一流開業カウンセラーを目指すための自己管理能力
【開業カウンセラー技術と同じくらい大切なこと】
今回は前回のちょっとした続きみたいな内容で進めて行きますね。
前回はカウンセラーを目指す方への警告というテーマでお話をしてきましたが、その中でカウンセラーは自らの心のケアが大切とか、原点回帰が必要だとか書いてきましたね。
今回は一言で言うと
自己管理
がメインテーマになります。
自らの心のケアも原点回帰もこの自己管理のカテゴリに入りますが、ここは開業カウンセラーにとって最も重要なことなのでさらに掘り下げてお話させていただきます。
私は自己管理がしっかりできていない人は、カウンセラーやセラピストとして独立開業をすべきではないと思っています。(あくまでもこれは私の考えです)
その理由となぜこの自己管理が重要なのかということは、この記事を読まれていくにつれてご理解していただけます。
開業カウンセラー自己管理の必要性
では自己管理とは何なのか?
会社員は会社の規則などが決められていますのでそれに従っていればいいわけですよね。
どういった服装で何時に出勤して、どんな仕事をこなしていくのか・・。
そしてミスした時や間違っている方向へ向かっているときは、もしかしたら上司や同僚などが教えてくれるかもしれません。
簡単にお話するとこれがあるともうその会社のしきたり自体が自己管理できる環境になっていますので、自分が「自己管理をするぞ」と気合を入れなくても自然の流れでそうなっています。
誤解しないで聞いて欲しいのですが、会社員だからといって自己管理が不要だと言っているわけではありません。
ここでは経営者と比べてということです。
それも独立開業カウンセラーの方たちは、1人でお仕事をされている方がほとんどだと思うんです。
誰も見ていない一人だからこそ自己管理が重要だと私は考えています。
基本的に人間は怠け者ですからね。
私は人間が怠け者だということをすごく実感できるし共感できる一人です(笑)
だからといって遊んではいけないと言っているわけではないです
ちなみに私は自己管理をしながら、自分が好きなことをして毎日生活しています。
そうはいっても100%完璧に自己管理が出来ているわけではありませんよ(笑)
だから遊びも一種の自己管理だと考えています。
また輪廻転生と言われていますが、今の人生は一度きりしかありませんので楽しんだもん勝ちじゃないですかね。
信じられないカウンセリングルーム?
では自己管理がなぜ必要かというと、しっかりとした自己管理をしていないと生活がだらけてしますからです。
仕事以外での生活がだらけてしまうと、それがカウンセリングをしているときに出やすくなってしまう可能性があるからです。
私のところにカウンセリングを受けに来てくれたある女性の話です。
この方は以前、違うカウンセラーのところにご相談に行ったそうです。
ところが建物はわりと綺麗だったみたいですが、カウンセリングルームが物が散乱していて足の踏み場もなく、しばらく掃除している形跡もなかったそうです。
さて、皆さんへ質問です
この心理カウンセラーはクライアントさんに喜ばれている素晴らしい仕事をしているとイメージできますか?
答えなんて言わなくてももうわかっていますよね。
もうこれは論外の世界ですよ。
忙しすぎて掃除ができないというレベルをはるかに超えてしまっています。
私のカウンセリングルームも人のことを言える立場ではないのですが、古いながらもゆったりカウンセリングを進められる綺麗な空間を心がけています。
もうこの時点でその心理カウンセラーが人の心を癒す素晴らしいカウンセリングセラピーをすることができるかどうかの判断はしなくてもいいでしょう。
もしかしたら、このカウンセラーは片付けられない心の闇を抱えているのかもしれませんね。
そうだとしたら、ストレートに否定はできません。
あるいは自己管理を怠っている可能性もありますね。
少し大げさな話になっていしまいましたね。
一流アスリートの自己管理
よくお聞きする話ですが、プロの一流選手ほど自己管理がしっかりと出来ていることは皆さんもご存知だと思います。
特に今年(2018年)アメリカのシアトルマリナーズの古巣に戻ったイチロー選手は、この自己管理が素晴らしいと一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょか・・・。
じゃないと40歳を超えてもまだメジャーリーグでバリバリできませんよね。
私個人としては未だに現役で野球をやっていること自体がとても嬉しいですし、ワクワクしますし、イチロー選手活躍する姿を見れるのが何よりも楽しみです。
イチロー選手は大好きだし、尊敬もしていますし、憧れてもいます。
●イチロー選手から学ぶ
あの自己管理に対してストイックなところや日々努力をし続けているところ、そしてメンタルの強さなど学べる要素が満載です。
日本のプロ野球に在籍してた頃の有名は話があります。
球団の全体練習が終了した後、仲間たちから食事やお酒を飲みに行こうとイチロー選手は誘われました。
どこの会社にでもある光景ですよね。
しかし、イチロー選手はことごとく断っていたそうです。
なぜかというと、全体練習が終わった後まだ自分がやろうとしていたトレーニングがあったからです。
普通の人間なら美味しい物や楽しい時間を過ごせるというその誘惑に負けてしまいそうですよね。
でもその誘惑を蹴ってまで自らの意思を貫き通すストイックさ!
