パニック障害本当の原因と再発と悪化を徹底検証

2025年2月13日

パニック障害について解説している

【2025年改訂版】

ここでは私が今までこのパニック症の方たちとカウンセリングを通して気づいたことや学んできたことをお伝えしていきたいと思います。

私はあるときから、この障害を克服していくための重要なるポイントを見つけることができました。

他のサイトではパニックになりやすい方の要因などを掲載してますよね。例えば元々心配性、神経質の性格だったり、生まれ育った親との関係だったり、タバコもこの障害を発症させやすくする大きな要因だと言っています。

確かに性格的なこと、幼少期の親子関係、喫煙が100%関連性がないと言っているわけではありません。

またパニック発作は1度起こってしまうとなかなか改善するにの何年もかかったり、改善するのが難しいとも言われているようですが、私はそう思っていません。なぜかというと、1か月もしないうちに改善されていった方を現実に見てきたからです。もちろん中には半年近くかかった人もいます。


パニック障害の主な症状

主な症状としては、いきなり予期もしないでいつパニック発作(吐気、動悸、過呼吸、ふらつき、震え、不整脈、息苦しい等) が出てしまうのではないかと過剰なまでに不安になり外出しにくくなってしまう。ですから行動範囲が限られてしまい日常生活に支障をきたすほどの状態になることもあります。

酷くなってくると外出することへの恐怖心が強くなって、電車にも乗れなくなり、車にも乗れなくなり、買い物にも自分一人ではいけなくなってしまうこともあります。また仕事、家事、育児もほとんどできなくなってしまい無気力や不眠になってしまった事例ありました。

・いつ吐気が起こるのだろう・・・
・いつ動悸が起こるのだろう・・・
・いつ過呼吸になってしまうのか・・・
・いつ震えが起こってしまうのだろうか・・・
・いつ貧血が起こってしまうのだろうか・・・
・いつ心も体もコンロトールできなくなってしまうのだろうか・・

このまま自分は死んでしまうのではないのか・・そしてまた意識を失ってしまうのだろうか・・・

パニック発作に怯えている女性

上記のような想いが頭から離れずパニック障害の方は日常生活で非常に強いストレスを感じて日々を送っています。この心の現象を予期不安といいます。なかなか他人には理解されにくいかもしれません。わかってもらえないことがまた辛いですよね。

 

Point

予期不安は未来に対して起こるかもしれない事に対して過剰なまでに恐怖心や極度の不安を感じることです。ですから自らが勝手に起こってもない不安を強く誘導してしまっている心理状態です。一度強いパニック発作を経験するとこの心理状態になりやすくなります。

 

パニック発作の本当の原因

パニック症本当の原因

 

他のこの障害関連サイトには「原因は完全には明らかにされていません」みたいなことが書いてあることがよくありますが、私が今までカウンセリング・セラピーを通して解明できていることを述べていきたいと思います。

実は非常にシンプルです。

あくまでもこれからお伝えする原因については私の仮説ですのでご了承ください。

 

原因-1 最初にパニック発作が起こる

一番の原因はまずここです。最初に起こったこのパニック発作が強烈であればあるほど、この後の人生に大きな悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

では何も予告もなくなぜ発作が突然起こってしまうのでしょうか・・・?

実は予告はあると私は考えています

単刀直入に言うとその正体は「ストレスの溜めこみ過ぎ」ではないかと仮設しています。

日常生活の中で心にも体にも負担がかかるような過剰なストレスが溜まっている状況が続いているという意味です。(仕事、家事全般、子育て、人間関係、自己否定感が強い、病気、介護、経済的なこと等)。

例えば一台の軽自動車があったとします。その車の最高速度は140キロだとしますね。もしその車で毎日のように何時間もエンジンが唸りながら140キロの限界速度で走り続けたらどうなると思いますか?

おそらく時間の問題でエンジンの一部が突然壊れてしまう確率がかなり高くなると想像できません?

