自己受容に最も大切!感情を抑えると心に毒素がヤバイです
【自己受容7つの要素】
①性格的な部分
②容姿や身体的なこと(病気も含む)
③才能や能力的なこと
④学歴や職歴
⑤家庭環境
⑥感情
⑦過去の自分
自己受容に関連している要素の①~⑤今までお伝えしてきました。
今回は感情についてお話していきます。
自己受容7つの要素の中でこの感情の部分は最も重要な項目なので、ちゃんとクリアーしておきたいですね。
感情は人間の心にとって非常に重要
我々人間にとって心の健康を維持するためにも、感情が物凄く重要になってきます。
ありのままの感情をまったく表現できない環境に人が置かれると、おそらく1か月もしないうちにうつ病になってしまう可能性が高くなってしまうでしょう。
それがもし子供の頃にありのままの感情をまったく表現できない両親の元で育てられてしまうとどうなってしまうのか?
間違いなく何かしらの心の病を背負って生きていく羽目になってしまうでしょう。
そうなってしまうとカウンセリングやセラピーを受けて改善していかない限り、ずっとずっと辛い人生を送っていかなければいけなくなります。
ですから、ありのままの感情を表現できないことによりストレスがどんどん溜まってしまうということになります。
違った見方をするとこんな感じです。
ありのままの感情を表現できない=心に毒素がたまっていく
どうですか?
恐ろしいですよね。
反対に心が健康な方は
ありのままの感情を表現できる=心の健康を維持できる
ここで言っているのは、何も自分が思ったことや言いたいことを上司などに言えと言っているわけではないですよ。
そんなことを言ってしまったら、リストラされるか違った部署に飛ばされてしまいます。
ではなぜ私がこれだけ断言できるのか?
その真実に迫っていきたいと思います。
カウンセリングの現場でこんなことが起こっている
実際のカウンセリングセラピーの現場で何をしているかというと、基本的には過去に抑圧された感情を解放していくことを行っています。(もちろんすべてではありません)
面白いことにこの抑圧された感情をピンポイントに解消していくと、ときには嘘のように心の問題が解決してしまうことも多々あります。
ところがすべての方が、ホップ・ステップ・ジャンプと心の問題に関わっている抑圧された感情を解消できるわけではありません。
なぜかというと、抑圧したということはそれなりの理由があるからです。
その理由が何なのかをこれから詳しくお伝えしていきます。
感情麻痺と解離状態
これはよく言われている我々人間の心の特徴ですが、あまりにも壮絶すぎる出来事が起こったときこんな現象が心に起こるそうです。
そのときの感情をありのまま感じてしまうと心が壊れてしまう可能性があるので、感情を麻痺させるか、自分ではなく他人が感じているような解離状態にするそうです。
ちょっとした感情の抑圧ならいいのですが、感情麻痺状態や解離状態になってしまうと感情を解放したくてもブロックがかかっている心の状態になっていますので治療にもその分時間がかかってきます。
私はこのことを心理的抵抗と言っています。
今までカウンセリングをたくさん受けられて効果を感じられなかった方は、この心理的抵抗があると考えられます。
私の経験から普通の傾聴カウンセリングだけではこの心理的抵抗を解除するのは非常に難しいと見ています。
だから、効果を感じられなかったり、長い期間カウンセリングを通わなければいけなくなるわけですね。
またもう一つのパターンとして幼少期の頃に親からの暗示が潜在意識に刷り込まれている場合があります。
例えばこんな感じです。
母親がわが子に対して
「泣くのは弱い子よ」
「それくらいで悲しんでいる子は嫌いだ」
「怖がってばかりで情けない」
「人を憎んじゃダメよ」
「怒るのは最低な子よ」
「人に甘えちゃダメよ」
などまだまだたくさん例はあると思いますけど、もし母親が常に上記のことを子供に言葉として伝えていたとしたら、どうですか?
この子が将来大人になったら、ありのままの感情をしっかりと自分で表現することを自分で許せるでしょうか・・・???
心理的抵抗についてもっと知識を深めたい方は以下の記事が参考になります。
実際にあった女性のお話し
この女性の母親は宗教に熱心になり過ぎてしまったせいか、我が子が少しでもネガティブな気持ちや感情を表現すると強い口調と怖い表情で「あなたは本当に性格が悪い」と罵る・・・。(宗教が悪いと言っているわけではないですよ)
そのような日常を子供の頃から送っていたそうです。
その結果、大人になった現在ありのままの感情や気持ちを表現することができずに自分の心の中に醜い気持ちや感情を全否定していました。
ちなみにこの女性の醜い気持ちや感情とは、主に他人への怒りやイライラ、憎しみ、恨み、許せない気持ちなどです。
仕事をしていれば、人間関係に関わっていることが多いですから、取引先や会社の上司、同僚、後輩などに対してときには、イライラしたり怒りを感じることもありますよね。
また理不尽なモンスターお客がいたら、誰だってイライラ全開です(笑)
そんな世の中で生きていくわけですから、ネガティブな感情や気持ちを自らが全否定していたら、心が壊れてしまって当然です。
しかし、心の問題を抱えてご相談に来られる方は、自分で自分のありのままの感情を否定していることにお気づきになられてない方も意外と多いのが現状です。
この女性もまさにそうでしたので、知らず知らずのうちに心が苦しくなり生きづらくなってしまったのです。
私はこの現象を以下のように表現しています。
自分で自分の首を絞める
このパターンにはまってしまうとなかなか抜け出せなくなる・・・。
そうったことで辛い思いをされている方を私はたくさん見てきました。
ありのままの感情を受け入れる重要性
今までお伝えした内容でもありのままの感情を受け入れることがいかに重要なのか?
