ありのままの自分を受け入れる自己受容7つの要素-容姿・身体編

2024年2月26日自己受容本当の意味とカウンセリング効果

【自己受容7つの要素】

我々人間が幸せをたくさん感じて生きていくためには以下の7つの要素を受け入れていく必要があるということをお伝えしましたが、もう一度見てみましょう。

①性格的な部分
②容姿や身体的なこと(病気も含む)
③才能や能力的なこと
④学歴や職歴
⑤家庭環境
⑥感情
⑦過去の自分

前回は自己受容の中でもかなり重要な比重を占める①の性格的な部分について詳しくお話してきましたね。

今回はその続きをお伝えしていきます。

 

自己受容の要素(容姿や身体的なこと)

自己受容(ありのままの自分を受け入れる)の中でも容姿を受け入れるのは、かなり難しいポイントなのかもしれませんね。

自分の目のカタチ、鼻のカタチ、口のカタチ、耳のカタチ、顔の大きさ、顔の輪郭、身長、骨格、足のカタチ、手のカタチ、髪の毛の質や量、バスト、ヒップ、ウエストなど受け入れられない部分は多かれ少なかれ誰にでもあるのではないでしょうか・・・。

しかし、それが強迫的に気に入らない部分があると美容整形にたくさんお金をかけることになるかもしれませんので、そうなってくるとお金もかなりかかるしちょっと大変ですよね。

我々人間の中には、本当に様々な性格の人がいますよね。

そんなにカッコよくない男性が自分のことをイケテル男と思っていたり、反対にすごくイケメンなのに自分ではカッコよくないと感じていたりする方もおられます。

女性でもそうですよね。

容姿は普通だけど自分が可愛いと思っている人とか、反対に女性が憧れるくらい可愛い人なのに自分ではぜんぜん可愛くないと思っていたりする方もおられます。

 

容姿を受け入れらない(自己受容)理由

人それぞれ容姿を受け入れられない理由は異なるかもしれませんが、今回はカウンセリングセラピーの実際の現場でよくある例をお伝えしていきますね。

私は職業柄、特に女性が多いのですが、外見は可愛くて綺麗な方なのに自分はまったく可愛くないと思っている方とご縁があります。

そういった方たちにはある特徴があります。

自己否定感がめちゃくちゃ強い

自己否定がすごく強い方は、自らの存在自体を全否定していることが非常に多いです。

存在自体を全否定しているわけだし、自分の存在を嫌っているわけですから、ルックスが良くても自分ではブサイクに見えてしまうんでしょうね。

たいだいこういった心のパターンは、過去に大きないじめに遭ったか、幼少期の親子関係に問題がある場合がほとんどです。

心当たりがある方は以下の記事が参考になるかもしれませんね!

対人恐怖症に関する専門ページ

アダルトチルドレン関連ページ

もう10年以上になると思いますが、外見は芸能人でたとえると、沢尻エリカ似でした。

それなのに「自分はブサイク、自分なんて可愛くない、自分の顔が嫌い、自分なんて生きている価値がない」と完全に自分の外見と存在自体を自己否定していました。

ですから、あの当時20代後半くらいだったと思いますが、今まで一度も彼氏ができたことがないと言っていました。

彼女から色々と話を聞いてみると、学生時代に酷いいじめに遭っていたことがわかりました。そのことが原因で人間不信になり、自分の存在は人から好かれないと思い込んでしまっていたんでしょうね。

こういった場合、心の中に残っているトラウマを取り除かない限り、いくら周りから「かわいい、美人、綺麗な人」といってもまったく彼女の心には届かないでしょう。

それどころか「かわいい、美人、綺麗な人」など連発して言っていると反対に何か企んでいるのではと思われてしまい嫌われてしまうかもしれません。

こういったパターンで外見をありのまま受け入れられない理由があるのも事実です。

 

容姿はこうやって自己受容する

これは28歳の外見を気にしすぎて若ハゲになってしまった男のちょっとした純情物語です。
 
その男は今まで自毛を蘇らす為に300万以上は軽く投資してきましたが、残念ながら自毛を蘇らすことは出来ませんでした。

その男は28歳の時ぐらいから、洗髪するたびにゴッソリと毛が抜け出したのです。

それから、毎日抜け出して数年すると周りからは「髪の毛、やばくない」「ずいぶん薄くなったね」「あれ~どうしっちゃたの」とか久しぶりに会う人に言われて、そのたびにショックでひどく落ち込んでしまいました。

