親を殺したいという想いで自分を責め深く悩まれている方へ

2022年8月1日STM(Summary therapy method)カウンセリング

親への殺意イメージ画像

「親を殺したい・・・」

愛情あふれる温かい家庭で育てられた人から見ると何とも恐ろしい言葉かもしれません。

「親を殺したいと思うこと次第、頭がおかしい」
「親を殺したいなんて狂っている」
「親を殺したいと思っていることが恐ろしい」
「親は感謝するものなのに・・・」

そんな心の声が聞こえてきそうですね。

しかし、そう思ってしまうことにはちゃんとした理由があります。

できれば、誰だって親を殺したいなんて思いたくないはずだと思いませんか?

それなのにそう想ってしまう・・・

ですから、そう思ってしまっている本人にとっては、非常に辛い毎日を送られているかもしれませんね。

だって、好きで親を殺したいなんて思っていないはずだからです。

ではどうして「親を殺したい」とまで想ってしまうようになってしまったのか?

その原因と深層心理に迫っていきますね。

そういった様々な真相が表に現れ、理解することにより心理的な変化を期待できるかもしれません。

本当は親に対する殺意より感謝した方が良いに決まっていると頭ではわかってはいるけど・・・

なかなかそう考えることができなくて、自分を責め続けてしんどい思いをしておられる方が、少しでも自分を許し、生きやすくなっていくこともできます。

親のどんな言動に反応する?

早速ですが、あなたの深層心理に迫っていきましょう・・・。

もしあなたが親を殺したいほどの怒りや憎しみ、許せないという想いが心の中に存在するとしたら、親のどんな言動に対してイライラしたり、怒りや憎しみがこみ上げてきたりするのか・・・???

ときには寂しくなったり、悲しくなったり、孤独を感じたりすることもあるかもしれません。

それを探ってみましょう・・・。

それを探っていくことにより、今よりも数倍楽に生きられる可能性が見えてくるからです。

実際のカウンセリングやセラピーを行っていくときにも、クライアントさんにここの部分を特定してもらうこともあります。

ようは何をするかというと、考えられる様々なトリガー(きっかけ)を探していくわけですね。

異なった表現をすると地雷みたいなものです。

親の言動に地雷があるわけですから、もし今現在、親と同居していたとしたら、家に心から安らげる場所がないかもしれませんね。

中にはイライラや憎しみを通り越して、親の言動そのものよりも存在自体が許せないという殺意さえ感じられている方もおられるでしょう。

 

言動の特定

ちょっとわかりにくいかもしれませんので、私の実体験からお話を進めて行きますので参考にしていただければ幸いです。

【親のこんな言動】
・大きな声
・くしゃみ
・独特のため息
・否定されたとき
・自分がトイレに入っているとき掃除等などでバタバタとうるさい

私の場合はこんな感じだったです。

もしこの記事を愛情たっぷりで育てられた人が読まれていたとしたら、考え付かないことかもしれません。

「え~なんでそんなことで・・」ってね。

親の地雷が発令すると怒りが爆発

すごくひどかった以前は、母親に上記の言動をされると心がざわついてしまい・・・

抑えられないマグマのような猛烈な怒りや憎しみが自然に湧いてきてしまう

 

マグマ噴火の怒りイメージ画像

 

母親が普通にくしゃみをしただけで、こんな心理状態になってしまうって考えられます???

もうその心理状態になると座布団などを叩いてやり過ごさないと平常心に戻れない辛い時期がありました。

20~30代の頃などは家の壁に蹴りを入れて、壁に穴を開けたこともあったくらいです。

壁に穴を開けた後のあの虚しさと罪悪感は今でも忘れることができないくらいしんどかったです。

だって、本当はそんなことをしたくないのですから・・・。

そして、怒りが爆発した後、必ず心に起こってくる現象がこれです。

「自分なんて死んでしまえばいいんだ」

この想いが強く出てしまうんです。

小心者の私は自殺することができませんので、その夜はこんなことを願って寝ていました。

「神様オレを殺してくれ!」

そして、また朝目覚めてしまいがっかりする・・・。

酷い時はそんな状態が1か月以上も続くこともありました。

 

あまり言いたくないのですが、ときにはあまりの辛さで親が死んでしまえば、こんな苦しい目に合わなくて済むのでは・・・???