さすが世界が認めたイチロー選手ですよね。
ちなみにチームメイトからは、「付き合いの悪い奴、変わった奴、付き合いにくい奴」と思われていたそうです。
まーイチロー選手くらいになるとメンタルも強いので一部の人間から誹謗中傷されてもびくともしないのかもしれませんね。
私なんか気が小さくノミの心臓なのでめちゃくちゃ打たれ弱いので、中傷誹謗なんてされ続けられたら狂ってしまいますよ(笑)
●あるホテルマンのお話
ホテルマンは知っている?
こんなお話があります。
一流スポーツ選手がホテルに宿泊したときその方が現在調子がいいのか?悪いのか?
それがあるところを見れば一目でわかるそうです。
ちょっと考えてみましょうか・・・。
このホテルマンは何を見ているのでしょうか?
何だと思いますか?
それは・・・。
チェックアウト後の部屋の中を見るようです。
調子のいい選手は、自分が使ったタオルやコップ浴衣などを清掃員がわかるようなところにまとめて置いてあり、布団などもきっちりとしてあるそうです。
反対に調子の悪い選手は、一言でわかりやすく表現すると使いっぱなしで乱雑って感じですね。
ようは「部屋を使わせてくれてありがとう」という感謝の気持ちを持つ余裕がなくなってしまっているのかもしれませんね。
あとは掃除にくる清掃員の立場になって物事を考えられない心の状態になっているのかもしれません。
特にカウンセラーというお仕事はいかに相手の立場になって、気持ちを察してあげたり共感をしてあげることがとても重要になってくる仕事ですから、こういったお話は大切かと思いお伝えしてみました。
それが次につながってくる開業カウンセラーが陥る罠って話です。
カウンセラーが陥りやすい罠
この罠は大きく分けて2つあります。
私の経験上ここはすごくすごく重要なことなのでしっかりと理解し読まれることをお勧めしたいですね。
特に私のような単純な性格の方は要注意です(笑)
一つ目の罠
先生と言われ続けられると鼻がどんどん伸びて天狗になりやすい。
心理カウンセラーはクライアントさんから「◯◯先生」と言われることもあります。
立場的に先生と言われると自然とカウンセラーが上でクライアントさんが下みたいな上下関係が出来上がりやすくなってくると思いませんか?
しかし、よくよく考えてみるとカウンセラーは先生でもないし、偉い存在でもありません。
悩んでいるクライアントさんに全力でサポートしていく立場ですよね。
それに商売的に考えるとクライアントさんはお店に来てくれる大切なお客様です。
お客様は神様です
お客様には足を向けて寝れない
商売では昔から言われていますよね。
私は自分で言っていながらも「杉田先生、杉田先生」と言われ続けられると、やはりどうしてもクライアントさんが少なくとも下と感じてしまうことも正直ありました。
だいたいそう感じているときは、クライアントさんを自分の価値観で抑え込もうとしてカウンセラーの言う通りにさせようとする傾向が強くなってきます。
こうなってくるとカウンセラーが本来見なければいけないクライアントさんの悩みのツボを見失ってしまう可能性があります。
結果、なかなか上手くカウンセリングが進んでいかなくなり、カウンセラーとクライアントさんの信頼関係が崩れていく・・・。
だから、前回お伝えした原点回帰が大事なんだと私は強烈に感じています。
言い訳はしたくないのですが、しますね(笑)
我々人間の心はどうも人より優れていたい、人から尊敬されたい、人から認められたい・・・といった想いが多かれ少なかれあって遺伝子に組み込まれているみたいですね。
これもあるクライアントさんからお聞きしたことです。
あるカウンセラーのところへ相談に行った時にその心理カウンセラーは
「あなたはこうでこうだから、こうしなさい」
といったようにとても上から目線で勝手に決めつけられてしまいすごく不快だったそうです。
もしかしたら、このカウンセラーは大先生になってしまっているのかもしれませんね。
もちろんカウンセラーも色々とキャラがあるので、こういったやり方でも合っている人も存在するのは確かです。