ではなぜそうなってしまうのか?もうお分かりだと思います。
車の心臓部と言われるエンジンに過剰なまでの負担をかけたからですよね。

✅パニック発作は心に負担をかけすぎて心が弱り壊れかかっていることを知らせる信号

潜在意識の世界からすると「これ以上心にも体にも負担をかけるとやばいぞ!」とメッセージを送ってくれている。

Point

原因1の要因としてはストレスに強い人と弱い人っていますよね。ボクシングで言う打たれ強いのか打たれ弱いのかみたいな感じです。性格的に言うと敏感なのか鈍感なのか、楽天的か悲観的か、図太い神経なのか繊細な神経なのかにもよって違いも出てくると思います。しかし、いくら打たれ強い人でも打たれ続けられたらKOされますよね。

 

原因-2 予期不安が大きく影響している

パニック症の再発と9悪化を促進する予期不安

 

原因1のところでもお伝えしましたが、最初の発作が起こったとき吐気、動悸、過呼吸などを起こしているとき「このまま自分は死んでしまうのではないか」と強い恐怖心などを感じていたり、また意識を失い救急車で運ばれてしまった。

そんな経験をすると我々人間の脳は様々な条件付けをしていしまう性質ある。

以前パニック障害で相談に来られた方がこんな体験をされてました。

この方は高速道路を車で運転中に体がすごく疲れていると感じていました。高速を降りたとき、動悸がして手足が冷たくなり、力が入らない状態で過呼吸になっていまい、そのとき彼女は「自分はこれからどうなってしまうのだろうと」恐怖心を感じていたそうです。

それ以来、大好きな車にも乗れなくなって全身のだるさ、不眠、食欲不振も加わり体調を大きく崩してしまいました。

よく言われる再発→悪化の状態です。

彼女がこうなってしまったのは、原因1の育児疲れによるストレスの溜め込みと、これからも続く育児に対しての不安

そして、またいつどこで動悸がして手足が冷たくなり力が入らず過呼吸になってしまったらどうしようという予期不安によって、大きく体調を崩してしまったと考えられます。

こうやって人間の脳はパニックが起きてしまった状況や場所などを結びつけてしまう性質があります。

この方の場合はあれだけ車の運転が好きだったのにたった1回の出来事で車にも乗れなくなってしまったのです。

Point

ストレスが溜まる→発作が出る→予期不安→発作が出る

今まで私が対応してきたパニック障害の方たちはこのパターンの方が非常に多かったです。特に1回でも強烈な発作を起こしてしまうと、その後の予期不安が非常に強くなってしまいその予期不安によってそれがまた大きなストレスとなり、また発作を起こしてしまうという悪循環になってしまいやすくなります。

このメカニズムこそが再発→悪化の正体

武尊選手を襲ったパニック症が悪化した理由をプロのカウンセラーが解説

 

重大な原因があともう一つ!

それは忘れ去られていた過去のパニック発作に関わる記憶が影響してある日突然パニック発作が起こったと考えられます。実はこのポイントが根本解決をしていく上で最大のポイントであることが多々あります。 

 

注意点

パニック障害になってしまう原因や要素、また回復するための手法は人それぞれ異なってきます。ここに掲載されている内容はあくまでも基本的なことだとご理解ください。

 

パニック症を克服された事例と体験談

パニック症の実例と体験談

 

●事例-1 ロードバイク運転中に発作が起こった 40代 男性

この方は以前にサウナで脱水症状になり救急車で運ばれてしまった過去がありました。ある日ロードバイクを運転中、サウナで倒れたときと同じような感覚を体で感じてしまいその後は救急病院に担ぎ込まれてしまったのをきっかけにパニック発作がぶり返してしまいロードバイクに乗ることができなくなってしまいました。

パニック障害の再発悪化克服体験談1


●事例-2 車を運転中に発作が起こった 20代 女性

この方は原因2のところで事例を紹介させていただいた方です。

パニック障害の再発悪化克服体験談2


●事例-3 出産のとき意識を失ってしまった 20歳 女性

出産のときに意識を失ってしまう前に動悸、ふらつき、震え、息苦しさなどパニック発作の症状が出ている最中に「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖心を感じながらそのまま意識を失ってしまいました。その後は「また意識を失ってしまったらどうしよう」という予期不安に苦しめられ、約3年間は普通のことが普通にできない苦しい状態だったと本人が語っていました。

パニック障害の再発悪化克服体験談3

✅この事例の3件とも最初の発作後、予期不安に苦しめられ再発→悪化がありました。

 

 

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記事の担当者
この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール
 

Posted by 杉田 義晴