください。私にとってこの技法は先祖代々から受け継がれている秘伝のタレみたいなものですから・・・(笑)

 

見事に克服された事例と体験談

●事例-1 ロードバイク運転中に発作が起こった 40代 男性

この方は以前にサウナで脱水症状になり救急車で運ばれてしまった過去がありました。ある日ロードバイクを運転中、サウナで倒れたときと同じような感覚を体で感じてしまいその後は救急病院に担ぎ込まれてしまったのをきっかけにパニック発作がぶり返してしまいロードバイクに乗ることができなくなってしまいました。

やはりカウンセリングをしてみると原因1の要素がたくさんありました。特に仕事に対してかなりの不平不満がありましたしので、この方にはパニック障害にも有効なNLPも使っていきました。また自分に対しても自分を責めている傾向が強かったのでこれではストレスを溜めやすい心の体質だと判断し心の基礎も築きました。

パニック障害の再発悪化克服体験談1


●事例-2 車を運転中に発作が起こった 20代 女性

この方は原因2のところで事例を紹介させていただいた方です。彼女にはパニック発作のセラピーと今後、育児や日常生活においてストレスが溜まりにくい心の体質に変えるために心の基礎も築いていただきました。そのことにより、それ以降はパニックとは無縁の生活に変わりました。

パニック障害の再発悪化克服体験談2


●事例-3 出産のとき意識を失ってしまった 20歳 女性

カウンセリングをしてみると出産のときに意識を失ってしまう前に動悸、ふらつき、震え、息苦しさなどパニック発作の症状が出ている最中に「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖心を感じながらそのまま意識を失ってしまいました。

その後は「また意識を失ってしまったらどうしよう」という予期不安に苦しめられ、約3年間は普通のことが普通にできない苦しい状態だったと本人が語っていました。

パニックはもちろん「大きな音が怖い」という恐怖症もあり、ディズニーランドに行っても耳をふさがなければパレードや花火を見れないということだったのでそれも改善していきました。

パニック障害の再発悪化克服体験談3

 

この事例の3件とも最初の発作後、予期不安に苦しめられ再発→悪化がありました。

最終的に改善していくためのポイントは先ほども言いましたが、予期不安をやっつけることが克服していく一番の近道だと私は考えています。

またこのサイトには数多くの体験談が掲載してありますのでご覧になってみることも解決への大きなヒントになるかもしれませんね。

 

 

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記事の担当者
この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール
 

Posted by expert44