そして、自分の頭を鏡で見る度に落ち込む日々、そして薄くなった後頭部を見た時のショックはすごいものだったそうです。

そこでこの男はこれは自分のおじいちゃんと一緒だ!と、、思いました。

まさにこれはおじいちゃんからの天罰だ~と思いました。なぜかというとその男は子供の頃、おじいちゃんのハゲ頭をなぜながら、「てるてるボーズのハゲあたま~いつでもみんなの笑いもの~」と歌を歌いまくっていたのです。

まさに天罰です・・・ハゲを引き寄せてしまったのです。(笑)

そして、因果合法の法則で今は甥っ子に同じことをやられています。それから、ハゲのことで毎日毎日悩みに悩みました。

外に出たくない、人と会いたくない、視線恐怖症を経験し軽うつ状態に陥ってしまったのです。まさにその当時は、金より、彼女より自毛がほしかったと言っています。それほど毎日落ち込んでいました。

ですから、外出するときは帽子をかぶらないと外出ができないくらい悩んでいました。

その男のハゲの概念は

ハゲ=醜い
ハゲ=かっこ悪い
ハゲ=女性に嫌われる
ハゲ=バカにされる

その男は外見を気にするカッコマンだったので、なおさら自分の髪の毛が無くなっていき醜くなっていくことが必要以上に許せなかったのです。

そしてある日、ある人を見た時、その男のハゲに対する概念が徐々に崩壊していき、ハゲに対する執着がなくなっていき人生を楽しめるようになっていったのです・・・・・。
          
ある人の名とは、元プロサッカー選手のデビッドベッカム様です。ベッカム様がハゲの悩みを軽減してくれました。その時のベッカムの髪型はスキンヘッドでした。

それを見た時その男は、「カッコイイ!」と思い、またこうも思いました。

「やっぱりイケメンはどんな髪型をしてもいいカッコイイな!」と思いました。その男はけしてイケメンではないですがその時から、ハゲに対する概念が徐々になくなっていきハゲに対する見方が変わってきたのです。(ベッカムはハゲではないですけど・・・)

どんなに努力しても変えられない部分に対して悩んでてもアホだ!

と気づいたことで自己受容が進んでいきました。

それから、その男は潔くずっ~とスキンヘッドです。また今はとっても気に入っているそうです。洗髪は楽だし、床屋代は無料、セットはまったくいらないし楽です・・・・・!

実はその男は、悩んでた時にはマジで昔の侍ヘアーにしようかと思ってました。(笑)
 
ハゲてない人はこれを読んでもなんとも思わない人もいるかも知れませんが、薄くなり始めた、あるいはハゲている人にとっては本当にうつや引きこもりになってしまうくらい深刻な問題です。

「ハゲの思い込みを崩壊」するだけでもかなり気にならなくなります。心の問題や悩みは、気にならなくなれば、ほぼ克服したと同じだと考えています。

是非、ハゲで悩んでいる方はハゲの悪い思い込みを開放してみてください。すると必ず楽になるはずですし、人生が楽しくなりますよ!

ちなみにこの男は、ハゲてからも10歳以上年下の可愛い数名の彼女とお付き合いをさせていただきました。だから、ハゲでも彼女はできます!

中にはハゲているというだけで、恋愛外になる女性もいるのも事実ですが、その女性たちはそういった価値観を持たれていますのであきらめましょう。

 

パラリンピックの選手から自己受容を学ぶ

私はパラリンピックに出場している選手はもちろんのこと、パラリンピックに出場するために日々努力を重ねている方たちを尊敬しています。

パラリンピックの選手たちは、身体的に障害を持たれている人たちも多いですよね。

私は障害という言葉は個人的にあまり好きではないので、障害という言葉を不便という言葉に変えてお話を進めていきますね。

もし自分の右腕を病気か事故かわかりませんが、失ってしまったとしたらどんな気持ちになるのかイメージしてみましょう???

右腕を失ったショックで想像を絶する心の痛みと強烈な悲しみや絶望感みたいな気持ちになりませんか?