と考え一時的に殺意さえ感じたこともあります。

 

ここをシンプルにまとめるとこんな感じです。

ある親の言動→親に殺意さえ感じる猛烈な怒りを感じる→物にあたる→罪悪感と死にたいという想い

ある親の言動に対して、毎回殺意を感じたり、物を壊しているわけではありませんよ。

ただ、怒りを爆発した後は、罪悪感と死にたい気持ちは出てきていました。

 

だったら「親と離れて暮らせば解決するじゃないか」とお考えの方もおられるでしょう。

しかし、当時の私は恥ずかしながら自立ができていなかったので、親と離れることもできませんでした。

だから、解決策がなくまた苦しむ・・・

正直、私だって親に対して「そんなマグマのような怒りを感じたくない」と何度思ったことか・・・。

またその怒りは容赦なく噴き出してくるので抑えようとすればするほど、体も心もすごく苦しいんです。

ですから、その怒りをコントロールしようとしても、どうしてもコントロールすることができない・・・。

そんな自分は本当にダメな人間だと数えきれないくらい責めたのを覚えています。

もしかしたら、私の体験談を読まれて「実は私もそうだ」と共感し心当たりある方は、機能不全家族で育ったアダルトチルドレンかもしれませんので、以下の記事を参考にされるとよいでしょう。

 

親を殺したい・・その真実とは?

親の大きな声、くしゃみ、独特のため息、否定されたとき、自分がトイレに入っているとき掃除などしてバタバタとうるさいときなどになぜそこまで抑えられないマグマのような強烈な怒りや憎しみが自然と湧いてきてしまうのか・・・???

その正体は一体何なのか?

あくまでもここでお伝えしていくことは、私杉田の実体験を元にしていますので、全ての方に当てはまるわけでないことをご了承くださいね。

しかし

一つ言える共通点があります。

それは・・・?

何かしらのトラウマ的なことが存在する

これが影響しているという事実です。(100%ではありません)

ここで言うトラウマをわかりやすく表現すると

親から強烈な恐怖心を植え付けられた出来事

ではそれがどういったことなのかを簡単ではありますが、解説していきます。

トラウマについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にすることができます。

 

殺意への真実に迫る

先ほど地雷(親の言動)のお話をしましたね。

その中の一つを取り出してお話を進めて行きます。

今回はこれです。

自分がトイレに入っているとき掃除等などでバタバタとうるさい

私がトイレに入っているときに廊下をバタバタと歩く音や話しかけられると異常なほどに怒りが噴出してしまう・・・。

ちなみに私も好きでこんな強烈な怒りを湧かせているわけではないですよ。

これは経験した人ではないと理解しにくいかもしれませんが、この怒りを抑えることもできないし、かなり辛いし、以前は先ほどもお伝えした通り、強烈な自己嫌悪に陥ることも多々ありました。

その後、何日間も自分を責めて落ち込む・・・。

こんな繰り返しだったです。

ではなぜこれほどまでに怒りがこみ上げてきてしまうのか?

真実はこれだ!

いつもながらですが、カッコつけずにありのままのことをお伝えしていきますね。

私は幼稚園の頃から、園に行きたくなくて母親にすがりついていました。

母親と一時も離れたくなかったんです。

小学校に入ってもそれが続きました。

当時は今ほど不登校児がいませんでしたので、不登校に対する周りの大人の理解がありません。

ですから、どんなに嫌がっても強引に学校に行かされるのです。

記憶の中では親から「今日は行かなくていいよ」って言われたことは一度たりともありません。

ですから、私は学校に行きたくなくて毎朝トイレに長い時間引きこもっていました。

感の良い方なら、もう大体親がどんな行動に出たのか想像がつくと思います。

親が大きな声で

「もう学校行く時間だ」
「いつまでも入っているんじゃない」
「何やってんだ早くしなさい」

と、言いながらトイレのドアをドンドン叩きながらあおってきます。

その行為は両親共そうでした。

当時の私にとって、学校に行くことにすごく不安と怖れを感じているときに追い打ちをかけるように父親も母親もヒステリック的な言動をしてきて、さらに恐怖心が大きくなっていたのを何となく覚えています。

もちろん両親は学校に行かすことに必死だったと思いますけどね。

その親の行動が当時の私にダブル恐怖心を植え付けた???