例えばこの人にズバリ何かを言われてもなんか知らないけど腹が立たないし、嫌みに聞こえないんだよね・・・って人ってごく稀にいますよね。
以下はここの一つ目の罠で一番お伝えしたかったことです。
天狗になると努力や自己管理を怠る=腕がさびれる
二つ目の罠
技術的なことは感が鈍ることがある
これも不器用である私だからこその体験したことなのですが、もしかしたらこの記事をご覧になられている方の参考になればと思い書かせていただきます。
器用で何をやってものみこみが早い方は飛ばしていただいても結構です。
●NLP(神経言語プログラミング)の学習5段階レベル
①無意識的無能(何も知らないし知識もない)
②意識的無能(知識はあるけど実践できない)
③意識的有能(意識すればできる)
④無意識的有能(意識しなくてもできる)
⑤無意識的有能に意識的有能(無意識でできることを人に教えることができる)
これからあなたがギターである曲を弾けるようになりたいと想像してみましょう。
そのときに無意識的無能は、ギターでその曲をどう弾いていったらいいのかその弾き方がまったくわからない状態。意識的無能は、楽譜を見て弾き方はわかったけどまったく弾けないレベル。
意識的有能は、意識して楽譜を見ながらなら弾ける。無意識的有能は楽譜がなくても自然と指が動いて弾いてしまう状態です。
無意識的有能に意識的有能は、楽譜がなくてもまったく意識しなくても自然と弾ける曲を人に教えることができるレベルです。
これは見ればわかる通り、器用な方はちょっと努力をすれば④をこなせるようになりますが、不器用な人は人の2~3倍努力をしてやっと④をクリアーできるようになっていきます。
ちなみに私は②~④に到達するまで普通の人に比べてかなり時間がかかってしまうタイプなので日々のコツコツとした努力が必要不可欠な人間です。
またこれは私の経験ですが、たとえ④のレベルに達したとしても腕が鈍ることもあります。
正月休み明けで10日ぶりにカウンセリングセラピーを行うときなど数年前は「何か勘が鈍っている」ということを感じたことがありました。
スポーツの世界で言うと
試合勘が鈍っている
ということに当てはまるのではないでしょうかね。
それを克服していくためにはやはり昔からある言葉で「継続は力なり」ですかね。
継続して身につけた技術をさらに心と体に染み込ませていくことが大切だと私は感じています。
ですから、自分のためにも時間とお金をかけて来てくれるクライアントさんのためにも勘が鈍らないように心がけることもすごく大切なことですね。
NLP(神経言語プログラミング)について詳しく知りたい方は、以下のページをご用意していますので参考にされてみてください。
カウンセラー自己管理の意味
簡単ですが今まで書いてきた自己管理についてまとめてみました。
自己管理=3つの意味がある
1、体調の管理
2、心の管理
3、技術の維持と向上
これも私の考えですが、なぜ自己管理が必要なのか?
それはクライアントさんからカウンセラーが必要とされたとき
優れたパフォーマンスをするため
だと私は思っています。
そのために自己管理が必要だど・・・では質問です
カウンセラーの体調が悪いときと良いときではどちらが優れたパフォーマンスをしやすいですか?
カウンセラーの心が乱れているときと穏やかでいるときとどちらが優れたパフォーマンスをしやすいですか?
カウンセラーの試合勘が鈍っているときと勘が鋭いときではどちらが優れたパフォーマンスをしやすいですか?
そんもん聞かれなくたってわかっているよ、と怒られそうですがそんな当たり前のことを当たり前にするのが自己管理です。
いくら自己管理をしていても体調を崩して風邪を引いたり、持病が悪化したり、花粉症で苦しんでいる方もいます。
いくら自己管理をしていても不安にさせられる出来事が起こったり、悲しい出来事が起こったり、怒りが爆発してしまうこともあります。
そうやって人間は思いもよらぬ不快な出来事が起こったりします。
現実に起こってしまった事は、もうどうしようにもありません。
そのときに自分がどう体調を整え、心を整え、技術の維持と向上をしていくことができるのか?