右腕を失ったままこれからの人生を生きていかなければならないと思うと「人生終わった」くらいな物凄く暗い気分になってひどく落ち込んでしまうかもしれませんね。

もう立ち直ることができないくらいな気分になってしまいます。

とにかく日常生活も不便になりますし、今まで普通にできていたことができなくなってしまいます。それに世間からは障害者として見られてしまいます。また中には冷ややかな目で見るバカどもがいますからね。

そんな右腕を失ってしまった現実を受け入れることってできますか?

これを受け入れるには相当な時間を要するか、もしかしたらずっと受け入れられず人生に前向きになれなくて、悲しみが止まることがない日々が過ぎていくだけかもしれません。

そう考えると何かに目標を持って、前向きに日々努力をすることは非常に難しくなると思いませんか?

 

パラリンピック選手の精神的な強さ

パラリンピックの日本代表を目指している選手たちなどは、自分の不便な体の部位を隠すことなく他人に見せていますよね。

そうでなければ競技はできませんからね。

何が言いたいかというと、完全に自らの体の状態を受け入れていないと練習や競技などはできないと私は感じています。

受け入れていなければ、他人の視線がすごく気になり過ぎて不便な部位を隠す可能性が高いと思うからです。

自分の不便な部位を完全に受け入れている精神的な強さ

これは非常にハードルが高いと私は感じています。

だって、私なんて髪の毛を失っただけでそのことが10年近くも受け入れられずにうつ状態になってしまった弱いメンタルの持ち主ですからね。

ですから、パラリンピックを目指されているかたちは、自分の体の状態の現実をしっかりと逃げずに直視して、そこをクリアーしているからこそ、厳しい練習をすることとわかっていながらでも、その苦しい練習にも前向きに取り組めるのではないでしょうかね。

また体に不便な部位があって練習に立ち向かっていくには、想像を絶する厳しい練習を積まなければいけないと思いませんか?

そんな練習に耐えていることも素晴らしいと私は感じています。

 

美容整形もありなのか?

自分の容姿がどうしても受け入れることができない・・・。

おそらく自分の容姿の中で完璧に受け入れられている方のほうが少ないのではと私は思っています。

顔で言ったら、目、鼻、口、耳、顔の大きさや輪郭、髪の毛の質、皮膚の色、歯並びなどすべてにおいて100点。また体で言ったら、骨格、体重、足の長さ、肩幅、手の形、二の腕や足の太さなどすべてにおいて100点。

ここまで受け入れている人は、なかなかお目にかかれないのではと・・・。

皆何かしらのコンプレックスを抱えて生きているからですね。

しかし、コンプレックスは「もっと自分はこうなりたい」という向上心と言う欲なので、反対にこの欲は我々人間に様々な面で磨きをかけるかもしれません。

体型を維持するためにはある程度の意識と努力は必要ですよね。

ちょっと話はそれましたが、ここでちょっと質問しますね。

たとえば、どうしても鼻の低さが受け入れられずに鏡を見ては落ち込むというパターンを10年以上繰り返している女性がいたとします。

そこでこの女性は踏み切りました。

鼻を高くする美容整形手術で、費用は40万です。

あなたは賛成ですか?
それとも反対ですか?

これは意見は分かれますよね。

ちなみに私はこう考えます。

どっちが良い悪いというよりも手術をして本人の気持ちや気分が高まり、少しでも自信が持てるようになれば美容整形もありです。

ですから、どんな手段を使おうと本人がそれで人生前向きになり、やる気が起こり、幸せな気持ちになればそれの方が反対に良いと私は思っています。

しかし、美容整形したとしても自信を持てずに罪悪感や後悔する気持ちが少しでもあるようでしたらしないほう無難でしょう。

また美容整形しても自信が高まらない方は間違いなく性格的な部分を自己受容できていない可能性が高いとみています。

性格的な部分を自己受容(ありのままの自分を受け入れる)できている方は、できていない方と比べると美容整形をする割合がかなり低くなると私は推測しています。


▼自己受容(ありのままの自分を受け入れる)や性格改善をされていった方たちのカウンセリング体験談がありますのでそちらをご覧になることもできます。

自己受容・性格改善カウンセリング体験談


▼自己受容(ありのままの自分を受け入れる)にご興味がある方は以下の書籍を一読する価値があるかもしれません・・・。

自分を好きなる自己受容本の詳細

 

 

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記事の担当者

この記事は代表の杉田義晴が長年のカウンセリング・セラピー経験と実績を元にして書いています。
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