①学校に行かされるという恐怖心

②親が学校に行かそうと怒っている恐怖心

今冷静に振り返ると当時の私は、オバケよりも親の方が数段怖かったと感じています(笑)

いや、いや笑い事ではないですよ。

ですから、当時7歳の私はトイレの中で誰も味方もいなくて、一人ぼっちでこの2つの恐怖心と戦っていたのです。

この過去の出来事こそが、大人になった自分に以下のような怒り湧かせていたと考えられます。

自分がトイレに入っているとき掃除等などでバタバタとうるさい行動を親がすると訳の分からない怒りが湧いてしまう

もちろん意識では、親は掃除をしていると理解しているとわかっているけど・・・

しかし

無意識のうちに心が緊急事態だと反応してしまう・・・

こういった我々人間の心の性質こそが、意識ではコントロール不能な悩みを引き起こしてしまう大きな原因でもあります。

このように子どもが分かって欲しいキモチに親が寄り添わない行為を続けるとどうなってしまうのか?

愛情飢餓状態に心が陥る

するとその愛情が不足してしまうことによって、それが大人になったとき様々な心の問題となって表れてきてしまうのです。

その一つの典型的な例が、「親を殺したい」という想いなのかもしれませんね。

それもまったく原因がわからずに無意識が反応してしまうのでたち悪いです。

 

最悪のループから抜け出すには?

これは私がカウンセリングやセラピーを実際の現場で行っている感想なんですけど、アダルトチルドレンの回復や改善を求めてご相談に来られる方の多くは、親に対して怒りや殺意を持ってしまっている自分のことを強く責めている傾向があります。

落ち込んでいる人のイメージ画像

「親に怒りを感じている自分はダメな人間だ」
「親を大切にできない自分は幸せになる価値がない」
「親に殺意を持つなんて最低の人間だ」
「親を殺したいと思っているそんな自分が許せない」

こんな感じで自分の存在を責めている方がおられます。

正直、上記のように自分で自分のことを責めていては、人生の良い流れに乗っていくことは非常に難しいと私は感じています。

そのネガティブなループにはまっていることに気づかずに自己啓発本を読みあさったり、セミナーなどに参加されている方も多いのかもしれません。

しかし

この最悪のネガティブなループから抜け出すことは可能です!

なぜかというと、私はカウンセリングやセラピーを通して、抜け出していった沢山の方たちを見てきました。

それは当社の体験談をご覧になって見れば一目瞭然だと自負しております。

 

親への殺意を解放する

親への殺意を解放して、その呪縛を解いていくには、何といっても親が自分に関わってきた数々のマイナス的な言動をしっかりと受け止める覚悟が必要不可欠になってきます。

呪縛を解いていく要素として、挙げられる代表的なことは主に2つの感情です。

怒りと悲しみ

この怒りと悲しみを表面的なレベルでなく、深いレベルで感じ切ることができれば解放へと加速していく可能性が高くなっていきます。

数々の心理療法の分野からあげるとインナーチャイルドセラピーなどが効果を発揮します。

また親を責めるのではなく自分を責めている心の状態は、違った角度から見てみると以下のような解釈もできます。

本質を背けて現実逃避

少々厳しい言い方かもしれませんが、自分を責めていては最悪のループから抜け出せずにいつまで経っても親への殺意は解放することは難しいでしょう。

もちろん自分を責めることは、時と場合により良いこともあります。

しかし、ここでは親に殺意を抱くほど親から酷い目にあわされた前提でお話をしていることを忘れないでくださいね。

ここで言う本質とは?

これも私のカウンセリング・セラピー経験ですが、親への憎しみ、恨み、殺意レベルの悩みになってくると一般的に言っている行動パターンを変えたり、価値観の変換をしたりするアプローチだけでは、根本解決は難しいと私は感じています。

一時的に楽になることはありますけどね。

ですから、感情解放セラピーが必要になってきます。

それは自分が心の奥深くで想っている気持ちや感情的な部分です。

ここの部分はいくら私がここで言ってもなかなか理解しにくいかもしれません。

それには理由があるからです。

その理由とは・・・

意識では気づいていない

正直、ここに気づき、認めて、感じる切る作業をすることは、人によってはかなり辛いことになるからです。

辛いからこそ無意識のうちに現実逃避をしてしまう。

現実逃避をするから、いつまで経っても解決しない・・・。

こういった流れを得て、私のところにカウンセリングを受けに来られる方も少なくありません。

私はこの心の現象を「心理的抵抗」と言っています。

「この抵抗がある人は結局、親の呪縛から逃れられないじゃないか」
「抵抗がある限り、何をやっても心の問題が解決しない」

と聞こえてきそうです・・・。

ところが

この心理的抵抗を明確にして、解除していけばほとんどの場合、親への深いネガティブな感情が解放されて呪縛ループから抜け出せるようになってきます。

ですから、もしあなたが今まで心の問題と向き合うと覚悟を決めてヒーリング、レイキ、各種心理療法などを受けられて効果を感じられなかったとしたら、この心理的抵抗が存在すると考えらます。