それが大事ですよね。
オレ流自己管理方法
人それぞれ自己管理方法は異なってきます。
ここでは私の自己管理方法をご紹介させていただきますね。
自己管理というとなんとなく楽しいことや好きなことをするというより、しんどいことやしたくない事をやり続けていく・・・というイメージってありません?
なんか自由がなく時間に縛られているって感じもあるかもしれませんね。
ちょっと違う見方かもしれませんが、私の自己管理の概念はこうです。
自分で自分を喜ばす
自分で自分を喜ばすことができれば、ポジティブになりますよね。
すると気分が爽快になって人生が楽しくなってきます。
自分で自分を喜ばすということに関しては、人それぞれ自分を喜ばすための好みが違いますから自らが見つける必要があります。
ちなみに私が喜びを感じているときは、ギターを弾いているとき、ゲームをしているとき、アイスやケーキといった甘い物を食べているとき、温泉に入っているときなどです。
だからといって24時間こんなことをしているわけではありませんよ。
24時間自分が好きなことばかりをしていたら、罪悪感でいっぱいになって心が乱れてしまいます。おまけに体型も崩れ、寝不足になり、体調が悪くなりやすくなってしまう。
すると自分を喜ばすというより、罪悪感でいっぱいになり今度はネガティブモードに突入してしまいます。
35歳を過ぎたあたりから、20代の時と比べるとちょっと油断するとお腹周りに油がついてしまいやすくなっていきますからね(笑)
自己管理は表裏一体の法則
我々人間世界では、陽と陰、光と影、男と女、表と裏、プラスとマイナスといったような2つのものが1対になって存在しています。
私は個人的にこの理論が好きで我々人間が生きていく上でかなり参考になる例が多いのではないかと思っている一人です。
まさに自己管理とはこの理論に当てはまると考えています。
自然の摂理を思い出してみてください。
草木に太陽は与えないで水ばかりを与えていたら、その草木は腐ってしまいます。
反対に草木に水を与えずに太陽ばかり与えていては、その草木は枯れてしまいます。
このように自分を戒めることを適度にして、好きなことや楽しむことを適度にすることが優れたパフォーマンスをするためには重要ではないでしょうか。
私の場合未だに書籍を読むことや勉強をすること、そしてこうやって記事を書いていくことは正直言ってそれほど好きではありません。
ですから、現在は時間が空いたとき勉強や本を読む時間が1日4時間を超えると集中力がなくなって、ストレスを感じ始めます。
開業当初は暇だったので1日最低7時間くらいは、本を読むことと勉強をしていましたけどね。
それよりも温泉旅館に行って何も考えずに過ごす時間が至福の時ですし、ギターを弾いたり、パフェを食べているときのほうが幸せを感じます。
もちろん本を読んで何かを学び、そして学んだことを応用して、自分流のカウンセリングセラピーの形が完成していくことに喜びを感じることもあります。
こんな感じで私はメリハリをつけていますが、やはり自分に合ったやり方を見つけられてそれを習慣にできたらいいですね。
それが優れたパフォーマンスを引き出せるコツかもしれませんね。
自分流の自己管理法を見つければ鬼に金棒
今まで自己管理のことについて色々と語ってきましたが、ここまでの話を聞いていると自己管理は難しいと感じられた方もおられるかもしれませんので、最後にこんなお話をしていきます。
自己管理の目的=優れたパフォーマンスをすること
ということをお伝えしてきましたね。
違った見方をすると優れたパフォーマンスさえできれば、どんな自己管理法でも良いということです。
私の友人でこんな方います。
彼曰く「この時間酒を飲むことが明日の仕事の活力になる」と言っていました。
この友人は1日の仕事が終わると必ずお酒を飲みます。
お酒の味が大好きらしくちょびちょびゆっくりと味わいながら、とても美味しそうに飲んでいます。
彼にとっては仕事が終了した後のお酒が最高の自己管理法なんですね!
お酒を飲んでいるときは、本当に楽しそうで自分で自分を喜ばしているというのが彼の表情からもうかがえました。
飲み過ぎない程度であれば、これも素敵な自己管理だと私は思います。
違う角度から見ると仕事が終わった後のお酒を飲む楽しみがあるから頑張れるとも言えますよね。
ですから、自分独自の自己管理法を見つけられたらいいですよね。
開業資金の内訳や開業に必要なことが書いているページがありますのでご興味のあるかたはこちらのページも参考にしてみてください。
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