そういったことは何となくわかってくれたかと思います。
そして、現在のあなたがすべての感情をしっかりと感じられているかがとても重要になってきます。
もし感じられてないと思われる感情があったら、それは先ほどお伝えした心理的抵抗がある可能性が高いと考えられます。
以下によくある感情を挙げておきます。
●恐怖心-怯える、びくびくする、怖いなど
●不安-心配するなど
●怒り-イライラする、ムカツク、憎しみ、許せないなど
●悲しみ-切ない、むなしい、絶望感など
●寂しさ-孤独感、独りぼっちなど
●その他-後悔、罪悪感、嫉妬心など
いかがですか?
あなたはこれらの感情が心から沸き上がってきたとき、何も評価もせずにしっかりと認め、そのまま感じられることに自分で自分に許可を与えることができていますか?
もし抵抗がある場合は、ありのままの感情を受け入れていない可能性があります。
もちろんそのときの相手とか状況にもよりますけどね。
この許可を自分が自分に与えていないと先ほどお伝えした以下のことと大きく関わってくると私は考えています。
ありのままの感情を表現できない=心に毒素がたまっていく
これはたくさんの方にカウンセリングやセラピーをさせてもらった経験上、本当にそう強く感じています。
また自分が何を感じているのかよくわからないと思われる方は、感情が麻痺している可能性があります。
ありのままの感情を表現できない方の特徴
ありのままの自分の感情を受け入れてなくて、表現できない方の特徴があります。
これは私が今までカウンセリングセラピーをさせてもらっての経験上のデータなのでご了承ください。
- 友達ができにくい
- 良い人を演じる
- 人の目が気になる
- 自分に自信がない
- 自分を出せない
- 自分のことがよくわからない
- 表面だけの人間関係
- いじめられやすい
- 人に流されやすい
- 人に嫌われることを恐れる
- 自分目線ではなく他人目線
- 人の評価を気にし過ぎる
- 自己評価が低い
- 人に頼れない
- 自分のことが嫌い 等
ここに挙げたことがすべて当てはまることではないですが、こういった特徴を持たれている方が多いです。
感情を受け入れるとどうなるのか?
これも私の経験上の話ですが、ありのままの感情を受け入れることができるようになってくると、私が提唱している自己受容7つの要素それぞれの自己受容が加速的に進んで行きます。
反対にそれができないと自己受容が遠ざかってしまうのも事実です。
また先ほどありのままの感情を受け入れていない方の特徴を挙げましたが、そういった悩みなども解決の方向にどんどん向かっていきます。
ですから、ありのままの感情を認め、感じ切ることが我々人間の心にとってすごくすごく重要になってくるのです。
ありのままの感情を受け入れるには
ありのままの自分を受け入れられない方は、ここが一番知りたいポイントかもしれませんね。
これは実際のカウンセリング現場でよくお聞きすることです。
「本にありのままの自分を受け入れなさいと書いてはあるのですが、どうやって受け入れていったらいいのかが書いてないんです」
ここの部分に関する詳しく解説している記事がありますのでそちらをご覧になることもできます。
自己受容(ありのままの自分を受け入れる)本当の真の意味はこれだ!
では感情を受け入れていく方法をご紹介させていただきます。
ありのままの感情を受け入れる方法
ここはとてもバカバカしいくらいシンプルです。
ただただ沸き上がってくる感情を何も批判することなく、否定することなく、ジャッジすることなく感じるだけでOKです!
一例を挙げますのでちょっとイメージすることできますか?
あなたが大嫌いな人から、嫌みを言われたり、バカにされたり、パワハラやセクハラみたいなことをされ続けられています。
その状況を思い出しながら、どんな気持ちになり、どんな気分になり、どんな感情を感じているのか?
その気持ち的な部分を何もジャッジすることなくあるがまま感じればいいだけです。
ここが重要
「私は嫌みを言われてすごく怒っているんだ」
「私はバカにされてめちゃくちゃ悔しい」
「セクハラされてバットでボコボコに殴ってやりたいくらい強烈な怒りを感じている」
こんな感じで自分の気持ちを確認できていれば大丈夫です。
こういったことをすべての感情に対して行っていくことをお勧めしています。
そうすることによって、自分の中でどんな感情が受け入れていないのかを明確にすることもできます。
感情麻痺、解離状態、心理的抵抗がある方はこのワークは非常に難しく感じられると思いますので、何かの目安にされるといいかもしれませんね。
麻痺や抵抗がある方はセラピーが必要
ここまでお話しても今現在ありのままの感情を受け入れられていない方は、幼少期の親子関係で心に歪みが起こったか、又はあまりにも強烈なトラウマ体験があった可能性があると考えられます。
その場合この記事でもお伝えしましたが、感情が麻痺しているか、解離しているか、心理的抵抗があるか、のどれかが存在していると私は思っています。
もしその可能性があるとお考えの方は、残念ながら信頼できるカウンセラーやセラピストのところへ行かれて、心理療法をするなりして麻痺や解離状態を解いて行ったり、抵抗を解除してもらうことが最善の策になります。
以上で自己受容7つの要素感情編でした。
▼自己受容(ありのままの自分を受け入れる)や性格改善をされていった方たちのカウンセリング体験談がありますのでそちらをご覧になることもできます。
▼自己受容(ありのままの自分を受け入れる)にご興味がある方は以下の書籍を一読する価値があるかもしれません・・・。