また親に対する深い怒りや憎しみ(殺意など)を解放していくポイントとしてあげられるのが、感情の部分の自己受容が非常にカギを握っていることも多々あります。

心理的抵抗と感情の自己受容については重要なので以下の記事を参考にされるといいでしょう。

 

あなたのせいではない

この記事の冒頭で以下のようなことをお伝えさせていただきました。

できれば、誰だって親を殺したいなんて思いたくないはず・・・

それなのにそう想ってしまう・・・

でも本当はすきで親を殺したいなんて思っていないはず・・・

それなのにそう想ってしまうからしんどい・・・

ではどうして「親を殺したい」とまで想ってしまうようになってしまったのか?

もうその深い意味が何となく理解できたかもしれませんね。

そして、最後にお伝えしたいことがあります。

それは・・・

もし親がありのままのあなたに愛情をたっぷり注いで、助けてほしいとき辛いときも寄り添ってくれるような感じで育ててくれたとしたら、親に対して「殺したい」なんて発想が出てきますか???

それよりも親に何かをしてあげたいという気持ちや親に自分を産んでくれてありがとうといった感謝の気持ちを感じられているのではないでしょうか・・・。

愛情をたっぷりと注いでくれた分、その愛情を何かの形で返したいと思うのが我々人間が持っている心というものではないですかね。

これはあくまでも一般的なデータなのですが、親から愛されて育った子供が大人になって子を授かったとき自分の親と同じような愛情を我が子に与えます。

しかし、愛情不足で育った子どもが大人になり、親になったとき自分の親と同じような対応を我が子にすることも多々あります。

それも自分の母親のようにはなりたくないと思っているにも関わらずです。(すべての方とは限りません)

これも悪い親子の連鎖状態ですね。

親側をかばうわけではありませんが、このようにあなたの親にも何かしらの事情が存在する可能性もあります。

もしかしたら、あなたの親もあなたと同じような親に対して殺意を持っていたかもしれません・・・。

しかし、我が子を産んだ以上、子どもに「親を殺したい」などと思わせるような育て方をした親の対応に原因があることは確かです。

ですから、あなたが親から「親を殺したい」と思い込まされてしまうほど酷い目にあってきたとも言えます。

 

セルフ・セラピーで抜け出した

実際に私杉田は、自らが勉強してきたセラピーテクニックを駆使して、セルフセラピーを行い抜け出すことに成功しました。

セラピーテクニックを学ぶためにかなりの時間とお金を投資してきました。

私の場合は一流のプロカウンセラーを目指していたので当然と言えば当然のことですけどね。

30代の頃は、すでに亡くなってしまっているにも関わらず父親への怒り・憎しみ・恨みが顕著に表れていたため父親に対して、ありのままの感情を解放していきました。

なんせあまりにも殺人的な言動を繰り返していたので、私が18歳のときに親父が亡くなったんですが、一滴も涙も出ず葬儀にも行きませんでした。

こんなこをいうとブーイングが起きそうですが、愛犬が天国に行ってしまった時の方が100倍悲しいです。

わかりますか?

それくらいの憎しみと恨みがあったということです。

そして、父親に対してのセルフセラピーを行っていったら、自分でも信じられないことが起こったのです。

その模様は以下の記事の「EFTタッピングセラピーを行った日々」のところで簡単ではありますが、掲載しております。

 

▼最後に一言

「親を殺したいと思ってしまうのはあなたのせいではありません」

例え親に事情があるにせよ・・・。

また親の事情や立場を理解し、許す方向へ進んで行くためには、まずは自らの親に対するマイナス的な感情を解放してからの方が絶対的に有効だと私は感じています。

向き合っていくのは、しんどい、辛い、苦しいことを伴うこともあるかもしれませんが、それはすべて自分自身が今現在よりも幸せを感じられる日々を増やしていくための第一歩ではないでしょうか・・・。

自分一人で向き合っていく勇気がどうしても持てない方は、ちゃんと理解してくれる人に力を借りることは恥ずかしいことではありませんよ。

自分の人生は自分でしか決めることができないということですよね。

 

親に対して殺意まではいきませんが、憎しみや恨み、怒り、イライラを感じられている方は以下の記事も役に立つかもしれません。

親が憎い許せない方の心理とカウンセリングの効果

 

 

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記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
カウンセラー杉田のプロフィール